第09回「メタボ対策のよき相棒」-加速度センサ(2)「動き」の検知
最近良く耳にする「メタボリック・シンドローム」。皆さん、何か対策をしていますか?
お金をかけずに毎日運動するには歩くのが一番!と言われますが、どのくらい歩いているのかを知るには歩数計(万歩計)を使いますね[1]。最近はその歩数計にも加速度センサが使われています。
今回は加速度センサの「動き」を検知する用途をご紹介しましょう。
従来型の歩数計は重りや磁石の上下動をカウントする原理で、決められた位置と角度で装着しないと正しく歩数が測定できませんでした。最新型は3次元の動きを検知する加速度センサが使われているので、装着位置や角度を気にせずポケットやバッグに入れておくだけで歩数を測ることができます。
最新の歩数計は高度化していて、手で素早く振ったり電車に乗っているとき等の振動はカウントされないようになっています。歩行特有の振動も、あらかじめ決められた時間(例えば6秒)安定した揺れが続いて初めてカウントが開始されます。そのときにはちゃんと6秒分の歩数が遡ってまとめてカウントされますのでご心配なく。このような工夫で測定精度が上がってきています。
さらに測定した加速度を時間で積分して速度や距離を算出したり、厚生労働省が定義した「エクササイズ量(Ex)」という単位に一日の身体活動量を換算してくれる機種もでてきました[2-4]。
最近の加速度センサは小型なだけでなく高感度で高速に反応するのも特長です。
この特長を活かした新用途が手ブレ補正です。最近のデジタルカメラには手ブレ補正がほぼ標準装備されていますが、これは加速度センサが微細な手の動き (手ブレ)を読み取って、撮影の瞬間に、そのときの手ブレの方向と逆の方向に CCDやレンズを瞬時に微動させて手ブレを打ち消しています[5]。
他の用途としては落下検知があります。ノートパソコンや携帯音楽プレーヤーのハードディスクには落下検知用の加速度センサがセットになっています。この加速度センサに与えられた使命は「いま、落ちてないかな?」ということを絶えず気にしておくこと。落下が始まると出番です。その瞬間に「落下開始!」の信号を発します。
この信号を受けて着地の瞬間までにハードディスクの読み書きヘッドを瞬時に退避させると、着地の衝撃でヘッドがディスク面を傷つけるのを防ぐことができるのです[6,7]。
いつやってくるか分からない出番のために一つの部品がじーっと活躍の機会を待っているなんて、なんだかけなげですよね。
<関連リンク等>
[1]「万歩計」は登録商標。他社は一般名称の「歩数計」を使用しています。商標登録番号 第1728037号 山佐時計計器株式会社
[2]シチズン・システムズ デジタル歩数計 TW600
http://www.citizen-systems.co.jp/electronic/health/function.html
[3]オムロン 活動量計 Active Style Pro HJA-350IT
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hja350it_1.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071016/140703/
[4]厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」p.5
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf
[5]日経トレンディネット「デジカメの手ぶれ補正機能って何?」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/parts/20031125/106583/
[6]レノボ ハードディスク・アクティブプロテクション・システム
http://www-06.ibm.com/jp/pc/think/thinkvantagetech/aps.shtml
[7]ソニー ネットワークウォークマン NW-HD1
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200407/07-0701/
○ 関連キーワード:MEMS、手ぶれ補正ジャイロ、角加速度センサ
お金をかけずに毎日運動するには歩くのが一番!と言われますが、どのくらい歩いているのかを知るには歩数計(万歩計)を使いますね[1]。最近はその歩数計にも加速度センサが使われています。
今回は加速度センサの「動き」を検知する用途をご紹介しましょう。
従来型の歩数計は重りや磁石の上下動をカウントする原理で、決められた位置と角度で装着しないと正しく歩数が測定できませんでした。最新型は3次元の動きを検知する加速度センサが使われているので、装着位置や角度を気にせずポケットやバッグに入れておくだけで歩数を測ることができます。
最新の歩数計は高度化していて、手で素早く振ったり電車に乗っているとき等の振動はカウントされないようになっています。歩行特有の振動も、あらかじめ決められた時間(例えば6秒)安定した揺れが続いて初めてカウントが開始されます。そのときにはちゃんと6秒分の歩数が遡ってまとめてカウントされますのでご心配なく。このような工夫で測定精度が上がってきています。
さらに測定した加速度を時間で積分して速度や距離を算出したり、厚生労働省が定義した「エクササイズ量(Ex)」という単位に一日の身体活動量を換算してくれる機種もでてきました[2-4]。
最近の加速度センサは小型なだけでなく高感度で高速に反応するのも特長です。
この特長を活かした新用途が手ブレ補正です。最近のデジタルカメラには手ブレ補正がほぼ標準装備されていますが、これは加速度センサが微細な手の動き (手ブレ)を読み取って、撮影の瞬間に、そのときの手ブレの方向と逆の方向に CCDやレンズを瞬時に微動させて手ブレを打ち消しています[5]。
他の用途としては落下検知があります。ノートパソコンや携帯音楽プレーヤーのハードディスクには落下検知用の加速度センサがセットになっています。この加速度センサに与えられた使命は「いま、落ちてないかな?」ということを絶えず気にしておくこと。落下が始まると出番です。その瞬間に「落下開始!」の信号を発します。
この信号を受けて着地の瞬間までにハードディスクの読み書きヘッドを瞬時に退避させると、着地の衝撃でヘッドがディスク面を傷つけるのを防ぐことができるのです[6,7]。
いつやってくるか分からない出番のために一つの部品がじーっと活躍の機会を待っているなんて、なんだかけなげですよね。
<関連リンク等>
[1]「万歩計」は登録商標。他社は一般名称の「歩数計」を使用しています。商標登録番号 第1728037号 山佐時計計器株式会社
[2]シチズン・システムズ デジタル歩数計 TW600
http://www.citizen-systems.co.jp/electronic/health/function.html
[3]オムロン 活動量計 Active Style Pro HJA-350IT
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hja350it_1.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071016/140703/
[4]厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」p.5
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf
[5]日経トレンディネット「デジカメの手ぶれ補正機能って何?」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/parts/20031125/106583/
[6]レノボ ハードディスク・アクティブプロテクション・システム
http://www-06.ibm.com/jp/pc/think/thinkvantagetech/aps.shtml
[7]ソニー ネットワークウォークマン NW-HD1
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200407/07-0701/
○ 関連キーワード:MEMS、手ぶれ補正ジャイロ、角加速度センサ