電話の奥に広がる あなたの優しさに

冷たいため息 こぼして切った

部屋の隅に置いた ふたりの写真は

明日の事など 知らぬまま光る

 

風に吹かれて落ちる 線香花火に

言えない気持ち 重ねてみせた

闇の中に消えた ふたりのぬくもりは

昨日の事など 忘れたふりで醒める

 

幾千もの月日の中に

埋もれた言葉など数知れず

ふたりの愛や恋なんてのは

別の世界では ただの黄昏

 

電話の奥に広がる あなたの優しさに

甘い口づけ 残して切った