濱嘉之さんの『国家簒奪』を読みました。

 

 


組で御法度となっている覚醒剤取引きに手を出した花沢組の若頭・大場が、アタッシュケースに仕込まれた爆弾で殺害された。
一方、ユーロ建ての定期個人年金保険の個人情報が流出し、この契約者に対する特殊詐欺が急増していた。
日本の非合法組織に加え、チャイニーズマフィア、コリアンマフィアの動きに、青山望ら同期カルテットが対峙する。



相変わらずリアルで面白い濱嘉之さんの作品ですが、そろそろ私の政治、経済に関する知識ではごまかしが利かなくなってきました。
もっとそっち方面にも目を向けていれば、楽しめたんだろうなぁと、ちょっと残念な気分。

冒頭に出てきた、花沢組の若頭の爆死事件ですが、これに関しては何も解決されていないと思うのは気のせい?
文庫の裏表紙にあるあらすじを読むと、バハマリークスに端を発する国際金融の闇が背後にあると書かれているのですが、そこまで読み取れませんでした。
やっぱり、知識が足りない…

家宅捜索から逮捕までの流れは、やっぱり面白い。
面白おかしく書いているわけではなくて、リアルが故の面白さ。
濱嘉之さんの真骨頂だなぁと思ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

濱嘉之『国家簒奪』

 

 

 



過去の「警視庁公安部・青山望」記事

 

 

 

 


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