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不動産のリースバックを利用した経営コンサルタント「CRIコンサルタンツ」の業界動向、時事経済ブログ

歴史的大金星のプレーを世界が認めた
 あの時の興奮を覚えています。ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグで、日本代表が南アフリカから大金星を挙げた、あの瞬間です。11月、なんと、国際統括団体・ワールドラグビーの「ワールドカップ(W杯)最高の瞬間」に選ばれました。素晴らしい!

 34対32。ギリギリまで、最後の瞬間まで闘志を失わず、前へ、前へと進んで得た歴史的な勝利でした。そのプレーを世界が認めました。今大会も含めW杯8大会で印象に残った4候補の中から、公式サイトでファン投票を行い、見事、1位を獲得したのです。1次リーグで敗退したにもかかわらず、その試合が「最高の瞬間」と称えられる。これほど誇らしいことはありません。

スポーツでも評価された日本の「技術」
 日本の1次リーグ敗退が決まった時、英国各紙は、こぞって日本が姿を消すことを惜しみました。高級紙ガーディアンは「ラグビーは大きな体格の選手同士の戦いになりがちだ。そんななか、日本代表は、技術で補える余地が大きいことを知らしめた」と絶賛しましたね。確かに日本の「技術」は際立っており、対米国戦など一連の試合は、日本のイメージを変えました。

 大会スポンサーなどが今大会の選手から選ぶ「ドリームチーム」15人には、日本代表の五郎丸歩(ヤマハ発動機)が入りました。チームのけん引役である彼の存在感は、実に大きかった。スポーツ専門の市場調査会社「レピュコムジャパン」が全国の約3000人にラグビーW杯の認知度を尋ねたところ、「知っている」人の割合は、大会後、23.6%から44・1%に急増しています。彼が、そのきっかけをつくったのです。ビジネスも、日本代表のようにありたいですね。

[2105.11.20]
2020年までにGDPを600兆円に
 安倍晋三首相が、首相官邸で開く経済界の代表との「官民対話」でも、アベノミクス推進のための指示を出しました。産業界には賃上げの継続と設備投資増への強力。関係閣僚には、「世界に先駆けた第4次産業革命を実践する」ための法規制の整備や規制緩和などです。経済界も応じる構えです。

 2020年までに国内総生産(GDP)を2割増の600兆円にする――政権が掲げる目標の実現には、毎年3%程度の賃上げと10兆円超の設備投資増が前提になる、とされます。経済界の上層部は、政権の成長戦略の「応援団」。会合は、意思の統一と再確認に場でもありました。

世界に打って出られる日本の技術力を支えるのは......
会合に出席したのは、トヨタ自動車の豊田社長、経団連、日本商工会議所、経済同友会の経済3団体トップ、米アマゾン・ドット・コムのポール・マイズナー副社長ら。豊田社長は「賃上げの継続に引き続き努力する」と、要請に応じました。その"見返り"として、他のメンバーからは、規制緩和や法人税減税を一層進めるよう要求が出ました。話題に出た「世界に先駆けた第4次産業革命」は、自動運転や、あらゆるモノをネットにつなぐインターネット・オブ・シングス(IoT)などを想定しており、そのための規制緩和や投資環境の整備も進みます。

 確かに、これらがうまくかみ合わなければ、経済の好循環は生まれません。超高齢化と人口減少が進む国内や、新興国が台頭する国際情勢をみても、日本は技術力を生かし、産業を創生し、世界に打って出るしかない。ただ、いつも思うことですが、"大企業目線"の政策は、必ずひずみを生みます。日本経済を底辺で支える中小企業への"目線"が感じられないことがくやしい。

[2015.11.19]
タイムラグから生まれたレセプト債
医療サービスに対して支払われる「診療報酬」の明細書を「レセプト」と言います。みなさん、病院で支払いの際に受け取っています。初診料283点、処方箋料30点などと書いてあるあれです。医療機関は、このレセプトに基づき診療報酬を保険者(市町村や健康保険組合側)に請求しますが、その請求権を金融商品化した債券「レセプト債」が大変なことになっています。

 レセプト債が生まれた背景には、医療機関を悩ませるタイムラグ問題がありました。医療機関が保険者に診療報酬を請求すると、不正請求のチェックがあり、報酬を受けるまでに約2カ月かかる。このため迅速に現金を手に入れたい医療機関は、診療報酬を受け取る権利をファンドに売却します。ファンドはその権利を年利3%の債券とし、投資家に販売していました。

