鴉ノ眼 -246ページ目

大雲院 祇園閣

先月末のことですが、大雲院へ行ってきました。

丁度、「第35回 京の夏の旅」で特別公開されていた最終日でした。

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そもそも大雲院とは、天正15年に正親町天皇の勅命により、織田信長・信忠の菩提を弔うために建てられた寺院です。
場所は信忠の討ち死にした二条新御所に当初は建てられ、秀吉の時代に寺町四条へ、そして昭和になってからこの東山へ移ってきたようです。

開山したのは安土問答で日蓮僧を破った「貞安上人」です。
信長が浄土宗の僧と日蓮宗の僧に問答をさせた有名なエピソードがあります。

本堂には本尊の阿弥陀如来坐像と織田信忠公像、貞安上人像が置かれてました。

本堂の奥には「祇園閣」があります。

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祇園閣は旧大倉財閥の大倉喜八郎氏が晩年に建てた別荘の一部で、昭和3年に造られた建物です。
ですから、本来大雲院とは関係ない建物ですが、昭和48年に移転してきた大雲院の一部になりました。
大倉喜八郎氏は金閣、銀閣に続いて銅閣を造ろうとしたとか。
そして現実的に出来上がったのが山鉾を模した祇園閣のようです。

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登ってみるとさすがに眺めはいいですね。
この建物が造られた昭和初期だったなら、今よりもっと見通しも良く京都の街が一望できたことでしょう。
眼下には旧大倉家京都別邸や知恩院の山門もよく見えます。

境内の墓地には信長・信忠の碑、石川五右衛門の墓もあります。
京都には沢山お寺はありますが、特異な部類のお寺さんではないでしょうか。(^_^)

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西陣織会館

10月になってきものパスポートも新しくなり、京都の街ではきものや伝統工芸にふれることができるイベントが、各地でいろいろ開催されてます。

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西陣織会館では西陣織コレクションという初の新作発表会・求評会を開催してますので、打合せで市内へ出たついでに寄ってきました。
新作の帯地、着尺、金襴地など多数展示されてます。
意欲的な作品も多く、見ているだけでも楽しめます。
撮影は禁止でしたので、興味のある方はご自身で行かれてみてください。

「西陣織コレクション」
西陣織会館5階、他織元など
10月4日(月)~7日(木) 入場無料
http://www.nishijin.or.jp/nishicolle/concept/index.html


また別なイベントとして、西陣織会館3階で
「京」和装・伝統産業職人工房を開催してました。

京友禅、金彩、絣括り、紋手彫、ジャガード織の下絵、綴れ織、京鹿の子絞、京刺繍、引箔、筆など西陣織の工程及び着物の製作工程に関する伝統的技法を実演しております。
※普段でも西陣織会館2階でジャガード織や綴れ織、京友禅などは見ることができます。

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↓綴れ織の実演です。
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経糸を交互に上下して緯糸を通してゆきます。
細かい所は爪で掻いてゆきますが、大きな所は筋立て(すいたて)という櫛で寄せてゆくそうです。
聞くとこの道具はつげの櫛の一種で「○○三や」さんで売っているものだそうです。(^^)

それから、数は少ないけど角帯も作っているから是非にと。
機械織りの綴れも多いので、その辺の違いも少し聞いてきました。

こちらのイベントは、12/23(祝)までやっているそうです。

柳に椋鳥

昨日は東寺へ行ってきました。
毎月、月初めの日曜には「がらくた市」という骨董・手作り市がありますが、あいにくの空模様で昼頃からはポツポツと雨になってきました。

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写真ありませんが、書道家の出店がありました。
名前とか書にしてもらうというものですが、外人さんには受けがよいみたいです。
私も何かお願いしようかと思ったけど、雨も降ってきてタイミングを逃してしまいました・・・。(^^ゞ

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書道家つながりで雨模様といえば、「小野道風ゆかりの柳」です。

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「柳に小野道風」といえば花札にありますよね。

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柳の葉に飛び移ろうとしたのは蛙ですが、木の下には椋鳥が陣取っています。
蛙は出番がないようで・・・(^_^)b