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PERU day by day改めKansai day by day

17年住んだペルーから帰国してスペイン語の全国通訳案内士デビューしました。インスタグラムシェアしながら、日常生活や日本の面白いところを紹介していきます。
趣味はランニングとペルーの国民舞踊、マリネラ・ノルテーニャ。

「文化財使用権譲渡法令に反対するするストライキから2週間。法令廃案が国会で可決され、
クスコでは大勝利とよばれる3日間たたええられた、法令の廃案だが、果たして大勝利なのだろうか?

面白いことにこの法令を提出した、政府は国民はと呼ばれ、2011年に大統領選に勝利するまで、資源の国有化を進めることを約束していた。しかし、外国、民間からの投資を呼び込むために、その路線は変更したが、ずっと国民派と呼ばれている。

法令適用のクスコ除外ではなく、廃案となったのはイカのような思惑があったと思われる。
- 政府が提出した法令のため、政権政党に野党が反対した。
- 来年の国政選挙に向けて国の文化財を民間に渡さない姿勢を示し、愛国心を見せ付けることで、選挙戦を有利に運ぶ思惑。
- クスコ自害ではなく、廃案にすることでことを単純化した。

クスコの勝利と報道されていたが、週が変わると、途端にクスコ市政、クスコ州政に対する不満が噴出してきた。リコーナ知事はマネーロンダリングで捜査されている。

文化財使用権譲渡反対運動の挙国一致ならぬ、挙州一致体制が終わって現実に戻りつつある。

そして来年の大統領・国会議員選挙でどの政党が政権をとるかまだ予想もつかないが、いずれにせよ同様の法令は何らかの形で復活してくるだろう。

それまで、ペルーの片隅の考古学遺跡は観光開発を待ち続けなければならない。
多くの内外投資家や政治家関係者がが興味を持っていたチョケキラオ遺跡の開発もまた、遅れるに違いない・・。

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ストライキ二日目の朝、耳にしたデモ隊参加者の間での会話。

「なんで、ストしているの?」
「マチュピチュが民営化されないためよ!」

DL1198は民営化ではなく、10年以内の使用権譲渡を許すものであり、またユネスコの世界遺産は除外されている。

しかし、世間にはこのような勘違いをしているクスコ市民は多く、誤解を正されないまま、ストライキに参加しているのだ。

家は人が住まなくなると、傷みが進む。遺跡も同様だろう。見学客があり、メンテナンスが受けられることで、保全が進むのだ。ペルー国内には20000件もの遺跡があるが、その90パーセント以上は観光客が訪れることもない、荒れるがままになり、調査もほとんどされていない。

もし民間の使用許可を与えて、遺跡の観光開発が進んだなら、考古学調査も行われ、ペルーの歴史研究の一助にもなるし、なによりも、レストラン経営や土産品販売などが可能になり、雇用が増えて地元住民への観光収入も増える。

しかし、クスコ市ではそのようなことは考えないようだ。
観光において、クスコは金塊をすでに持っているようなものだ。サクサイワマン、オジャンタイタンボ、マチュピチュなどといった世界有数の遺跡・観光資源という金塊を有して、座したまま、懐にお金が入ってくる。法外に高い、クスコ周辺の観光地のツーリストチケットの収益は関係自治体に分配される。その利権が外国資本に脅かされるというような議論もなされた。

しかし、ペルーには金鉱のような魅力がありながら、開発が進まない遺跡もたくさんある。クスコ県内も、前々回書いたキジャルミヨックやビルカバンバのように開発と観光プロモーションを待つ遺跡はたくさんある。

