世田谷の書展 @世田谷文学館
きょうはお天気がよかったので 自転車で 世田谷文学館 までいってきました
歩けない距離ではありませんが なんとなく今日は自転車に乗って の気分でした
世田谷文学館の最寄の駅は 芦花公園です
文学館のお隣には 延々と続く土塀のお屋敷があり 池には立派な鯉が泳いでいます
そういえば 最近 お庭の池に錦鯉が泳いでいるおうちって見かけなくなりましたね
お天気がよかったので たくさん写真をとりました
館内に入って まず1階の企画展 「世田谷の書展」を拝見しました
仮名の先生が少ないので残念ですが じっくり見て回りました
この書展はとても気に入っていて 毎年楽しみにしています
こういった活動がもっと広がるといいなぁと期待しています
会期:平成20年1月12日(土)~1月27日(日)
午前10時~午後6時
会場 世田谷文学館 1階展示室(世田谷区南烏山1-10-10)
京王線「芦花公園」駅南口より徒歩5分
℡ (03)5374-9111〈代表〉 http://www.setabun.or.jp/
入場料 一般200円、高校・大学生150円、小学・中学生100円、65歳以上100円
主催 (財)せたがや文化財団 世田谷文学館
■開催趣旨
世田谷区内在住の日本を代表する書家約40名の新作を、一堂に展示。 会派を超えた多種多彩な作品をご覧いただける、またとない展覧会です。
かつては青山杉雨、淺見筧洞、成瀬映山など日本を代表する書家が新作を 出品していた本展は、現在もなお、現代書壇を代表する作家が名を連ねて います。泉原壽巖、稲村雲洞、加藤湘堂、師田久子、髙橋秀岳、東山一郎 など、錚々たる顔ぶれの新作を一堂にご覧いただけます。
また、長く本展運営委員長を務め、本年7月逝去された現代書壇の重鎮、 成瀬映山氏の遺墨を特別展示します。
当館ならではの企画として、「世田谷ゆかりの作家、作品」をテーマに 制作していただく作品もございます。世田谷ゆかりの文学者たちの短歌 や俳句、詩文、作品の一節と、墨の世界の融合をご堪能ください。
■特別展示「成瀬映山の書」
長く本展運営委員長を務め、2007年7月逝去された現代書壇の重鎮、成瀬映山氏の遺墨を特別展示します。
■出展予定作家(五十音順、敬称略)
安東 麟 池亀 壽泉 石川 昌亭 泉原 壽巖 稲村 雲洞 稲村 龍谷 猪熊 温女 岩崎 香葉
大根田照雲 大森 春艸 加藤 湘堂 川口 菁山 川口 青澄 久保田青松 黒田 石鼓 小久保展代
後藤 俊秋 小林早容子 小林 史枝 師田 久子 下坂 華仙 鈴木 暁山 高橋 秀岳 田嶋 姿水
坪西 美枝 戸田 幽翠 中原 志軒 仲本 蘭秀 服部 葆竹 東山 一郎 丸尾 鎌使 水澤 妙恵
村井 虹城 安岡田鶴子 横山喜代子 吉村 光汀 渡邉鄧美子
■運営委員 委員長 東山一郎(日展評議員、読売書法会常任理事、謙慎書道会総務、
大東文化大学名誉教授)
副委員長 泉原壽巖(日展会員、読売書法会常任理事、謙慎書道会常任理事)
委 員 師田久子(日展委嘱、読売書法会常任理事、謙慎書道会常任理事)
委 員 稲村龍谷(日展会友、毎日書道展審査会員、創玄書道会一科審査員)
そのあと 2階の常設展に向かいました
世田谷のゆかりの作家の展示や夏目漱石の書の展示を拝見しました
夏目漱石の書は 筆勢があり、点画がキッキッとしていて
新聞の連載を持ち 〆切に追われて文字を書き続けていた人の字なのだと
ひとりで妙に納得して眺めました
そのあと ムットーニのからくり書物 の上映会が始まりました
小学校の給食の時間に放送で流れてきた「お話でてこい」と
めくるめく万華鏡の世界と
文楽にはまったときの感覚と
高校の図書室で読んだ星新一の物語が
ギュッとした感じです
箱の中からお話や音楽が聞えてきて
人形が ゆったりと動いて
照明や映像が効果的に使われていて
すっかりムットーニの世界に引き込まれてしまいます!
物語が終わって カチっとOFFになる瞬間
ロマンチックで素敵な時間を過ごせた満足感に しびれました
物語の世界に集中しすぎて現実の世界に戻ってくるのに時間が必要なのか
暗くなった箱のむこうをぼんやりと眺めたまま しばらく体がうごきませんでした
ああ こんなからくり書物でプロポーズされてみたいなぁ
(はっきりプロポーズされなかったせいで いまだにいろんな妄想をしてしまう私・・・)
出張からくり書物上演会があればいいのに!
