【都議選】衆院選に向け“前哨戦”号砲 与野党とも正念場
2009.7.3 sankei
東京都議選が告示され、候補者の演説に拍手する有権者ら=3日午前、東京都荒川区
3日告示された東京都議選で、与野党は国政選挙並みの「戦闘」態勢に入った。首都決戦の結果は、党人事を見送り、求心力が低下している麻生太郎首相の政権運営を直撃し、衆院の解散時期にも影響を及ぼすのは確実だ。政権交代を目指す民主党は、次期衆院選を占う天王山と位置づけ総力戦で臨んでいる。
自民党総裁の麻生太郎首相は3日午前、青梅市のJR青梅駅前で街頭演説を行った。首相自ら、全候補者57人の応援に駆けつけるなど地方選では異例の態勢で陣頭指揮を執ってきた。
ただ、党内では麻生首相が党役員人事を断念したことに「また『ぶれた』と批判される」(幹部)と不安感が広がっている最中。10%台という内閣支持率のさらなる低下を懸念する声も漏れる。5日投開票の静岡県知事選とともに、結果次第で、党内で「反麻生」の動きが活発化し、総裁選前倒しを求める声が再び強まってくる可能性がある。
同党は公明党と合わせて過半数の64議席死守を目指すが、下回れば麻生首相が早期解散に踏み切れなくなることも予想される。
一方、民主党の鳩山由紀夫代表はこの日、中央区築地での第一声で選挙戦に突入した。同党は鳩山氏が代表に就任後、都議会第1党を目標に掲げ、候補者を急遽(きよ)上積みした。都議選を「麻生政権に対する都民の判断が下される」(鳩山氏)機会と位置付け、首都決戦を制して衆院選での政権交代に弾みを付けたい考えだ。
ただ、鳩山氏の政治資金収支報告書の虚偽記載問題が発覚。与党が同問題の検証プロジェクトチームを発足させるなど徹底追及の構えをみせており、状況が変わりつつあるのも事実。予想の反して議席が伸び悩めば鳩山氏の責任論が噴出する可能性もある。5月に代表に就任した鳩山氏も正念場となる選挙戦となりそうだ。
都議選スタート 問われるのは「政権」だ
東京都議選が3日告示された。今回の首都決戦は単に近づく衆院選の動向を占うだけではない。仮に自民党が敗北すれば、党内では麻生太郎首相に対し衆院選前に退陣するよう迫る動きがさらに強まるだろう。つまり、いつ、誰の手で衆院を解散するかに直結する選挙だ。
焦点は自民党が都議会第1党の座を守り、同じ与党の公明党と合わせ過半数を維持できるか。それとも過去最多の候補者を立てた民主党が第1党を奪取するかどうかだ。
無論、新銀行東京の経営問題や築地市場の移転など石原慎太郎都政が抱える課題も重要な争点だ。だが、議会議員選挙は首長選以上に政党の力が試される。特に都議会は与野党の対決図式が国政とほぼ同じだ。告示日に麻生首相と民主党の鳩山由紀夫代表が「政権維持か、政権交代か」をそろって訴えたように、やはり衆院選の前哨戦となろう。
麻生首相は12日の都議選投票後に衆院を解散し、8月上旬の衆院選投票を検討しているようだ。衆院議員の任期満了が9月10日に迫る中、「自らの意思で解散した」という形にするには、この日程が最後のチャンスと考えているはずだ。
しかし、自民党役員人事を断念せざるを得なかったように与党内での求心力は落ちる一方で、衆院選も8月末以降にするよう求める声が強まっている。都議選で敗北すれば解散どころか即座に麻生降ろしが始まる可能性がある。5日投票の静岡県知事選で与党推薦候補が敗れれば、さらにその動きは前倒しされよう。
対する麻生首相は都議選の自民党候補者事務所に出向く異例の応援を繰り返しながら、都議選で敗北しても「責任は感じない」と強弁している。人気が落ちればまた首相を交代させようとする党側も、敗北した場合の予防線を張る麻生首相も身勝手というほかない。
その意味で麻生首相だけでなく、首相を選んだ自民、公明両党も問われる選挙だ。首相が都議選は無関係だというのなら、なおさら都議選直後に解散し、堂々と国民の審判を仰げばよかろう。国民の信を問わずに首相を代えるのは、もう限度を超えていると再度指摘しておく。
民主党も鳩山代表の政治資金問題など火種を抱える。狙い通りの議席が確保できなければ潮目が変わる可能性がある。他のどの政党にとっても従来以上に重い都議選だ。
千葉市長選や神奈川県横須賀市長選で30歳代の若い市長が誕生するなど、有権者の間には「ともかく政治を変えたい」という意識が一段と強まっていると思われる。そんな「チェンジ志向」にどの政党が応えられるか。その戦いといってもいい。
都議選:党首自ら第一声 国政選挙さながら
都議選の告示日を迎え、街頭演説に集まった大勢の聴衆=東京都荒川区で2009年7月3日午前10時26分、手塚耕一郎撮影
