VIDEO 報道ステーション SUNDAY-20120115-橋下vs山口(1/2)
VIDEO 報道ステーション SUNDAY-20120115-橋下vs山口(2/2)
反橋下市長の人たちがなぜ共感されず非力なのか 大西 宏 / アゴラ
報道ステーション・サンデーで、橋下市長と、『橋下主義(ハシズム)を許すな!』を共著した北海道大学の山口二郎教授と直接対決 させていました。番組は、橋下市長の一方的なペースとなり、山口教授が言葉を失う展開となりましたが、そのことがツイッターなどでも話題になっていました。
【報ステなう。】報道ステーションサンデー「橋下徹×山口二郎」感想まとめ - Togetter :
皮肉なことに、対決どころか、橋下市長の全国の視聴者にむけた格好のプレゼンテーションの場 になっていたように感じます。しかしなぜ反橋下キャンペーンを行った人たちは共感をえることもできず、また非力なのか、個別の問題を取り上げ批判するしかできないのかに関心を持ってしまいました
反橋下キャンペーンを行なった人たちの主張はさまざまでしょうが、大きくまとめると、橋下市長のキャラクターや振る舞いへの感情的反発、教育を聖域とし政治が介入してくることへの警戒感、とくに教育に競争を持ち込むことへの反発、組合へのシンパシー、体制や仕組みの構造的な変革に対する不安、またそれによって既得権益を失うリスクへの恐れが柱になっているのだと思います。
山口教授たちが決定的に間違ったのは、橋下市長批判をすることはいいとしても、政治に強く関与してしまい、本来の時代を客観的に見ようとするポジションをあっさり放棄してしまった ことでした。選挙のさなかに「ファシズム」を意図的に連想させる「ハシズム」を使ったキャンペーンに加担してしまったのです。
ほんとうにファシズムなのだろうか、その批判と現実のギャップを多くの人が感じたのだと思います。ナチズムが広がった原動力としては、ナチスの親衛隊の威圧、反対者を圧殺する装置の存在が欠かせません。日本ではそれを特高警察や憲兵が担ったわけですが、そのような民衆、企業家にたいする抑圧は現実には存在しません。
しかも、結果として、既成政党や職員組合、また日教組、さらに既得権益を守ろうとした人たちから政治利用された、あるいはすすんで協力してしまったのです。多くの人たちが矛盾を感じてノーをつきつけた古い殻、その矛盾を温存しようとする古い体制側にまわってしまったのです。そんな主張が共感を呼ぶわけがありません。
実際、行政に限らず、企業でも企業が変わっていこうとすると、さまざまなしがらみ、組織の慣性と闘い、社内の体質や組織を変革していくリーダーが必要になってきます。強いリーダーが存在することがファシズムだと感じるか、それぐらいエネルギッシュになってくれないと何も変らないと感じるかで違いがでたのでしょう。
しかし、橋下市長が指摘していたように、批判する側は、変革への具体的なビジョンを示さず、言葉を弄んで批判だけしているように感じてしまうのです。結局は古い殻を改善はしても壊すなという主張にしか聞こえてこない のです。
第二は、山口教授の発言に、橋下市長も反発していましたが、府民や市民を信頼していない、教育者のほうが正しく、それに府民や市民がかかわることは間違いだとするエリート主義をも感じさせるものがあった ということです。しかも、教育に関するさまざまな考え方はあってもいいのですが、なにか浮世離れを感じてしまうのです。
かつての高度成長期には、赤信号もみんなで渡れば怖くないという時代もありました。しかし、その後に経済が成熟してくると、
実際には社会にでれば、過去の時代とは比べものにならないくらいの競争が起こっています。さらに将来は、現代よりもさらに国境を超えた人材競争が起こってくることはもう止めようのない現実です。 そんな競争環境のなかでたくましく生きていく心の強さや知恵が必要になってきます。競争環境への耐性をもつためには、それぞれ、自分の強みや適正に気づき、個性を磨き、個人のアイデンティティを持つことが必要になってきますが、それは競争環境のなかでひとりひとりが発見していくものです。そんな機会を今の教育が子供達に与えるとはとうてい思えません。学校教育への不満は潜在的に広がっている現実をもっと感じてもらいたい のです。
