ブランド分類と登録商標
国内ブランドが6つ増えます!
コンビレンチの日本ブランドとして登録した数が87になっています。
一方で、1つの企業が複数の商品名を持っている場合のブランドとしての数え方が明確でないと感じていました。
例えば、KTC/京都機械工具の場合では、ブランドとしてはKTCとネプロスの2つだけをカウントしていました。
でも、『ミラーツールやプロフィットはブランドとしなくて良いのかな?』という疑問が常にあった次第です。
これ以降は長い解説になりますが、基本的には個人コレクションの管理に関する話です。
登録しているブランド名が6つ増えて93(87+6)になることだけを理解して戴き、これ以降は興味のある方だけお読み下さい。
1.ブランド分類
ブランドの数え方を色々と悩みましたが、単純に考えることにしました。
スパナの15度オフセットを下に向かせて置いた場合に上になる面を表面(おもてめん)とし、この表面の中央部分をコンビレンチの顔と考えます。
この商品の顔の部分に刻印または印刷されている名前をブランド名とします。
商標の登録制度が始まった以降は、このブランド名は商標登録されているのが一般的だと思います。
古い商品など何らかの理由で商標登録が無い場合は、その企業自身の意思としてブランド扱いにしているのかをカタログ等で確認したいと思います。
KTC/京都機械工具は、KTCとネプロスに加えて、商標登録されている二重丸京とミラーツールとプロフィットを追加し、5ブランドとします。
創業当初はKYOTOとKTCの真ん中にニ重丸京が入るシングルロゴでしたが、途中から新しい楕円KTCロゴも加えてダブルロゴになっています。
なお、1982年にDツールを出していますが、Dツールは商品の顔の部分に"D-KTC"と刻印されていて、KTCのロゴを流用する形になっています。
さらに、商標としても登録されていませんので、DツールはブランドKTCの一部とします。
ちなみに、正式名称は"D-KTC TOOL SAFE"です。
結構悩ましいのがTONE/(旧)前田金属工業です。
顔の部分に刻印されている名称は4つあり、TONEにFINE TOOL、SUS TOOL、TITAN TOOLです。
この内、TITAN TOOLはは商標登録されていません。
しかしながら、冒頭で述べた通り単純に考えることにし、顔の部分に刻印されている4つの名前を全てブランド名と考えることにします。
これまで、TONEとFINE TOOLの2つをブランドとしてカウントしていましたが、2つ増えてTONEモデルもブランド数が4つになります。
もう一つ、スエカゲツールも考えを整理しなければなりません。
顔の部分に刻印されている名称としてPro-Autoと=SEK=、さらにSEK-TOOLSの3つがあります。
商標登録はPro-AutoとSEKの2つで、これまではこの2つをブランドとしてカウントしてきました。
もう一つのSEK-TOOLSはカタログに掲載されていない特異な商品群になっていて、前述の通り顔の部分にSEK-TOOLSと刻印されています。
これも単純に考え、ブランド数は3つとし、SEK-TOOLSを追加することにします。
複数にブランド分割しているものが他にもありますが、既にその通りに複数でカウントしていますので、変更はありません。
例えば、ファクトリーギアーのDeenとDickies、藤原産業のSKIIとE-Valueなどが該当します。
コレクションの定義付けに関するページが何回か続きましたが、恐らく定義付けはこれで全てだと思います。
登録商標の検索サイトはこちら。
2.商標登録状況
1) KTC
・二重丸京
創業の1950年に早くも二重丸京を商標出願しています。
なお、二重丸京ロゴは、2001年に商標権が一端終了となっていますが、何故か2004年に再登録となっています。(終了となる前の2000年に再申請)
そして、創業3年後の1953年に"楕円KTC"を商標登録しています。
・MIRROR TOOL
KTCの2つめのブランドとして"MIRROR"が1986年に登録されています。
実際の商品には"MIRROR TOOL"として使用されています。
・Profit
何故か申請から登録までに時間が掛かっていますが、1983年の出願から9年後の1992年に"PROFIT"が登録されています。
商品に使われているものとは大きく異なる字体なのが興味深いところですが、この辺りの登録された商標とデザインの関係を説明した資料を探しているところです。
・nepros
1996年にはネプロスが登録されています。
ネプロスはデザイン通りでの登録になっています。
・D-KTC
1982年にいわゆるDツールを3,000セット限定で販売していますが、刻印はD-丸KTCになっています。
丸KTCの商標にDを追加しているだけであり、商標登録もされていませんので、独自ブランドデは無く、KTCブランドの一部として取り扱います。
2) TONE


TONE/(旧)前田金属工業には丸MKに始まり全部で4種類の会社ロゴがあるのですが、商標として登録されているのは現在使用中のTONEだけになります。
・TONE
第1世代(1976~1985年)はTONE TOOLのロゴを使用していますが、TONEの商標が登録されたのはモデル終盤の1984年になっています。
KTCが1953年に登録を済ませているに対し、ずいぶんとのんびりだと思います。
↑第2世代1stモデル(1985~1995年)
1984年のTONE登録を受けて、TONEロゴにて第2世代が発売されました。
↑第2世代2ndモデル(1985~2013年)
マイナーチェンジを受け、ロゴがTONE TOOLに戻っています。
↑第3世代/現行(2013~現在)
現行モデルで、商標登録のTONEに再度戻っています。
TONEとTONE TOOLは同一コンセプトの商品群ですので、1つの共通ブランドとして考えます。
・FINE TOOL
高級ミラー市場向けに発売されたFINE TOOL(1991~2010年頃)ですが、一時期はカタログのセンターに据えられた主力商品でした。
1987年に出願されていますが、登録に時間が掛かり5年後の1992年に商標登録となっています。
刻印がくっきりと入っていて、個人的には一番好きなTONEです。
・SUS TOOL
1991年に発売されましたが、SUS TOOLの商標は1987年に申請され、1992年に登録が完了しています。(こちらも5年掛かっています)
斜め文字での登録になっていますが、実際の商品は正立文字になっています。
申請中にデザイン変更があったのではないでしょうか?
ちなみに、特に変更届は出ていません。
・TITAN TOOL
SUS TOOLと同じデザインでTITAN TOOLが2003年に発売されています。
商標登録はされていませんが、顔の部分にロゴが入っていること、商標登録されているSUS TOOLと同じ立ち位置のモデルであることの2点より独立ブランドとして取り扱います。
なお、2014年に背景の無いTONEロゴが新たに商標登録されています。
3)スエカゲツール
・=SEK=
1967年にSEKが商標登録されています。
そのSEKを同じフォントのままで斜め文字にし、さらに前後に=を付け、"=SEK="というロゴのモデルが2代に渡って販売されています。
最初が凸丸パネルで、凸平行四辺形パネルに切り替わったと理解しています
2代目の凸平行四辺形パネルは今でもカタログに掲載されています。
・Pro-Auto
1990年に新たにPro-Autoというブランドが商標登録され、台湾系の商品を取り扱うブランドとして位置づけられています。
私はひねりモデルが大好きなのですが、日本のブランドとしては実質的にこのドルフィンしか手に入りませんので、貴重な存在です。
・SEK-TOOLS
カタログには掲載されていませんが、SEK-TOOLSというブランド名で複数の商品群があります。
=SEK=のモデルとはSEKという文字が共通になりますが、全く異なる商品群ですので、別ブランドとして取り扱うことにします。
この回、終わり

