1000万人余りの有権者を擁する首都の政治決戦が幕を開けた。3日告示された東京都議選。目の前に衆院選が迫るなか、党首たちは国政選挙さながらに熱を込め、支持を訴えた。追い風に乗る候補も逆風に向かう候補も、与えられた9日間で思いを伝え切ろうと走り出した。東京ばかりか国の行方にも影響を及ぼすとみられる今回の選挙。一方で新銀行東京の経営問題や五輪招致など、都政の課題はかすみがちだ。
◆自民
青梅市のJR青梅駅前で午前10時15分過ぎ、麻生太郎首相自らが第一声を上げ、現職候補の応援をした。時折小雨の降る中、首相を一目見ようと集まった聴衆は約1000人。麻生首相はグレーのスーツ姿で登場し、宣伝カーに上がって両手を挙げ、拍手に応えた。
麻生首相は「ここまで結構遠かったよ」と冗談を飛ばしつつも、「自民はいつも正しいことをしたわけではない。間違えたら正すのが自民党です」と表情を引き締め、「景気対策の結果は間違いなく出た」と胸を張った。
候補は「(支持率の低い)麻生さんが応援に来るのはプラスになるのかと聞かれたが、大いに歓迎したい」と持ち上げた。
「政権交代」を掲げる民主の挑戦を受ける自民。候補は「青梅のために何をしてきたかで選んで」と実績をアピールした。
市内の女性(70)は「初めて麻生さんを見たが、優しい印象だ。年金生活なので、暮らしを守る政治をしてほしい」と訴えた。
◆民主
都議選の勝利を政権交代につなげたい民主党は、移転問題で揺れる中央区の築地市場前を第一声の場に選び、鳩山由紀夫代表や菅直人代表代行が「東京から日本を変えようじゃありませんか」と訴えた。
都は土壌や地下水の汚染が問題になっている江東区豊洲地区へ市場を移転することを計画している。
都連会長の菅代表代行は「都議会で過半数を得る覚悟を示すため、定数の過半数にあたる64人を推薦・公認候補に決めた。全員当選させていただければ、築地市場を危険な場所に移転させることはさせない」と断言した。
その後、マイクを握った鳩山代表は「一人の命も粗末にしない政治を皆さんの勇気で作り上げていこうではないか。この国を私たちの手に取り戻すための闘いと理解いただきたい」と訴えた。
◆公明
公認候補23人全員の当選を目指す太田昭宏党代表は、ベテランの現職が立候補した荒川区に応援に入った。病院や公共交通機関の整備など、知事与党として進めた地元の事業を列挙し、「一番仕事をしてきたのがわれわれ公明党だ」と訴えた。
陣営の車の車体には「実現力」と書かれるなど随所で「実績」をアピール。候補者が「厳しい戦いだが、パフォーマンス政党や実績を横取りするハイエナのごとき政党には負けたくありません」と絶叫すると、支持者らから一斉に大きな拍手が起きた。
◆共産
共産党の志位和夫委員長は杉並区の荻窪駅前で午前10時すぎから演説し、「東京から『福祉の心』を取り戻そうではありませんか」と声を張り上げた。高齢者を中心とした支持者らは大きな拍手で応えた。
志位委員長は「民主党も都政では与党。石原知事が提出した議案に対する態度を見れば、明らか」と衆院選を意識した民主批判を展開。応援を受けた候補も「民主党は野党ポーズをとって都民を欺いている」と主張した。
◆生活者ネット
東京・生活者ネットワークの山口文江代表は午前10時、練馬駅前で第一声。「総選挙の前哨戦と言われるがそれでいいのか。都議会こそ生活や地域の課題を解決する場」と訴えた。候補者も新銀行東京の廃止や五輪招致への疑問など都政の課題に触れ「今こそ福祉を支える仕組み作りが必要」と呼び掛けた。候補者が選挙カーで遊説に出発すると、「市民が育てる東京・未来」と書かれたのぼりを持ったスタッフら数十人が拍手で送り出した。
◆社民
「国政を変えよう。都政を変えよう。平和と民主主義の議席を都議会に」。社民党の福島瑞穂党首は大田区のJR蒲田駅前で、新人女性の応援に熱弁を振るった。
ピンクのスーツ姿の福島党首は、新銀行東京への追加投資など一連の石原都政を批判。「生活の底が抜ける思いでみんな生きている。大規模公共事業でなく医療、介護、福祉にこそ税金を」と力を込めると、集まった有権者から「頑張れ」と声がかかった。
日本人の人口の1割、1000万人の有権者の投票・・・
前回の都知事選投票率 : 54.35%・・・・
今回は、とっても見物です・・よね!!
仕事を、たいしてしてもいないのに・・・
やっている、なんて言う議員が、けっこう多い。
よく注意して投票しないとね・・・
参考 東京都知事選挙 2007年03月22日告示 2007年04月08日投票
有権者数 : 10238704人 投票者数 : 5565127人 投票率 : 54.35%
















