9月下旬にペルー国会で可決された、文化財保護法に修正を加える、法令番号1198(以下DL1198)を廃止しようというのだ。
このDL1198はユネスコの世界遺産を除く文化財を民間に使用権許可(CONSESION)を与えることを可能にする条項だ。
このため、国の文化省や州・郡などの開発や管理の手が届かず、荒れるがままになっている遺跡や文化財を民間の力を借りて、観光開発をしながら、文化財を保護し、周辺住民が利益にもたらそうというものだ。
この使用許可権譲渡は民営化ではない。
しかしながらクスコではかなり反対意見が多い。
クスコの利益が民間、それも外国資本が持っていってしまうと解釈されてしまっている。
また、クスコでは観光開発がされているため、この使用権を民間に与える必要もないため、クスコは関係ないだろうと私も思っていた。しかし他の州には保護も調査も観光開発も行き届いていない遺跡が多いため、歓迎する向きもあるのは事実だ。
2週間前にDL1198撤廃要求のためにクスコ市役所で開かれた決起集会を除いてきた。
当初はクスコは除外しさせる条項を追加させようという意見もあったのだが、この決起集会では絶対に撤廃という傾向に変わってきた。
クスコ市長、通商観光局クスコ支局長、旅行会社協会、ガイド組合、考古学者といった事態に関わりのある人々だけでなく、労働組合や一般市民も発言も許していた。
ほとんどが、「絶対撤廃」、「民営化は違憲」という主張だったのだが、それとは違う意見が二件あった。キジャルミヨック遺跡とビルカバンバからの違憲だ
「観光客キジャルミヨック遺跡の使用権譲渡をしたい、但し、クスコの人間に・・」
ビルカバンバは撤廃や使用権譲渡といった言葉を使わなかったが、
「観光客を集めたい。観光のプロモーションをしたい」
と発言した。
少々私は驚いた。クスコは十分に観光開発がされているという近視眼的な思い込みを私は持ってしまっていたのだ。
クスコにも使用権譲渡を求めているものがいるのだ。
しかし、この二つの発言は完全に無視され、10月21日、22日に全州ストライキを行うことで決議がされてしまったのだ。
「我々は国の文化財を守る者だ」
「クスコの文化財は我々の者だ」
まるで正義の味方のように振舞う発言がニュースにあふれ始めた。
つづく・・
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