しかし、今回の議論でそのような少数派は無視されてしまった。

クスコのモスコソ市長は
「ワカプクヤーナ遺跡は、同名のレストランの尻に成り下がっている」

遺跡敷地内にレストランが開業してから遺跡入場者が増加したワカプックヤーナをそのように評した。

そう、事実を歪めての言論操作が始まってきた。

クスコの地元テレビ局での意見を聞いていると
-文化財保護は嘘で経済的権益を守るため。
-中央は悪で、自分たちは搾取されているという被害者意識を広げる
-インカの子孫という意識を植え付け、遺跡は自分たちのものである
-ペルーレールの運賃は法外だ。これはチリ資本(本当はイギリスとペルー合弁)が不当に利益を得ようとしているためだ。
-クスコの富を外国資本が持っていってしまっている。
-民間投資家が興味があるのは、ドルだけだ。
-われわれは文化財を守るのだ。

といったものばかりが報道されていた。。

しかし、10月5日の大衆集会の同じ週、クスコのアルマス広場から徒歩でたった20分行ったところにあるトトラパクチャ遺跡(入場料はとられていない)の水路がセメントで固められ、ポリビニールの管を通して、水を他に流してしまうという蛮行が行われているという報道がなされた


いったい、クスコの人間は本当に文化財を愛しているのだろうか?

よくあるマチュピチュでの愚行。
ペルー人の仕業だ。


この写真はクスコの人間とは限らないが、ごみを捨てたり、飲食をしたり、遺跡の壁に上ったりというような、遺跡での禁止事項を平気で行う者には地元のクスコ人が多い。

もし注意をしようものなら、
「これは俺たちのものだやりたいようにして何が悪い!」
と口答えをする。

マチュピチュ遺跡へのペルー人入場料金は外国人の半額、さらにクスコ人は毎月第一日曜日には無料で入場できる。安く入場しながら遺跡を乱して維持費を上げてしまう。

しかし、自分たちの行いを省みることもなく、ペルーの文化財を守っているような言論が巷にあふれ始めた。

法令1198にある民間への使用譲渡を擁護しようものなら石もて追われかねないような狂信的な雰囲気がクスコに満ち溢れ始めた。

つづく・・

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クスコ州が猛反対していた文化財使用権譲渡法案だが、昨夜ペルー国会本会議で廃案になってしまった。
同じ日の午後のクスコのニュースで、左派グループから大統領候補に押されている、クスコ選出ベロニカ・メンドーサ議員は「クスコを法案適用からはずすのが関の山でしょう」と語っていたのだが・・。

以下、エル・コメルシオ紙の10月23日記事訳

国会本会議は内閣が提出していた国の文化財である考古学遺跡の経営に民間が参加できることをすすめる、を法案1198の廃案を昨夜、賛成多数で可決した。

本会議の閉会間際に同法案の廃案に関する投票が行われ、賛成56票、反対7票、棄権3票となった。

文化省は文化財の取り扱いをよりよくするためにも好影響を与えると解釈し、この法令をかばってきたが、これがクスコ州の反対にあってしまった。


昨日、クスコの48時間ストライキは2日目に突入し、すべての活動が停止し、観光にも影響を与えてしまった。この時点で国会の文化・文化財委員会は同州を法令の適用範囲から除外することで同意していた。しかし、本会議にこの提案が渡る際に多数の議員が廃案を計画した。

文化委員会委員長のラモン・コバシガワはこの提案を受け入れ、代案として決議にかけた。
反対票を投じた議員には国民派のフリア・テベス、ヘルナン・デ・ラ・トーレ、アグスティ・・モリナ、それにルベン・コアがいた。

解釈の違い
この直前、文化省の文化財担当副大臣、ルイス・カセレスは、同法案が文化財の所有権を失うことを勧めるものだとクスコ当局が思い込んでいることに対して遺憾の意を表明した。
また、
「逆に、大学や財団が文化財の研究や維持に財政的援助をしている州にとっては大きな機会になるのです」
と断言した。

文化大臣のディアナ・アルバレス=カルデロンは
「この条項はよいもので、保護の拡大とと再評価を受けることを必要としている考古学遺跡に大して用することになるのです」
と指摘した。

