クスコのサッカーチームシエンシアノのファンによる黒人差別発言を受け、
人種差別的発言をチェックする動きが盛んになった。
メトロポリターノというバスの乗り場で列を抜かそうとして、
警官に止められ、「セラーノ(山男)」と警官をののしったケース。
VIDEO こんな差別用語、日常的なんだろうが、撮影され、ソーシャル・メディアに乗り、
全国ニュースに流れてしまった。この女性も先住民の血がはいっていると思われるが、より山っぽい警官をののしってしまった。
ただ、ここでは人種差別用語に対する批判はあったけど、彼女が列を守らなかった件に関しては誰も問わなかった。
列や順番は必ず守りましょう・・。
サッカーに話を戻すと・・
昨年2月12日のリベルタドーレス杯、レアル・ガルシラソ対クルセーロの試合。
レアル・ガルシラソは地元クスコのスタジアムが修復中のため、ワンカヨでのホームげーむとなってしまったのだが、ここでレアル・ガルシラソ側のファンがクルセイロのティンガ選手に人種差別的な野次を一斉に飛ばしたのだ。先住民系による黒人差別!
この件で、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領らが抗議をし、CONMEBOL(南米サッカー連盟)はレアル・ガルシラソは1万2千ドルの罰金を課した。
VIDEO さらにクスコのこのチームは黒人差別に置ける過ちをおかしてしまう。
同チームのホームページでアリアンサ・リマとの試合を宣伝するのに、背景に自チームはマスコットの白い虎、対戦相手のアリアンサ・リマにはおさるさんを置いてしまったのだ。
VIDEO サルやゴリラは黒人を蔑視するイメージがあることから、
直ちにアリアンサ側は抗議。ガルシラソ側は「ハッカーがやったのだ」と言い訳をしたが、結局ペルーサッカー連盟から無観客試合の制裁を受けてしまった。
私個人の経験だが、
クスコの人間には自分たちはインカの子孫で
他の人種よりも優れているという思い込みは激しく
黒人、アジア系に対する蔑視は結構あるのだ。
「黒人は奴隷の子孫」
とあからさまな発言をするものもいる。
そのような気持ちがサッカーチームにも現れているのではないか。
ただ、先住民の側の視点殻も見て欲しいと思う子がある。
FIFAをはじめ、サッカー界では人種差別の排除に懸命になっている。
ただ、話題になるのは黒人差別ばかりなのだ・・。
おリマなどの海岸地帯で先住民系がチョロなどと罵られることはよくあるだろう。
だが、サッカーの試合で先住民差別発言をしても対して問題にならない。
中央(リマ)のチームが差別発言をしても問題にはならないが、
地方(クスコ、ワンカヨ、カハマルカ)などのチームのファンがすると問題になってしまう。
ペルー、サッカー界には拭いがたい、山岳地方差別があるのだ。
先だってのレアル・ガルシラソのサル差別ホームページのビデオで
女性アナウンサーが憎しみをあおるような口調で
ニュースを読んでいることにきづいただろうか?
チーム創設4年目にしてリベルタドール杯の決勝トーナメントに進出、
5年目もリベルタドール杯に出場した
レアル・ガルシラソに対する羨望と憎しみが感じられ、
不愉快な気分になった。
地方に対する蔑視が感じ取れるのだ。
白人の側からだけでなく、
さらに黒人による先住民差別、先住民による黒人差別は厳然と存在する。
当然アジア系対する差別だって存在する。
お互いがお互いを差別するペルー社会。
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