(裏地側)
このポーチの作り方→→→★★★
型紙はこちらから→→→★★★
でも、このタイプのポーチの作り方って、大抵は、
マチの縫い代をバイアステープでくるんで処理する方法か
または、裏地を作って、ファスナーのところでまつるか、
のどちらかなことが多いです。
バイアステープでくるむにしろ、手まつりするにしろ、面倒くさいです。
中縫いできる方法があるのに、手芸本には載っていません。
あと、シュシュの作り方とか、
こういうのって、あまり手芸本には載っていません。
ワタクシ、一応、文化服装学院を卒業しましたので、その筋の友人が何人かいます。
その筋っていうのは、アパレルとか、手芸関係の会社に就職した友人たち。
そういえば、ずっと以前、某手芸雑誌の出版社に勤めていた友人に聞いたことがあった。
「なんでこんな作り方で載せてんの?」って。
それはそれは、納得できる答えが返ってきました。
手芸本を買う人の洋裁の知識とか、縫製レベルって実にさまざまなわけですよね。
超初心者かもしれないし、プロ級の腕の持ち主かもしれない。
なので、初心者さんを意識した作り方を載せているのですって。
上手な方は、自分なりの縫い方があって、黙っててもその縫い方で縫うでしょ、って。
紙面(誌面?)の関係もあるし、写真を沢山載せられないし、縫い方って、直接見ないと伝わらないことって沢山あるんですよね。
ちょっと難しい縫い方を載せて、初心者の方を混乱させてはいけないのですって。
分かりにくい縫い方を載せて、「ここの縫い方が分からないのですが・・・・」って
問い合わせがあっても困るのですって。
なるほどね。
「縫い代はバイアステープでくるみます。」って書けば、それで済むもんね。
「最後にファスナー口をまつります」って書けば、説明いらないもんね。
手芸本ってのは、できるだけたくさんの作品を載せて、「見せる」「魅せる」のが
目的なので、型紙や作り方にたくさんの紙面(誌面?)を使えないのです。
だって、カラー写真の作品が1ページか2ページで、白黒の作り方説明が何十ページも
ある手芸本なんて売れないでしょ?って。
「本を売ることが目的であって、作り方を教えるのが目的ではないので。」
そうか~~~。
私、本屋さんにいけば手芸本や手芸雑誌を立ち読みするし、ハンドメイド品を売ってるお店に行けば、必ず、縫い代の始末の仕方とかついついチェックしちゃいます。(そして買わないという、嫌な客ですね。)
なので、ずっと、スクエアポーチって、縫い代はバイアスでくるむか、ファスナー口でまつらなきゃいけないんだ~って勝手に思ってました。
で、最近、友人に頼まれて、おむつポーチを作る機会があったんですね。
いざ、作り始めてみたら、あれ?これって中縫いできんじゃね?と。
インターネットで検索してみても、スクエアポーチの中縫いの仕方って出てこない。
やっぱり、縫い代くるむか、ファスナー口をまつるかのどっちかばっかり。
作り方をブログなんかにアップしている人は、手芸本をみて、そのまんまの作り方で
載せているんでしょうね~。
それがいいとも悪いとも言わないけど、そういう背景があるってことに、おむつポーチのご依頼をいただいて初めて気づきました。
そういえば、全く同じことを私自身が経験したことがあります。
以前、手芸屋さんのサンプル縫いの仕事をしていたことがあったのですが、
型紙と材料をいただいて、仕様書通りに縫わないといけないんですね。
ここはこの仕立てで縫ってください!みたいな
で、ある日私、「ここ、こういう縫い方したら、ダメなんですか?その方が早くてしかも仕上がりも
キレイだと思うんですけど。」
そしたら、さっきの手芸本のケースと同じ答えが返ってきました。
その手芸屋さんでは、サンプルと同じ生地を買うと、そのレシピをおまけでもらえるというスタイルで、そのレシピというのは、実物大の型紙に、縫い方が箇条書きで書かれている一枚もの。
サンプルにそういうちょっと特殊な縫い方をすると、配布するレシピと縫い方が違ってくるでしょ?と。
お客様は、仕上がりがキレイなサンプルを見たら、そっちの縫い方で作りたくなるでしょ?
お店のスタッフに縫い方を聞かれても、お店のスタッフは答えられないでしょ?
「手芸屋さんなので、布を売るのが目的であって、縫い方を教えるのが目的ではないと。」
あ~。なるほどね。
他にもいろいろあります。本に載っていない縫い方。
縫い方を覚えたければ、手芸本での独学では限界があるということです。
なので、基礎からちゃんと習いたいって方は、
「縫い方を教えるのが目的」のお教室へどうぞ♪
って、教室の宣伝かよ!
(いやいや、ごめんなさい。色々と忙しくしておりまして、まだ教室準備が整っておりません。
近日中になんとかしたいです。)