本日、何気に記事3つです
一昨年、昨年と部活動の記事を書いていました。
◆部活が勉強の邪魔をしてならない(2年前の記事です)
◆部活動指針について[部活のリスク?](昨年の記事です)
昨年は部活動のガイドラインが出され(教職員の働き方改革なのでしょうが)、
今年度は当塾エリアの中学校、相当活動時間が減ったように思えます
現小6生は入学時期ということもあり、部活に入ることで学力に影響が出ないか心配されている人も少なくないと思います。
部活動は時間が長いほど学力が低下するそうです
◆部活動 時間長いほど学力低下の傾向 学習院大の長沼教授が分析
(上毛新聞社ホームページにリンクします)
ということです。弱い負の相関ということですね。
ここで気をつけておかなければならないことは、
「部活動をやらなければ成績が上がる」
というわけでもないことです
北海道はまるで「部活の時間が長い、だから成績が低い」というイメージに受け取られるかもしれませんが、
それ以前に、
北海道の小中学生は圧倒的に家庭学習時間が少ない。
自由時間でテレビやゲームをする時間が長い。
こっちのほうが問題な気がします。
(北海道がテレビやゲームの時間が多いのは、寒いから外に出る生徒が少ない、ということもあるそうです)
部活が激しかろうが、毎日練習があろうが、それ以外の時間をきちんと制限できれば、全く問題ないと思いますよ。
部活は自由時間に行うものです
学校以外の自由時間をどう使うか。
外で遊ぶも良し、家でYouTubeを見るも良し、ゲームをするも良し。
部活はその「自由時間・余暇の過ごし方」の一つだという考えを持ってほしいと思います。
小学校の時は、学校から帰ったら家でゲームをしていました生徒、YouTubeを見ていた生徒。
それを「部活」に置き換えるだけならば、学力には全く影響しないと思いますよ。
(伸びるとは限りませんが)
むしろゲームやテレビのようなその場の娯楽よりも、部活動というのは貴重な経験だと思います。
中学高校の部活で得られるものはとても大きいです。
ただ、部活をやるにしても、それ以外の「遊び」を制限しないのならば、
必然的に勉強時間は減ってしまいます。
それは論外である、ということです。
部活に入ったら、それ以外の自由時間は減るはずなのですが…
問題なのはテレビ、ゲーム、スマホの使用時間。
普通、中学校で部活に入ったら、テレビやゲームの時間は減るわけですよ…勉強しなきゃいけないんだから。
ところが減るのは「勉強時間」で、スマホやテレビの時間がむしろ増えている子どもが多いのです。
特にスマホとオンラインゲームですね。中学生になってから買い与える保護者も少なくありません。
スマホやゲームはあっという間に1時間2時間経ってしまいます。
部活が終わってからクタクタになって帰宅…その1時間は身体を休めるほうに充ててほしいのに、スマホを見続けてしまう。
結局、部活も中途半端、成績も上がらない、どっちもダメになる…っていうのが、北海道の現状課題なのだと思いますよ。
部活を選ぶ前に確認してほしいこと
春から中学生になる生徒をを持つ保護者の皆さんは、「部活は自由時間」という話をしてほしいと思います。
小学生と同じように、フォートナイトをやりたい、ドラマを見たい、スマホいじりたい…というのであれば、部活なんか入らなくていいのですよ。その時間を部活に置き換えられますかってこと。
ただ、もし子どもが
「ゲームをしたいから、ドラマを見たいから部活には入らない」っていう場合は、
今から10年後20年後にも役立つものなのかい?という問いかけは必要かと思います。
ゲームやドラマってのは「その場の娯楽」になる場合が多いです。部活は友達関係も含めて、今後の人生にも残る場合が多いです。
ただし、こんな部活には入らない方がいいです。
明らかに勉強時間まで食い込む部活。
ハードと言われる吹奏楽部や、西野中だとソフトテニス部はハードと言われていますが、
上に述べたような「自由時間」という考え方を持てば、勉強時間はきちんと確保できますし、決してブラック部活ではありません。成績上位層もたくさんいますよね。
部活以外の自由時間を無くしても、なおかつ家庭学習時間が取れないような部活。
これは間違いなくブラックですので、決して入ってはいけません。
あと、「生徒連絡事項にLINEを推奨」している部活はやめておいたほうがいいです。
「保護者同士の連絡事項」ではありませんよ。
「生徒間」とか、「指導者→生徒」とか、中学生がスマホ利用を前提にしている部活です。
子どものスマホ依存度を考えられない指導者。
子どもがLINEしか見ないと思わないこと。
スマホやLINEのせいで、我々も今までどれだけ苦しんできたことか(笑)
今回は以上です。
先週末から、塾内では中2以下の学年末保護者会を行っています。
新中1生には、もちろん個別で部活について話をする予定です。
(中学の勉強、本気でやる覚悟はあるか?と、一人一人話していますよ)