コルネットのうだうだ -6ページ目

元日放送の「ほこ×たて」

元日に放映された「ほこ×たて」見ましたか~?いや~、面白かった。正月番組で面白かったのはこれだけだった。


特に、ドリルvs金属対決は最高だった



連戦連勝でもはやヒーローとなった中川内氏が製作する超硬合金に対し、日本3大ドリルメーカーの一つの会社が、ドリルで穴を開けようとチャレンジする。



結果はまたまた金属の勝ちで、5時間以上かけてドリルを回し続けたが、20mmの金属板は12mm掘れただけで穴は貫通しなかった。ダイヤモンドの粒子を使ったドリルの刃はすり減り、まったく無くなってしまっていた。



私は放映時に見たほか、録画したビデオを何回も見ています。また、こちら↓に詳しく解説されていて、これを読むとより対決が楽しめます。

http://seizougenba.com/node/2337



上記の解説でも、放送の中での科学者の解説でも、条件としては金属のほうが有利のようですね。ある金属を削るためには、その金属の3倍の堅さのドリルが必要だそうですし、通常はあらかじめ金属の性質に合うドリルを用意して削るのだそうですし。


よく考えれば、前回の対決でも今回の対決でも、ある程度は穴が掘れているわけだから、同じドリル数本あれば、間違いなく穴は貫通するんですよね。金属加工するのに、ドリル1本しか使っちゃいけない、なんてルールはないわけだし。でもここでは対決なので、1対1でやらないといけない。何しろ「矛」たるドリルvs「盾」たる金属、の戦いなんですから。


対決に臨む方たちは金属業界、加工業界を背負ってこの番組に臨んでいるのでしょうから(特に「負け」続けているドリル業界としては)、ほんとうに荷の重い仕事だったことでしょう。ドリルを作った堀さんは、負けてがっくりうなだれていましたが、本心だと思います。見ているこちらも熱くなり、涙が出てきます。



それから、鉄球vs防弾ガラスも面白かったです。厚さ18cmの防弾ガラスに巨大な鉄球を当てて壊し、ガラスの向こう側にある旗を取れれば鉄球の勝ち、というルール。結果は、ガラスは一部壊れ、手は入るのだが、手が届かなくて旗が取れず、引き分けということでした。


でもルール上、鉄球側が「旗を取れれば勝ち」なんだから、旗が取れなかった今回は、鉄球の負けなんじゃないのかなぁと思ったりしました。なぜなら、防弾ガラスは、人や貴重品を守ることが仕事であり、いくら壊れていたとしても、制限時間(今回は20分間)、貴重品(今回は旗)を守り切って、防弾ガラスがその役割を果たしたわけだから、勝ちなんじゃないか、と。



番組として、鉄球の製作者、吉田のおっちゃんのキャラクターが面白いので、ここで負けにして終わらせてはもったいない、と考えたのかも??



5時間半という長時間の番組でしたが、途中、ゆるいネタを挟みつつも、ダレずに最後まで楽しめました。製作者のセンスがとても良い番組だと思います。プロ野球投手vsリトルリーグで、なぜ「40球で三振7つ」という絶妙の条件を最初に決めることができるのか。鉄球vs防弾ガラスで、「鉄球の攻撃は20分で5発目安」という、対決として一番面白くなる条件を示せるのか。それが本当に不思議だし、感心します。


ブルーレイに焼いて、永久保存版にしておきたいと思います。




2013.1.14追記


こちらにも現場に居合わせた記者のレポートがあります。

http://www.shoukei.co.jp/Topics/130102/News_130102_hokotate.html



「穴は11.5㍉で止まり、ドリルは電着部分が根本まで完全にすり減っていた。つまり、ドリルが機能したのは約2時間で、その後は自らの身を削っていたことになる。」だそうです。ドリルは5時間も自らが金属によって削られていたんですねぇ。



ふと思ったのですが、このドリルの長さが3cmくらいあったら、穴は貫通したんじゃないだろうか。10cmくらいの長いドリルならどうなんだろう、とか。そんなドリルは作れないのかな。




