それにもかかわらず、クスコの知事はエドウィン・リコーナは、先スペイン期の遺跡の民営化につながるととらえて、同州の除外を依頼した。
「この条項は中央集権を推し進めるものだ」
とも追加した。

反対運動により、クスコは午後5時まで活動を停止した。午前中、デモ参加者の一部は空港へ向かう途中で警察官と衝突した。

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クスコだけが揺れている。

9月下旬にペルー国会で可決された、文化財保護法に修正を加える、法令番号1198(以下DL1198)を廃止しようというのだ。

このDL1198はユネスコの世界遺産を除く文化財を民間に使用権許可(CONSESION)を与えることを可能にする条項だ。

このため、国の文化省や州・郡などの開発や管理の手が届かず、荒れるがままになっている遺跡や文化財を民間の力を借りて、観光開発をしながら、文化財を保護し、周辺住民が利益にもたらそうというものだ。

この使用許可権譲渡は民営化ではない。

しかしながらクスコではかなり反対意見が多い。
クスコの利益が民間、それも外国資本が持っていってしまうと解釈されてしまっている。

また、クスコでは観光開発がされているため、この使用権を民間に与える必要もないため、クスコは関係ないだろうと私も思っていた。しかし他の州には保護も調査も観光開発も行き届いていない遺跡が多いため、歓迎する向きもあるのは事実だ。

2週間前にDL1198撤廃要求のためにクスコ市役所で開かれた決起集会を除いてきた。


当初はクスコは除外しさせる条項を追加させようという意見もあったのだが、この決起集会では絶対に撤廃という傾向に変わってきた。

クスコ市長、通商観光局クスコ支局長、旅行会社協会、ガイド組合、考古学者といった事態に関わりのある人々だけでなく、労働組合や一般市民も発言も許していた。
ほとんどが、「絶対撤廃」、「民営化は違憲」という主張だったのだが、それとは違う意見が二件あった。キジャルミヨック遺跡とビルカバンバからの違憲だ
「観光客キジャルミヨック遺跡の使用権譲渡をしたい、但し、クスコの人間に・・」
ビルカバンバは撤廃や使用権譲渡といった言葉を使わなかったが、
「観光客を集めたい。観光のプロモーションをしたい」
と発言した。

少々私は驚いた。クスコは十分に観光開発がされているという近視眼的な思い込みを私は持ってしまっていたのだ。
クスコにも使用権譲渡を求めているものがいるのだ。

しかし、この二つの発言は完全に無視され、10月21日、22日に全州ストライキを行うことで決議がされてしまったのだ。
「我々は国の文化財を守る者だ」
「クスコの文化財は我々の者だ」

まるで正義の味方のように振舞う発言がニュースにあふれ始めた。

つづく・・

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先週のことになりますが、展覧会の開会式が州歴史博物館であるというので、行ってきました。
題して「クスコの風景」、アルベルト・ミランダ個展。

クスコの祭、左から「パチャママ(コルプス・クリスティ祭)」、セニョール・デ・コイユリティ祭、パウカルタンボのカルメル山の聖母祭、



マチュピチュがテーマの絵画


オジャンタイタンボ遺跡・・


博物館内の特別展示場は開会式モード。


博物館長や美術学校関係者の挨拶のあとは
博物館付き楽団と紹介されたおなじみの楽団の演奏・・。


今回の展覧会の主役、画家のアルベルト・ミランダさん。


後ろの民族衣装の人じゃないので・・。

クスコのディエゴ・キスペ・ティト美術学校で文化財修復を専攻した方で、その息子さんも同じ学校で勉強中とか・・。

ワインではなく、ポンチェで乾杯がこの博物館の展覧会開会式の慣習。

おつまみもチキンウィングやチキンロール、デザートにアップルパイやフルーツのチョコレート掛けもあった。

他のギャラリーとは開会式典のレベルが違うのがうれしい!

展覧会は10月31日まで・・。


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