VIX指数の動き(2013年5月31日時点):16.30%、前日比+1.77ポイント
5月31日のNY株式市場は大きく下落しました。NYダウ工業株30種平均は前日比-1.36%、ナスダック総合株指数は同-1.01%となっています。
この日発表された4月の個人消費はコンセンサス予想を下回りましたが、5月のシカゴ購買部協会景気指数が58.7とコンセンサス予想(50.0)を大きく上回りました。このため、QE3が早期に縮小されるとの観測が広まり、株式市場は売り優勢の展開となりました。利益確定売りも相次ぎ、引けにかけてさらに売り込まれました。
なお、債券相場はQE3の縮小観測で売られ(長期金利は上昇)、外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対して反発しています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、5月31日の終値は16.30%となりました。前日比1.77ポイントの上昇で、2営業日振りに反発しています。投資家心理が悪化したことを示しています。VIX指数は今年4月18日以来の高値をつけてきました。
下記はVIX指数とS&P500指数を合わせたチャートです(2009年以降のチャート)。VIX指数は上昇したとはいえ、まだ低位を維持しています。今後20%台に入るかどうかがポイントとなります。
下記はVXV指数のチャートです。5月31日時点のVXV(S&P500指数の3カ月ボラティリティ)は17.13%で、前日比1.12ポイント上昇しました。2営業日振りの上昇となっています。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
日経平均ボラティリティー指数(2013年5月31日):36.30%
日経平均ボラティリティー・インデックス(2010年11月19日より算出)のチャートをみてみましょう。
日経平均のヒストリカル・ボラティリティも掲載します。
5月31日時点の日経平均ボラティリティー指数は36.60%となりました。前日比1.87ポイントの低下で、2営業日振りに下落しました。投資家心理が改善したことを示しています。
なお、5月31日のシカゴの日経平均先物(2013年6月限、円証拠金ベース)は5月31日の大証終値245円安の13,455円となっています。また、5月31日のVIX指数は直近の高値をつけています。
このため、本日(6月3日)の日経平均ボラティリティー指数は上昇する可能性が高いとみています。東京株式市場はどこで下げ止まるかがポイントとなります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
日本の出庫・在庫循環(2013年4月)から:45度線の左側のゾーンに入る!
2013年4月の鉱工業生産統計(速報値)から、出荷・在庫循環の状況をみてみましょう。
下記は出荷・在庫循環のグラフです。4月時点で45度線の左側のゾーンに入りました。在庫の低下傾向が続いています。これは、日本は景気拡張局面に入ったことを意味しています。
出荷・在庫循環のスキームから見ると、日本の株式相場にとって大きな支援材料となります。足元の東京株式市場はボラティリティが高い状況が続いていますが、中期での上昇トレンドは変わらない、と筆者はみています。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------




