(↓前回からの続きで約10年近く前の出来事です)


 登場人物の女性2人
ダイヤオレンジ○○○○さん=旦那の部下であり旦那の不倫相手
ダイヤオレンジ同派閥の女性=同じく旦那の部下で○○○○さんと仲良し
2人とも同僚のMさんと敵対する派閥に属している

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朝、不機嫌に出て行った旦那は、
いつもなら自分の鍵で入ってくるのに
わざわざモニターホンを鳴らして
頑張って、いつもより早く切り上げたよ
と、苦笑いの表情で言ってから帰ってきた。


とはいえ、部屋に入ると目は伏せたまま
いつもより「ただいま」の声は小さい。
ばつが悪い時は決まってこんな感じだった。

おかえり!と言ってもらえなかったら
どうしようって不安な気持ちさえ垣間見えるのに
くだらないプライドが邪魔をしているのか
お詫びの言葉は決して一緒に言えない旦那。

そういう訳で旦那からの謝罪は
期待していなかったが
癪なのでいつもの
ハイテンションお出迎え&かけつけハグは全スルーして

おかえり、おつかれさまでした」とだけ
まずはこたえ


しばらく時間を置いた後
○○○○さん達とは、どうなった?気まずくなった?
と、尋ねた。

○○○○さん達は反省してるし気まずくはなってない
と言った旦那。



それ以上は何も切り出そうとしない旦那に
痺れを切らして


①私的には、旦那の朝の態度や
怒りの矛先を私に向けたことは
おかしいと思ってる


②どうしても○○○○さんの文面に
違和感を感じてしまう
 

③問題視してる早朝メールについては一切のお詫びがなく、
逆に当然の権利とでも言わんばかりの主張をする
○○○○さんの態度から旦那への
ただならぬ思い入れが窺える


④それら全てにおいて、 大局を見失っている旦那に
不安がある


と朝、飲み込んだ私の考えと思いを伝えた。


でも、旦那は
どれも納得がいかない様子で

私の考えが、どうしてそうなるのかわからない、
女性2人に対しては
仕事の関係でしかないし、特別な感情はない、 
男女ともに上司として慕われてはいるが
その中の女性2人という、ただそれだけの事。

○○○○さんとしては、会社では
おふざけについて話せないと思ったから、出勤前に
メールで謝りたかっただけと言われたから
私の勘ぐり過ぎ

と、だいたいこんな感じのことを
スムーズに、言葉に詰まることもなく
言っていた。



終いには、

せっかく苦労して早く帰ってきたのに
まだオレを疑ってるの?


おふざけ以外の何でもないと3人の人間が
言ってるのに、信じられないの?


だいたい、みんな自分よりだいぶ年上のオバチャンだよ、
何かあると思うわけ?(よく考えれば
この頃から旦那はクズ発言してました。申し訳ございませんガックリ

と、反撃された。



続けて、

こんな揉め事は疲れるし避けたい。
だから、あらぬ疑いをかけられないように
仕事のメールしかしないけど、
女性従業員とのメールは消すからと
朝と同じく
決定事項のように旦那は言った。



メールを消されることについて
内心は心配な気持ちもあったけれど 
そんなことしないでとは頼めるはずもなく
仕方ないと当時の私は
諦めた。
 

そして旦那に
○○○○さんがメールに書いていたように
今後、旦那にメールも電話も一切しないで
仕事は円滑に進むのか聞いてみた。

すると、
円滑には進まないけど、
連絡取りたいときは直接ではなく
他の人経由で連絡をとるようにすると
○○○○さんは言っていたと旦那は答えた。




話しを聞き終え、
一通り考えた末に私は……



ピンクマカロン○○○○さんは、旦那に対して上司以上の気持ちは
間違いなく持っていただろうけど、
今回の件で多分
その芽は摘めたのだろう。

ピンクマカロン何よりこんなに仕事が大変で、
忙しい旦那が、何かあるはずもない。

ピンクマカロン旦那の好みではなくても、来るもの拒まずのところが
ある旦那……だとしても、芽を摘めたのだから
このまま、○○○○さんから
アクションを起こされなければ大丈夫。

ピンクマカロン何も始まってはいない、私の勘違いだったんだ。

ピンクマカロン同派閥の人だって、あんなに気持ちのこもった
お詫びメールをしてくれてるのにグルかもと
疑うようなことして、申し訳なかった。

ピンクマカロン旦那があんな不機嫌な態度になったのも
そもそも何もないのに
私が疑ったからに違いない。

ピンクマカロン私の勘違いだ!
旦那を信じよう!
みんなの言ったことを信じよう!


と、気持ちの整理がついた。 



 
だから、旦那には

疑ったりしてゴメンね。確かに何かあるはずないし
それなのに、疑われたら、腹も立つよね。ゴメンね。

Rui(旦那)を信じるよ!

