毎年、入試の出題内容についてコメントしてくれる「学力検査問題等研究協議会における主な意見(通称:横審)」ってのがあって、
ここから来春の出題にヒントが無いかどうかを探ってみるコーナーです。
(AIが考えた横審のイラスト理科編)
一部引用します。以下、茶色の太字が引用文です。
理科では、基礎的・基本的な知識及び技能を問う問題と
思考力、判断力、表現力等を問う問題がバランスよく適切に出題されていた。
理科の得点分布はこちらです。
R5年度がちょっとぶっ壊れた得点状況だったので、それに比べてバランスが良かったとのお声なのでしょう。それでも上位はまだまだ少ないですね。
「平均点や得点分布が良好だから適切」みたいなコメントに見えるのは僕だけでしょうか。
去年は
基礎的・基本的な知識及び技能を問う問題の出題形式について工夫してほしい。
でした。
今年大問1で正答率30%を下回ったのは1問だけでしたが、配点×得点率で計算してみると、大問1(28点)では14.57点→14.85点と微増でした。
社会と同様、基本問題の多い大問1でもう少し得点させられたらいいのになあっていうのが僕の感想です。
今後も、観察、実験を取り上げ、 基礎的・基本的な知識及び技能を問う問題と
探究の過程を通して思考力、判断力、表現力等を問う問題のバランスを保ちつつ、
分かりにくいですが、大問2以降は実験や観察を通じて、
基本問題と応用問題をバランスよく配列しましょうって感じなのかなあと。
問1問2は大問1で出しても良いくらいの問題です。2つとも記述なので受験生的にはウッ…となるかもしれませんが。
5点配点で正答率は9.9%。①に「比例」と書けたら中間点2点がもらえます。中間点は53.6%ですが、まあ当てずっぽうで比例って書いた生徒も多いでしょう。
これそこそこ難しいですよ。よく9.9%も正答できたねって感じ。この辺は中3に限らず中2以下の生徒にも試せそうです。
科学的な見方・考え方を働かせる問題の出題内容等について、一層工夫してほしい。
↑のような問題は増えたけど、ちょっとパズルパズル、思考力思考力しすぎたのかもしれませんってことなんでしょうか。
前年が実験観察レポートの穴埋めをしていこう的な問題が多く、今年は逆に少なかったから、適度にバランス取りましょうってことなのかなあとも。
来春はR5とR6の中間くらいの出題になりそうな予想をしています。
社会同様、最近の理科は難しくなっています。
知識ではなく観察レポートの読み取りや思考力実験などが増えました。
「生物は暗記でしょ?」って思っている生徒保護者の皆さんは気を付けましょう。
暗記で取れるのはせいぜい30~40%くらいの時代ですよ。
今回は以上です。
step down…降りる
PM…prime minister(首相)
LDP…自由民主党
AIが考えた、次の町内会長選に立候補しないと表明する眼鏡をかけた偉い人のイメージ。