2013.1.14追記

映画「ル・コルビュジエの家」

公式サイト

http://www.action-inc.co.jp/corbusier/




正月休みにミニシアターで連続して観た2本のうちの1本。これもまったく事前に知識なく、ポスターを見て観ることに決めたもの。



いわゆる「隣人トラブル」の話。見始めて、うっ、これはイヤな映画かも。観るんじゃなかった…、と思ったのだが。



【以下、ネタバレがあります】




隣に越してきたおじさん、いきなり壁をハンマーで壊し始める。ドン、ドン、ドン、ドン、という音とともに、壁に穴が開いていく。ごついし、こわもてだし、声もガラガラだし、趣味が悪いし、変な場所に呼び出すし、自分で仕留めたという(食べたくもない)イノシシの肉の料理をくれたりするし…。もう隣に住まれたらかわない人の典型。私なら、あいさつ程度で、関わりたくない、って思うかも。




しかし、自宅の前に大きな窓を作られては困る、と主人公はあくまで、窓の撤去(元通りに壁に戻すこと)を要求する。怖い奥さんのいいなり、という部分があるにせよ、やっかいな隣人に対しても敢然と主張するのはたいしたもの。




このおじさん、イノシシ狩りをするということは、猟銃を持っているということ。この結末は予想通りなのかというと…。そうであれば、なんともやりきれない映画になってしまうのだが、そうではなかった。かといって、すっきりとしない、後を引くようなラストで終わる。すべて、このように終わるための設定だったんだな、と妙に納得した。



ル・コルビュジエは、スイス生まれ、フランスで活躍した建築家で「近代建築の三大巨匠」の一人とも言われているそう(私は全然知りませんでした)。映画の舞台はル・コルビュジエの作ったマンションで、その他にも有名作家製作のイスであったり、前衛的な人形劇なども出てきて、アート系の映画としても楽しめるようになっている。




映画としては前衛的ではないし、すごく面白いわけではないが、隣人トラブルってどこにでもあって、隣人となりたくない典型の人って日本にもいるんだようなぁ、と思わされたし、人付き合いはたいへんだ、と思いつつも、人は見かけで判断してはいけないよ、と思ったり、人類共通のテーマを見たような気がして、それは面白かった。アルゼンチン映画というのも初めて観たし。65点としておきます。



























映画「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」

ずいぶん長い間、休眠状態でしたが、ぼちぼちと書いていくことにしました。しばらくは、観た映画の感想を書いていきます。



公式サイト

http://chef.gaga.ne.jp/


ミニシアターの会員更新時になっていたのだけど、なかなか手続きに行けなくて、正月休みを使って映画館まで更新に行ったついでに観た2作品のうちの一つ。



事前情報全くなしで見始めた。レストランのシェフの話、ジャン・レノが出演している、ってことくらいしか知らなくて、シェフが料理作りに人生をかけるマジな作品かな?なんて思っていた。


でも全然違って、コメディタッチの軽い作品だった。フレンチコメディらしく、テンポよく、たったかたったか話が進んでいく。


気楽に観られる映画として最高。おそらく映画好きのフランス人が週末にさらっと映画館に行って観るんだろうなぁ、って感じ。私としては、ジャン・レノの作品は「レオン」しか観たことなかったんだけど、親しみが持てて、ごついおっちゃんなのに可愛らしさも感じられて良い(トヨタのCMではドラえもんになってたし)。主演の俳優さんは初めて見たし、ジャン・レノ以外の役者さんは全然知らない。


くすくす笑えて、ちょっとホロリときて、ほっこりできる作品として素晴らしい。ただ中間部で、やりすぎと感じられる(まるでドリフのコント?)ところがあって、それは「?」だった。日本を小馬鹿にしてる(というか超近代的な技術と古い文化のコントラストを不思議がっているのかも?)ようで、こんなのがフランス人には大笑いなのかもしれないなぁ、とか思った。


もう少し、深みがあって、鑑賞後にも余韻が残る感じがあったならもっとよかったとも思うのだけど、まあすっきりと爽快なラストだったのでよしとしましょう。80点を付けます。


映画を観終わって家に帰ったら夕食前だったんだけど、なぜか猛然と料理を作りたくなってしまった。とはいっても、フランス料理でなく、チャーハンを作っただけなんだけど。