ゴールデンウィークに、帰省を兼ねて
岩手を旅行してきました。
その時に訪れた、遠野こども本の森で、
心奪われる絵本に出会ってしまいました。
それが、これ。
「イヌイットの壁掛け」という絵本。
ぱらぱらとめくってみたら、
それはそれは素晴らしい手仕事の壁掛けがたくさん載ってて。
民俗学的なものへの興味と、
手仕事的なものへの興味が相まって、
ポチッとしてしまいました。
じゃーん。届いた♡
一年の三分の2が冬という、厳しい自然の中で過ごすイヌイットの女性たちは、
一針一針、毛皮をなめして家族のパーカ(防寒着)を縫うのです。
ほほうー。
パーカって、イヌイットで防寒着っていう意味なんだー。
イグルーとか、カリブーとか、シャーマンとか、
極北の生活がとっても興味深い。
狩に出かけた男たちを待ちながら、
女たちは、こうやって針仕事をするんだなぁ。
まるで知らない民族の生活に、
こうして思いを馳せるのは、
私にとって、実に興味深いこと。
この本を読んでいると、イヌイットの人たちの
ほのぼのとして、微笑ましい生活の様子が伝わってくるのだけど、
だけど、
イヌイットと聞いて私がまず思い浮かべるのは、
確か、この本で読んだ、
イヌイットのサイコパス。
イヌイットにも、一定数サイコパスは存在し、
イヌイットでは、そうした人たちを
「クンランゲタ」と呼び、
クンランゲタは治らないと考え、
誰も見ていないところで、氷の縁から突き落とすのが習わしだとか。
厳しい自然の中で生きていく以上、
和を乱すものには、容赦ないということか。
そういう習わしがあるからこそ、
平和な生活が維持できるのか。
いずれにせよ、ちょっとショッキングな
習わしだなぁと強く印象に残ったのを覚えている。
遠野物語もそうだけど、
田舎って、昔って、
ちょっと今では考えられないような習わしが
あったりするんだよね。
そういうのも含めて、興味深いなぁ、と。
とっても面白かった。この絵本。
繰り返し眺めることと思います。