柔らかな絹に触れるように
花びらを撫でて微笑みながら
満月の夜 月明かりに照らされ
目を奪われる 月下美人
幼い頃の純情に似た
すぐに汚れてしまう神秘的な白
懐かしい唄がくちびるからあふれて
空はいつになく明るかった
繊細な心に触れるように
花びらを撫でて微笑んだまま
新月の夜も 月明かりに照らされ
目を奪われる 月下美人
柔らかな絹に触れるように
花びらを撫でて微笑みながら
満月の夜 月明かりに照らされ
目を奪われる 月下美人
幼い頃の純情に似た
すぐに汚れてしまう神秘的な白
懐かしい唄がくちびるからあふれて
空はいつになく明るかった
繊細な心に触れるように
花びらを撫でて微笑んだまま
新月の夜も 月明かりに照らされ
目を奪われる 月下美人
つま先立ちで よれた口びる
背伸びのまま つないだ手がはぐれた
君が異世界に吸い込まれてゆく
テーブルの向かい ため息を吹きかけ
熱いコーヒー 冷ましている
君が隠していた 大切な言葉を
苦みとともに 飲み干しそうさ
夜の街 一際目を引くネオンサイン
私は舞い踊るバレエダンサーのよう
つま先立ちで 惚れていた君
背伸びのまま つないだ手がはぐれた
夜明け前のときめきは 空へ帰る星たちのお土産となり
眠れないままの心は 朝焼けにさらされて光と化す
昨晩 交わした口づけが 妙に喉を渇かせたから
その時 交わした約束は 朝日に照らされて僕を溶かす
幻想的な世界だ 君に手を引かれたままで
愛と恋の境を 無意識に超えようとする
眩しくて見えない 未来に六等星が煌めいている
恥ずかしくて言えない 愛に満ち溢れた言葉の意味を
知ろうとした瞬間 現実に苦しみ始める
電話の奥に広がる あなたの優しさに
冷たいため息 こぼして切った
部屋の隅に置いた ふたりの写真は
明日の事など 知らぬまま光る
風に吹かれて落ちる 線香花火に
言えない気持ち 重ねてみせた
闇の中に消えた ふたりのぬくもりは
昨日の事など 忘れたふりで醒める
幾千もの月日の中に
埋もれた言葉など数知れず
ふたりの愛や恋なんてのは
別の世界では ただの黄昏
電話の奥に広がる あなたの優しさに
甘い口づけ 残して切った
札付きの心が僕を汚し始めた
堂々と呼吸をしながら死を夢見る
君の言葉ですら疑いをかけ続け
気付けば路地裏でたむろしていた
細い指を強く握りすぎたせいで
心は冷めきってしまい ぬくもりを求める
少しだけ背伸びしながら死を夢見る
気付けば街灯の明かりに照らされていた
似たような野良猫が眠る夜更け
ほくそ笑む三日月に背を向けて
死がどの方角にあるのか知らずに
心の札を誰かに盗まれちまった
ガラクタの夢が 転がり込んでゆく
夜に刷り込まれてゆく
駆け足で上がる 階段のように
何かに急かされる
グダグダな夢が 引きずり込んでゆく
街に飼い慣らされてゆく
無関心だらけの 社会のように
何かに縛られる
僕らの夢は
少年の夢は
少女の夢は
誰かの夢の中に
自販機の中の商品のように 陳列されている
好きの形も
嫌いの形も
キスの仕方も
遊び方も
スクリーンの中の映画のように 垂れ流されている
季節の陽炎 追いかけながら
風の回廊 言葉がさまよう
君によく似た 足音 聴きつけ
辿り着いた この世の最果て
さよならにも 憂鬱
愛するにも 退屈
ありがとうなら 異質
いじめるなら 悪質
銀河に砂漠があるような
形容しづらい物事で
解決する術もないままに
太陽は永遠に浮かんでは沈む
季節の陽炎 追いかけながら
風の回廊 言葉がさまよう
君によく似た 声色 聴きつけ
辿り着いた この世の最果て
帰り道の途中で 雨がやんで
橙色の光 射し込んだ
とてもまぶしくて 目がくらんで
思わずそれを背にした
夢の亡骸が 孤独の影で遊んでいた
考え事の最中で 君を見つけて
陽が落ちるのが怖くなった
とてつもなく不安で 目がくらんで
思わず振り払うように走った
夢の亡骸は 孤独の私にしがみついてた
静まり返る部屋で 気づいたら涙で濡れていた
家族の写真 読みかけの本 昔弾いた楽器
友人からの手紙 言えなかった言葉 明日も着る服
蠟燭を灯して 線香に火をつけた
飛行機雲が国境を弾いているみたいで
青空にも分別の効く世界が存在するのか
僕らが語り尽くした平和の名のもとに
この地球は首をかしげながら廻っている
遠い国で悲劇が繰り返されているけど
目の前では音沙汰もなく日常が走る
流れているのはきっと彼らのための涙ではなく
僕らが愛する誰かのための涙だけ
だから 毎日 空を見ている
青空から吐き出された無数の難題が
僕らの脳を少しずつ壊し始めている
地球には様々な言語がある
私は日本語しか喋れない
たとえばアメリカで好きな人に告白しても
伝わらないのが現実であろう
日本語に論点を集めてみると
同じ言葉でも小難しく聴こえる事もある
「楽しい」や「嬉しい」は
「快楽」や「幸福」と言葉は変装する
長く話せば伝わるという事でもなく
省略しすぎると良さを失いかねない
私は今、詩を書いている
もしかするとこの言葉たちも
日常から変装した一種の言語かもしれない