R5入学者選抜状況報告書を読む_数学 | ガクシンのブログ~札幌市西区の学習塾

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🐕R5入学者選抜状況報告書を読む_数学

 

先日道教委が公開した、今春受験の報告書を読んでみるコーナー。今回は数学です🧮

先に紹介した理科社会は平均点が前年からかなりアレしたこともあり、記事も重たい感じになってしまったのですが、

数学は平均点も分布もあまり変わらなかったので、今回はサックリ終わりそうです。

まあ社会理科に比べて、数学や英語は勉強内容自体がある程度完成されていますし、「新しい入試」になる前からちょいちょい変化しているので、ここからさらに変わることは無いかと思います(思います…)

 

🤔数学で予想系の問題は意味あるのか

分野別平均点はこんな感じでした。

前年(現高2世代)と比べて、数と式の正答率が70.8%から59.0%と下がっています。ただ前年の数と式は大問1の小問集合から多く出ていたので比較的高かったとも言えます。

今春は大問2で式の説明として出題されており、しかも例によって途中から意味が分からなくなる表現のせいで、時間を減らされてしまった受験生が多かったのかもしれません。

 

 

問1から「予想が正しくない」ことの証明という、中学生はあまり練習しない記述だったり、

 

 

優さんのノートがひどすぎる。正直○とか□とか( )とか下線部のオンパレード😇

 

ちょっとあまり深くは書かないけど、余計な情報が増えると本質が全く見えなくなっちゃう生徒っているんですよ、発達的な意味で。

きちんと練習して努力している生徒を●しにきている感じの問題に思えるのです。

 

というか、優さんこのノートの取り方だったら学力は上がらないですよ。色付けたら評定は上がるかもしれないけど。

ホント数学においては、こういう形式の問題はやめてほしいです。北大の入試でこんなものは出題されません(=こういう生徒は要りません)

 

先に前年の横審(学力検査問題等研究協議会)の意見を載せますが、こんな感じでした。

数学では、各領域において、基礎的・基本的な知識・技能や、思考力、判断力、表現力等を問う問題がバランスよく適切に出題されていた。

今後も、解決の見通しをもつとともに、その解決が正しいことを確かな根拠から論理的に考察する力をみる問題を継続して出題してほしい。

 

これなんだろうなあ。でも正直出す単元は工夫してほしいと思います。

 

🎴データの活用をもっと勉強しましょう

もう一度先ほどの分野別平均点を。

そもそも分野として「数と式」「図形」「関数」「データの活用」という4つに分かれているのですが、

この中で「データの活用」が受験勉強ではとてもとても大事だということを大きく叫びたいのです。

中1で中央値とか最頻値とか相対度数をやったり、中2で確率とか箱ひげ図をやったり、

中3は標本調査なので大したことはないのですが、アレです。

 

今春の入試、「データの活用」は21点、「関数」も21点、「図形」は27点でした。

データは関数と同じ配点なのです・・・どれだけ大事かが分かるでしょう。

前年もデータと関数はおよそ20点くらい。北海道入試の数学は「数と式」と「図形」がいつも割合高い傾向にあります。

 

だけど中学生はすぐ答えが出やすい「数と式」と「関数」しか勉強しないんです。方程式とか因数分解とかをダラダラ解いていると、勉強した気になるアレです。

そして「図形」と「データの分析」のトレーニングが圧倒的に足りない!

東西南北目指しているのに数学があまり伸びない生徒は、まず勉強をする単元を間違えている生徒が多いと思います。一度確認したほうがいいでしょう。

もっと図形、もっと確率のトレーニングをしましょう。特にデータの分析ね。

 

 

 

 

「全国高校入試問題正解」の分野別過去問はオススメですよ。

道コンSS60以上の高校に行きたい生徒の皆さんは、取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

🎣義務教育段階の傾向や課題

義務教育段階における学力調査等から、北海道の中学生には、目的に応じて式を変形したり、そ
の意味を読み取ったりして、事柄が成り立つ理由を説明することに課題がみられる。

 

だそうですが・・・

 

さっきの問題ですね。道教委の分析によると、

この問題の正答率は24.5%、中間点の取得率は24.3%であった。帰納した事柄を演繹(えんえき)し、その事実が成り立つ理由を文字式を使って表現することが難しかったと考えられる。

 

 

いや無理やり帰納させることが必要かと・・・🤔

「4つの数の和が、(かけられる数の和)×(かける数の和)になることを説明しなさい」でそのまま出題したほうが、受験生を混乱させずに済むと思うのですがダメなんですか🥺

 

🌸横審の意見と来春の予想

最後に、「学力検査問題等研究協議会(通称:横審)における主な意見」を🐕

 

数学では、基礎的・基本的な知識及び技能と思考力、判断力、表現力等を問う問題がバランスよく適切に出題されていた。

今後も、問題解決の過程や結果を振り返って統合的・発展的に考察したり、数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表現したりする力をみる問題の出題形式について、一層工夫してほしい。

 

理科や社会と違って平均点が穏やかだったので、「基礎的・基本的な~」はありませんでした🤗やったね!

前年と同じく、解決の過程(見通し)は出すようご意見があるので、↑で紹介した問題のような、コトを余計難しくしている現象はこれからも起こり続けるのでしょう。

 

まあ受験生が数学をトレーニングするときには、「人=採点者に伝える」ことを意識して問題を解かなきゃダメだよってことです。

マル付けする相手が納得しなければマルはもらえないのです。だからちゃんとノート取る練習をしましょう。

どんな簡単なことでも、人に伝わらなければそれは複雑な難問になるのですよ(名言風

 

今回は以上です。やっぱり長くなりました。

 

最後に甲子園。

 

先制されて、同点にして、直後に勝ち越されたけどすぐまた追いつき、最後はサヨナラ。

いやー高校野球しびれます!

 

⚾日大系列の秘密

これで16強が出揃いました。個人的にはおかやま山陽高校にちょっと注目しています。

1回戦・・・日大山形

2回戦・・・大垣日大

3回戦・・・日大三

 

日大にどんだけ(笑)

ちなみにこの3校は全部日大系列ではあるのですが、

・日大山形は日本大学が運営する「附属校」

・大垣日大は大垣日本大学学園が運営する「準附属校」

・日大三は日本大学第三学園が運営する「特別附属校」

 

これですね、微妙に日本大学への内部進学数とかに関係するんですよ。

特別附属→附属→準附属の順で偉いかどうかはわからないですが(遠い目)特別附属校はどうやら財閥解体まで歴史があるらしい。

準附属校はいわゆるフランチャイズって感じ。運営する学校法人が違うから、そこで指導する教員のいわゆる「転勤」とかは無いのかなあと。

 

判別方法はとても簡単。

・特別附属校はナンバー(日大一、日大二、日大三)

・附属校は地名が後ろに来る(日大●●)

・準附属校は地名が先頭に来る(●●日大)

 

というわけで札幌日大は準附属校です。これ豆知識です。面白いですね😋