さらに、現実を直視しない、現実、現場を調査しないで、断片だけ取り上げ批判するということの非力さです。報道ステーション・サンデーでは、山口教授は気の毒なぐらいそれを見せてしまいました。信じられないことで、主義主張が先行し、それが思い込みとなって、現実とは異なる発言をしてしまったことです。また、それがこれまでの古い体制や既得権益を容認することになってしまいます。
たとえば、行政を広域で展開することになぜ反対するのかが現地にいると理解できません。大阪市と大阪府は、いやもっと京都や阪神間を含めると兵庫県まで、実際の経済や社会は、広域化しているのが現実です。たとえば、モノづくりの拠点は東大阪市や守口市、門真市に集積し、コンビナートなどは堺市に集積しています。都市機能として、大学や研究機関の存在も欠かせませんが、実際には大阪市内はそれらが薄く、大阪府下、また県外に広がっています。IT企業は、大阪市内である新大阪あたりから吹田市の江坂地域にシームレスに集積しています。産業政策にしても、実際にはすくなくとも大阪府の広域でやらないと実効性が薄いのですが、現実は大阪市は大阪市、大阪府は大阪府、近郊都市は近郊都市でやることがバラバラで連携がほとんどありません。
大阪市と大阪府の境界など、実際の生活にしても、ビジネスにしても意味が無いのですが、行政だけが分かれているのです。なぜ府と市で一体とする行政組織に変えてはいけないのかに対する心に響く反論がありません。結局は他人ごと なのです。
提案したいのは、感情で判断すること、思想で現実の課題を覆い隠すことはやめよう ということです。より創造的に考える事です。事実にもとづいて、なにが課題で、なにを解決すればいいのかを、住民の立場、そこで経済活動を行なっている企業の立場、利益にたって判断していけばいいのだと思います。
すべての人が満足する、すべての人が納得する政策は現実にはなかなかありません。職員や教員の評価制度を導入し、教育の質を上げようという動きは、それまで人事まで介入していた組合幹部の利権が失われます。しかし、逆に職員や教員は組合幹部、組合組織からの圧力からは逃れることができます。政策としてどちらを取るのかの選択です。しかし現実には、もっとも影響をうける子どもや両親よりは、声の大きな組織の利益が優先されてきます。
経済や社会が成熟し複雑化してくると、
ますます現実から課題を抽出し、優先順位を決め、解決していくダイナミズムが重要になってきます。もっと建設的な批判、もっと人びとの共感を呼ぶ批判が、おそらく橋下市長や維新の会を鍛え、磨いていく のでしょう。
作家の渡辺淳一さんも橋下さんにやらせてみたいと語り、またツイッターで、ソフトバンクの孫さんが橋下市長にエールを送っていらっしゃいましたが、潜在力がありながら、地盤沈下してしまった大阪を立て直すことは、東京というシングル・コアしか持たない、したがって多様性に限界のある日本が複数のコアを持つ点で、日本にとっても重要であり、また制度疲労を起こしてしまった日本の政治や行政を変革する力となってくると感じます。
いきなり「お前はファシズムだ」という乱暴な決め付け、誹謗中傷をするのではなく、ぜひとも大阪にとって、どのようなことが大阪の活力再生になるのかの知恵づくりに参加するなり、支援をしていただければと願うばかりです。
橋下市長就任1か月「相当いろんなことやった」 大阪市の橋下徹市長が19日、就任1か月を迎えた。連日メディアの前に立ち、庁内議論なしで次々と改革の腹案を打ち上げ、市幹部らをきりきり舞いさせている。
市役所解体につながる「大阪都構想」を掲げて乗り込んできたトップに否定的だった職員たちも、圧倒的な発信力とスピードを前に、「
検討段階のプロジェクトが決定事項のように発信され、反論のいとまもない」と当惑しつつ、唯々諾々と従う姿 が目立っている。
◆