仕事が円滑に進まないんだったら2人とも
メールも電話もしてもらって構わないけれど
今後は、節度だけは守っていただけるよう
2人に、特に○○○○さんには、強調して伝えてほしい

と、言った私。


旦那は
わかった!信じてくれてありがとう
と言い
自分の態度もだけど、
心配かけるようなことして悪かった
と謝ってくれた。 



とは言っても○○○○さんの旦那への
思いが気がかりだった私は
しばらくの間、旦那が寝た後や
入浴中にこっそり、ガラケーをチェックしていた。
どれ位続けたのか、正確にはもう
覚えていないけど、安心できるまでは続けたと思う。


この事がある前までは、私達夫婦間では
お互いの携帯は、
見たいなら見ればいい、見られて困るようなことは
何もないからというスタンスだった。

だから、家でも車でもロック等せずに
携帯スタンドに並べて置いていたし
お互いの手が離せない時など
気づいた方が代わりに電話に出たり、
メールを読み上げてあげたりも普通の事だった。

それは、私だけの思いで勝手に始めたことでも
押し付けや強制したわけでもなかった。
独身時代に旦那から提案され
確かにそうだなと私も納得して
そのようなスタンスになったのが始まりで
結婚後も変わらなかった。

でも、このメール事件以降、
言葉にはしなかったものの
長年のスタンスが変わったと思う。

私自身、この時からしばらくの間
旦那の前では旦那の携帯を
見なかった。


話しが横道にそれてしまったけれど
当時、○○○○さんの事が気がかりで
こっそりチェックしてた時の結果は……


旦那の宣言通り、
送信履歴は重要なもの以外、
全部消されていた。

受信メールに関しては毎日、
男女共に沢山来ていたが
気になるようなものはなく
○○○○さんからのメールも
仕事に関する事だけで
文面から特別な思いなどは
感じられないものだった。



受信メールから返信機能を使って送ると1回目は
Re:となり
回数が増えるとRe:Re:Re:
Re:Re2:Re2
などになるが、

旦那が送ったメールは消えているから
旦那から送ったメールに
○○○○さんが返信したReなのか、

○○○○さんから送られたメールに旦那が返信し
更に、それに対して○○○○さんが返信した
Reなのか
回数まで細かくカウントして
チェックしていたが
怪しい点はなかった。


こっそりチェック
心配な気持ちから徐々に安心に変わり
チェックする回数は減っていった。


ちょうどその頃、私も
結婚休暇+年次有給休暇が終わり
専業主婦から、職場復帰し
こっそりチェックすることもなくなった。
正確には旦那のガラケー自体、手に取ることも
見ることも、自分からは数年間しなかった。


その後、スマホに変わり、神アプリ、便利アプリの
情報交換したり、操作について説明したり
以前のスタンスが戻った感じがあったときでも
こっそりチェックのときのように
疑いの目では見てなかった。


それは……

悪く言えば、私の怠慢、平和ボケ、幸せボケ、
旦那への関心が薄れてたということ。

良く言えば、旦那を信じきっていたということ。
好きとか、愛してるとか、言葉がなくても
家族として大事な存在、生涯一緒にいる存在として
私が裏切る事がないと絶対的信念と決意があるように
旦那も同じ気持ちと疑わなかったということ。


私が信じた約10年が
今頃になって嘘だったと知る羽目になり
打ちのめされることになるとは……


ホントバカな私、騙された私、見る目もなかった私、
考えが甘かった私だけど……
今回は、真実が見えているだろうと
思っていることも少しだけどあった。


……約10年前の出来事を振り返ると
今回旦那と話した以下の言葉や私の考えが
矛盾してるようだけど、
多分、合致している事



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私「仕掛けたのはどっち?

旦那「オレから

私「でしょうね。で、終わったの?



虫めがね《○○○○さんの方が先に好意を寄せただろうけど
それを察知した旦那はこの人なら絶対に
落とせるという自信から
実際に体の関係を持つに至っての行動は
旦那から仕掛けたはずと推察していたから。
それは、独身時代にも旦那は同じような
不始末を起こしてるから。詳細はいずれ……》


※ただ、旦那の○○○○さんに対しての本気度は不明。
だから、不倫の始まりから私にバレるまでの間に
本気の期間があるのか知りたいと思った。
(子供をつくらず夫婦2人で暮らす選択をした後に
不倫をしてたのかも併せて知りたいと)
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私の想像

○○○○さんがそれほど、私の旦那が好きとか、
本気とは、とても思えないけれどそれは、
私の勘違いなのか?
確認したいと思っていた


虫めがね最初こそ、私の旦那に特別な思い入れが
あったであろう○○○○さん、
でも長く付き合えば、旦那の長所だけでなく
短所にも少しは気付くだろう……

そして、その短所を目の当たりにしたとき
私程、忍耐強く一緒に居られるとは思えないから。

好き→愛
に変化して付き合った関係でないことは明らか。

一時的なときめき、好き、から始まったような関係、
○○○○さんのご主人にさえ、一途になれない人、
そんな人が、私の旦那の短所を目の当たりにして
本気で愛し続けられるはずがないと、思ったから。
だから、ゲームのお誘いラインや旦那の誘いを断ったりと
熱も冷め、距離を置いていたと推察したから。
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出身地からお互い遠く離れ、結婚もして、
ライフスタイルも変わってしまった今もなお
頻繁にラインや電話のやりとりをする
独身時代からの親友H。

多くても年に2回位しか会えないけど
昔と変わらぬ付き合いができる
心の友Hにラインの返信をしていた私。

そのHから電話がかかってきていた。


話しが長くなることを想定して
駐車場が見える部屋に移動して
カーテンの隙間から駐車場をチラ見した。


エンジンはかかっていないこと
ハンドルに頭ごと突っ伏しているが
肩が少し動いて息はしている
旦那の存在を確認した。

安心した自分自身が
どこまでも、恨めしくて仕方なかった。