対外及び対内証券売買契約の状況(2013年6月8日に終わる週):1兆178億円の資金流入!
6月8日に終わる週の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)が本日(6月13日)発表されましたので、確認しておきましょう。
非居住者による株式の取得・処分状況(6月8日に終わる週)は1,136億円の取得超過(買い越し)に変わりました。2週間振りの買い越しで、このところ売り買いが交錯しています。
非居住者(海外投資家)はいったん利益確定売りのスタンスをとっていますが、これからのスタンスは読みにくいといえます。
下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。6月8日に終わる週は3,494億円の取得超過(買い越し)となっています。2週間連続の買い越しで、海外投資家は中長期債から株式に資金をシフトさせているようです。
下記は、対外及び対内証券売買契約(株式・中長期債・短期債のすべてを合計したネットの数値)の合計値および4週平均値と、ドル円相場を合わせたチャートです。
このグラフは、週ベースでの証券投資の流れがドル円相場にどう影響しているかを示唆するチャートとなります。
ただ、中長期債の投資の場合は、通常、為替ヘッジを行いながら投資する場合が多いため、単純に数値の合計額だけをみて判断することは危険です。ご注意ください。
6月8日に終わる週は、1兆178億円の資金流入超となりました。2週間連続の資金流入
超となっています(前週は2兆383億円の資金流入超)。
これはドル円相場にとっては、円高圧力が継続していることを意味します。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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VIX指数の30日VIX(2013年6月12日):100%を超える!
S&P500指数のVIX指数(ボラティリティ・インデックス)を対象としたVIX指数(ティッカーコードはVVIX)のチャートをみてみましょう。
これはVIX指数を対象とした30日のVIX指数で、VIX指数自体の中期の予想変動率を数値化したものです。VIX指数の今後の動きを予測する上で、有益な情報を与えてくれると筆者はみています。
VVIX指数についてはCBOEの下記のページをみてください。
http://www.cboe.com/micro/VVIX/default.aspx
2013年6月12日の終値は101.77%まで上昇しました。前日比9.45ポイントの上昇で、2営業日振りの上昇です。VIX指数に対する投資家心理が大きく悪化したことを示しています。
なお、VVIX指数が100%を上回ってくるのは4月18日以来のことです。今後さらに上昇すれば、VIX指数も大きく上昇する可能性が高まります。これからの動きを注視する必要があります。
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VIX指数の動き(2013年6月12日時点):18.59%、前日比+1.52ポイント
6月12日のNY株式市場は続落しました。NYダウ工業株30種平均は前日比-0.84%、ナスダック総合株指数は同-1.06%となっています。
寄り付きは買い優勢でスタートしましたが、米国のQE3縮小観測がくすぶっており、その後は利益確定売りが優勢となり、下値を切り下げる展開となりました。NY株式相場はまだ上昇トレンドを維持していますが、変化の兆しがうかがえます。
なお、債券相場は下落(長期金利は上昇)し、外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対して続落しています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、6月12日の終値は18.59%となりました。前日比1.52ポイントの上昇で、3営業日連続で上昇しました。投資家心理が悪化したことを示しています。
VIX指数は直近の高値を上回ってきており、NY株式市場の先行きについて警戒する段階に入ったようです。
下記はVIX指数とS&P500指数を合わせたチャートです(2009年以降のチャート)。中長期でみれば、VIX指数はまだ低位を維持しています。
下記はVXV指数のチャートです。6月12日時点のVXV(S&P500指数の3カ月ボラティリティ)は19.07%で、前日比1.16ポイント上昇しました。3営業日連続の上昇です。ジリ高となってきました。
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