取材45回TV17本◆ 「1か月しかたっていないが、相当いろんなことをやった気がする。市役所組織も大阪を変えようと動いてくれている」。19日、市役所で取材のテレビカメラの前に立った橋下市長は、満足げに振り返った。 就任からこの日までに、記者会見などで報道陣の取材に応じた回数は45回。会見は1時間45分に及んだこともある。テレビ出演(収録済みを含む)は17本を数え、27日にも討論番組への出演が内定している。大阪府知事時代も就任1か月で16本に出演しており、露出度は大差ないが、「倍以上の出演依頼があったが、公務を優先して断った」(市長周辺)ことを考慮すれば、注目度はさらに増していると言える。
◆「火薬庫のよう」◆ メディア戦術に長じ、生放送で新たな構想を打ち出すことも珍しくない。
7日、読売テレビに生出演した橋下市長は、保育士らがマンションなどで乳幼児を預かる「保育ママ制度」に登録制を導入すると表明し、「今までは待機児童が出た分だけ募集していたが、登録制にすればいつでも預けられる。全国初の制度ですよ」と売り込んだ。
たまたまテレビを見ていた市の担当者は「昨日、指示を受けたばかりなのに。制度設計もできてない」と驚き、慌てて幹部と連絡を取り合ったという。
事前調整なしにトップ自ら発信するやり方に、幹部らは「何が飛び出すかわからない。火薬庫のようだ」と困惑するが、
橋下市長は「方向性を示すのが僕らの役割。トップが問題提起をせず、役所組織に丸投げする方がおかしい 」と意に介さない。
幹部らには休日・深夜を問わず、指示メールを飛ばし、回答を迫る。金曜夜から土、日曜にかけて、十数通のメールが届いたという幹部は「矢継ぎ早すぎて、じっくり考えられない。まずは市長のスピード感に慣れないと」と漏らす。 (2012年1月20日13時10分 読売新聞)
あースッキリする!!! 今すぐにも、総理大臣やってほしいね!! でも、日本の大学教授って・・こんなレベルなんだ・・ 口ばかりで何も実行しない人達は・・ 政治家ばかりではないね・・ 大阪府の水道事業「1年後に一元化」 橋下市長 2012/1/18 11:12
大阪市の橋下徹市長は18日、大阪府内33市でつくる市長会の会議に初めて出席し、大阪市と他の42市町村で分かれている水道事業について「
1年後には完全に一体化するスケジュール感で進めたい 」と述べ、早期の一元化へ協力などを求めた。
府内の水道は大阪市を除く42市町村でつくる「大阪広域水道企業団」(企業長・竹山修身堺市長)と、大阪市水道局で二分されている。橋下市長は二重行政の1つと問題視 し、同企業団に参加する意向を示していた。
企業団に大阪市が参加するためには、同市を除く42市町村議会での議決が必要。橋下市長は「スケジュールを切って物事を進めたい。大阪市が参加するために、何を解決しないといけないのか主体的に協議してもらいたい」と強調した。
「橋下旋風に潜むリスク」 - 森永卓郎 2012年01月11日 14:34
■森永卓郎の戦争と平和講座 第50回 私がコメンテータとして出演している
朝日放送の「キャスト」というニュース番組に、昨年12月28日、橋下徹大阪市長が中継で出演 した。
関西圏のローカル番組なのだが、直後にユーチューブに映像がいくつもアップされたり、2ちゃんねるで採り上げられたりと、ネットの世界ではずいぶん話題になったので、ご存じの方も多いと思う。
「森永卓郎、橋下市長にフルボッコされる」、「この不勉強!森永手も足も出ず」、「笑ってごまかすしかない森永」などなど、そのほとんどが私の不勉強を非難し、橋下市長を絶賛する内容だった。
何があったのかを、簡単に書いておこう。最初に、大阪市役所の解体に賛成か反対かを、コメンテータ全員がフリップに書いた。私は×を書いた。×を書いたのは、私の他に同志社大学の浜矩子教授一人だけだった。
私は、×をつけた理由として、「橋下市長の政策自体は、正しいことが多いが、暴力的な政策の進め方には疑問がある。例えば、労働組合の事務所を役所から追い出すというのは、労働者の団結権や団体交渉権を認めた憲法に違反するのではないか。また、民営化推進というけれど、例えば市営バスはお年寄りの足になっているので、民営化で路線が斬り捨てられる可能性もある」という発言 をした。