入院している人や あちこち出かけるのが難しい人に
たくさん見てもらえるといいな
まだ ご覧になったことの無い方は ぜひ見ていただきたいです
ブログから写真をお借りします
ムットーニのからくり書物の上映時間の合間に
どんぐり喫茶で ショフォンケーキとハーブティーをいただきました
ケーキセットで\450です
シンプルですが お庭も見えて 居心地のよいスペースです
上海―近代の美術―展 @渋谷区立松濤美術館
きょうは 会社の昼休みに渋谷区立松濤美術館で開催中の
「上海―近代の美術―」展をみてきました
風が強くて 行きかえり歩いていたら 体が冷え切ってしまいました・・
でも 平日に展覧会にちょこっといけるのは よい気分転換になります
会期:2007年12月11日(火)~2008年1月27日(日)
入場料:一般300円, 小中学生 100円, 60歳以上の人、障害のある人は無料, 毎週土曜日、小中学生は無料
時間:9:00から17:00まで
(月曜休館、祝休日の翌日(土・日曜日は除く)、年末年始、陳列替えの期間中閉館。月曜日が祝日の場合は開館)
住所:〒150-0046 東京都渋谷区松濤 2-14-14
電話:03-3465-9421
http://
「1912年、二千年あまりにわたった清朝帝政が終焉(しゅうえん)をむかえ、中華民国が成立しました。この歴史の転換期に民族の伝統文化の再構築を求めた人々は近代美術の創造へと動き出しました。アヘン戦争以後に開港した上海は、海外との貿易による経済の発展と西洋文明の舶来によって、中国各地から多くの芸術家が集い、独自の新しい作風を興す美術界一大中心地をなして、まさしく百花斉放の時代を迎えました。また、日本との文化交流も盛んに行われ、数多の文化人が往来したほか、中国からは数多くの留学生が来日して、新しい美術を学びました。
本展では、日本初公開の作品を多数含む、花鳥、人物、山水などの絵画・書・篆刻(てんこく)の優品約200点を国内外から集め、個性溢れる作品郡を紹介します。
また、台北の国立故宮博物院の作品が日本で公開される初めての機会となります。 」
松涛美術館は駅から遠いので とても立地的には不利だと思うのですが
不思議と いつ訪れても(たいてい 私は平日のお昼にいきます) ご婦人たちで賑わっているのです
上海の美術は 正直今までほとんど食指が動きませんでした
事前の知識もまったくないので 展示もはじめは あまり頭に入ってこなかったのですが
せっかくの機会なので いちおうネットで調べてみました
上記の展覧会の案内からまずみてみます
「アヘン戦争以後に開港した上海は、海外との貿易による経済の発展と西洋文明の舶来によって、中国各地から多くの芸術家が集い、独自の新しい作風を興す美術界一大中心地をなして、まさしく百花斉放の時代を迎えました。」
清朝末期、めざましい繁栄を遂げる上海、当時の文墨界にあって滬上(上海)を拠点に
芸術活動を展開した、いわゆる「海上派」といわれる文人がいたそうです
この「海上派」といわれる人々は、作品を売ることで生計をたてていたため
どうしても 作品を買ってくれる側の趣味嗜好におもねることになります
また 急激な経済の発展や西洋化により 趣味趣向の大衆化がおこり分かりやすく派手な作品が多く見られます
会場の解説にも そのような説明がなされていたと記憶しています(きちんとメモをとる時間がありませんでした)
同展のギャラリートークをなさった 味岡義人 さんの解説が「UP」に載っているので
現在取り寄せ中です 読んだらまた感想書きます
海上派と日本との関わり 「上海 近代の美術」展 味岡義人
http://www.utp.or.jp/topics/up/up2007/ (「UP」2007年12月号)
また 絵画の吉祥について知識があると 当時の人がどんな意味を込めていたのかを楽しめます
記号 的に絵画を楽しんでいた当時の人々の願望などが窺えます
現在の日本人が生み出す作品からは 何が窺えるでしょうか
「松」 不老長寿(常緑)
「石」 長寿(「寿石」ともいう)
「菊」 長寿(重陽の日に菊酒を飲む)
「桃」 長寿(「寿桃」・「仙木」・「仙果」と呼ばれ邪気をはらう)
「水仙」 長寿花
「薔薇」 長春花、長寿薬(?瑰ーばいかいーとも呼ばれる)
「柏」 長寿(常緑、また「百」に音通)
「猫」 70歳を意味(「老」と音通)
「蝶」 80歳を意味(「耋」ーてつーに音通)
「石榴」 多子(多くの実)
「梅」 君子の象徴・子孫繁栄の象徴(寒中にいち早く咲く)
「萱草」 男子出産(かんそう、勿忘草のこと)
「葡萄」 子孫繁栄(実や房が多い)
「蓮」 婚姻・夫婦和合・子孫繁栄(「恋・憐」と音通。別名の「荷」も「合」と音通)
「瓜」 子孫繁栄(種が多く、蔓の先に種子をつける)
「魚」 豊穣(「余」に音通)また多子(卵を産むので)
「竹」 祝賀(「祝」と音通)
「蝙蝠」 福にかたむく(「偏福」と音通)
「芍薬」 宰相花、出世
「芙蓉」 栄華(「蓉」が「栄」と音通)
「鶏」 栄達(「冠」が「官」に音通)
「鶴」 一品鳥(一品は官位の最高位)
「蟹」 甲羅を持つことが科挙の合格者の「甲」に通ずる。
「鹿」 「禄」と音通
「金魚」 「魚」が「玉」・「栄」と音通。金と玉、また金が余る意。
「牡丹」 富貴花
「枇杷」 富(黄金色の実)
ジャガとソーセージのチーズ焼き