金融商品としてタイムラグが高かったはずが......
 なにやら怪しげな感じですが、診療報酬は通常、満額が保険者から支払われるため、金融商品としては「安全性が高い」が売り文句でした。しかし、ファンド自体が経営破綻してしまえば、話は別です。破産手続きの開始を申し立てた「メディカル・リレーションズ・リミテッド」(東京都新宿区)などファンド3社と、関係する運用会社「オプティファクター」(品川区)は、負債総額が約290億円に上り、延べ数千人の投資家に被害が出るとみられます。

 決算内容に不審な点があることから、証券取引等監視委員会も調査を始めました。販売の窓口を担った全国7つの中小証券会社にも責任があります。レセプト債を巡っては、米国の資産運用会社が、日本人投資家らから約1800億円を詐取したとして、米国で公判中。こうしたマネーゲームには、辟易するばかりです。

[2015.11.18]
シャロレー牛のすき焼き風BENTOも
 JR東日本が、12月1日から2か月間、パリの玄関口であるリヨン駅構内で、「駅弁」を販売します。和食ブームが広がる欧州のなかでも、フランスは特に親日家が多い国。評判がよければ、本格的に売り出すそうです。食事は食堂車でという欧州・長距離列車の風景が、一変するかもしれません。

 同社は、同駅構内に専用店舗「駅弁 EKIBEN」(約16平方メートル)を設け、ご当地食材のシャロレー牛をすき焼き風に味付けした和風弁当「BENTO PARIS-LYON(パリ・リヨン弁当)」や、日本の伝統的な幕の内弁当、おにぎり弁当など5種類を売ります。価格は1個が8~15ユーロ(約1090~約2040円)。フランスでは、日本の弁当が「BENTO」として認知されつつあり、勝算はあります。隣接するスペースでは駅弁の歴史も紹介します。

日本の食文化の輸出でもある
 この海外事業を直接、担うのが、同グループの「日本レストランエンタプライズ」(NRE)。すでに、シンガポールや台湾で駅弁の催事販売を行っており、今回は、さらなる可能性の追求となりました。欧州では、長距離列車の乗客が車中で口にするのはサンドイッチなどで、ほどよく腹にたまり、しかも美味である「BENTO」は可能性を秘めています。これは、食文化の輸出でもあるのです。

 近い将来、大ヒットしたフランス映画で、乗客の役者が「BENTO」を食べていたらと考えると、ワクワクしますね。旅の風景の小さな変化が、巡り巡って日本経済に好影響を与えるかもしれない。ちなみに、リヨン駅はパリ市の中心部にありますが、パリの南東約400キロのリヨン方面に向かう列車が多く発着していることから、こう呼ばれています。

[2015.11.13]
市場規模やビジネスの容易性への評価

 2015年の「世界の都市総合力ランキング」が発表されました。森記念財団が、世界の都市を、経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野70の指標で評価し、クリエイティブな「人材」や「企業」を引きつける総合力を序列化した、興味深いデータです。東京は、今年も第4位。東京五輪を魅力アップのきっかけにしたいものですね。

 1位から3位は、ロンドン、ニューヨーク、パリ。5位以下は、シンガポール、ソウル、香港、ベルリン、アムステルダム、ウィーンと続きます。4位の東京は、総合得点が1290.4で、3位のパリとは17.5ポイントの僅差ですが、昨年の16.3ポイントより差が開きました。経済分野で見ると、東京は、市場規模やビジネスの容易性などが高く評価され、ダントツの1位。2位のロンドン、3位のニューヨークを大きく引き離しています。

都民の生活の質向上が不可欠
 舛添要一都知事は、この結果を受けて「(10月に友好都市提携を結んだ)ロンドンから学ぶ」と語りました。東京五輪を意識した発言です。ロンドンは、ロンドン五輪が開催された2012年、ニューヨークを超えて初めて1位になっているからです。東京都心部の再開発や、羽田空港の発着枠拡大など、インフラの多層的な強化を年頭に置いているのでしょうね。

 しかし、都市の魅力が「総合力」であることを忘れてはいけません。要は、都民の生活の質が高められなければ、東京の魅力は向上しないのです。やみくもに利便性を追求するだけではなく、格差をなくし、伝統的な文化を守り、高齢化や育児の不安も少なくすることが、東京の魅力につながります。そんな都市には、イノベーションや投資も自ずとついてくるのです。

[2015.11.12]