これに橋下市長が噛みついてきた。「
森永さんは、現場の実態がまったく分かっていない。労働組合の活動だけしているのであれば、出て行けとは言いません。彼らは、仕事ではなく政治活動をしていたんです。そんなことをするのであれば、出て行くべきです。バス路線に関しても、福祉として残す必要があるということになれば残します。ただ、一体大阪市営バスにいくら補助金が注ぎ込まれていると思っているんですか 」。
私は、「大阪市営地下鉄から数十億円、大阪市役所から数十億円くらいではないですか」と答えた。両者から補助金を入れているというのは、何かで読んだが、具体的な数字までは頭に残っていなかった。
そこで橋下市長がたたみかけてきた。「
そんな数字じゃありません。数百億円ですよ。それを何とかしなくちゃいけないんです。改革のためには、暴力的にやらないといけないこともあるんです 」。
私は、橋下市長から暴力的にやるんだという言葉を引き出せたので、それで十分だと思った。しかし、橋下市長はさらにたたみかけてきた。
「
現場のことを分かってなくてコメントしてたら駄目なんです。森永さん、大阪の副市長のポストを用意しますから、自分でやってみてくださいよ 」。
血の気の多い若い頃だったら、確実に「やってやろうじゃないか」と受けていたと思う。危うく橋下市長の部下になるところだった。
テレビやネットを見た人たちは、大いに盛り上がっていた。橋下市長が勉強不足のモリタクを木っ端みじんに打ち破ったのが痛快だというのが、大部分の論調だった。
テレビには時間の制約があるので、放送中は攻撃の対象にはならなかったが、放送終了後、橋下市長の攻撃の矛先は浜矩子教授に向かった。市長は、ツイッターで浜教授を徹底的に批判したのだ。ちなみに浜教授は、橋下市長のことを「サッチャー」と評していた。
私が、何が怖いのかというと、橋下市長の政治手法と、それへの国民の熱狂的支持だ。橋下市長の言うとおり暴力的にやらないと改革ができないというのは、ある程度事実だ。私も田中康夫氏が長野県知事だったときに、長野県の特別職報酬決定審議会の会長というのをやって、結局、猛烈に抵抗されて、報酬引き下げができなかった苦い経験がある。だから、難しいのは分かっていて、あえて言う。暴力と法律違反は、やはりいけないのだ。
橋下市長の言っていることは、8割方正しい。だが、正しいからこそ危険 なのだ。ファシズムは大抵の場合、正しいところから始まるのであり、民衆の熱狂が育てていく。ファシズムを防止できるのは、多様な意見の存在だ。橋下市長の一番怖いところは、それを認めないことだ。いまや評論家のなかで橋下批判をする人はほとんどいなくなってしまった。当然だ。批判をすれば、市長本人から攻撃を受けるだけでなく、熱狂している8割の国民の反感も買う。よいことなど何もないのだ。
実は橋下市長にひれ伏したのは、コメンテータだけではない。橋下市長が表敬訪問した政治家たちは、どの党も大歓迎をした。選挙直前まで、あれだけ批判していたのに 、橋下氏が大阪維新の会の国政進出をちらつかせただけで、完全に屈服してしまったのだ。大阪府内の大阪市以外の市長も軒並み大阪都構想賛成に回った。そして、
驚くべきは大阪市の労組だ。橋下市長の退去勧告に対して、最敬礼で一切抵抗しなかったのだ。 橋下市長は、今の日本には独裁が必要だという。確かに独裁の方が改革は進みやすい。しかし、それは、独裁者が政策を誤ったときに誰も止められないという危険と背中合わせだ。橋下市長は、大阪府知事時代に「君が代斉唱時に起立しない教職員を辞めさせる」と発言した。また政治家になってからは封印しているが、かつては、徴兵制度の復活や核兵器保有を肯定する発言もしていた。
誰かが常にきちんと批判していかないと、本当のファシズムにつながりかねない。だから、私は橋下市長に「バカコメンテータ」と呼ばれようとも、ずっと「反橋下」で行くことに決めた。
●森永卓郎のBLOGOS経済塾
・1月18日(水)21時~ 「ホントに必要!?消費税アップ!」