妲己のお百 | ベルのブログ

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観た映画や、読んだ小説などの感想を勝手気ままに書いてます。

夏といえば稲川淳二氏ですね!

(もう夏じゃないけど)

 

 

ってほど

 

 

 

夏の風物詩になりましたね。

稲川さんの怪談ナイト。

 

 

 

なんかぁー

 

 

このたび俳句協会さんが

 

夏の季語=稲川淳二

に、制定したらしいですよ。

 

 

 

すごくない?

いち個人が季語になるって。

 

 

 

稲川ナイト貼っときますね。

どぉーぞ丑三つ時にでも。

 

 

 

 

 

そんなことを考えてたら

私も怪談とゆーか

ちょっとした怪異に遭遇したお話しをひとつ。

 

 

 

 

今、我が家には姪っ子が

トリマーの専門学校に通うため

下宿してんです。

 

 

っで

 

普段は基本リモートで

授業を受けてるんですけど

 

お犬さまの

シャンプーやら爪切りやらの実習もあるから

週4で学校に通ってます。

(まあまあ休校多いんだけど!どゆこっちゃ)

 

 

 

駅までの送迎は私が担当。

 

 

 

 

 

姪が通学するってゆーある日のこと。

 

 

 

あの子さー

朝、なかなか起きられないうえに

身支度がめちゃくちゃ時間かかるんだよねー。

 

 

 

メイクとヘアセットでゆうに2,3時間

かけちゃうわけ。

 

 

うちでは『女優』って呼ばれてマス。

 

 

 

 

 

女優がなかなか準備できないから

イライラしながら待ってた私。

 

だってさ、電車出発の時間まで

6分ぐらいしかない状態なんだもんさ。

 

 

 

 

車の中でジリジリしてたら

やっと、やっと、女優が来たんでね

 

 

車ぶっ飛ばして駅へ急ぎました。

ばびゅーん!って。ワイスピ状態。

 

 

 

したらね

 

 

2分で駅に着いちゃったよね。

(安全運転なら6分かかる)

 

 

 

あー、よかった!

なんつって

 

ホッとひと安心しながら

 

 

 

 

「気をつけてね!行ってらっしゃい」

っつって後ろを振り向いたら…

 

 

 

 

 

後部座席には

 

 

 

 

誰もいなかった!!!

影も形もなかったっス。

 

 

 

 

えぇ、えぇ。お察しの通り

 

 

 

姪を家に置き去りにして

走り出すってゆーね。痛恨のミス。

 

 

 

 

 

 

せっかち あわて者っぷりが

怪異そのもの!!みたいな感じだよね。

 

 

 

 

 

 

 

後ろを振り返ったら

乗客がいなかったタクシー運転手さんの

気持ちがわかっちゃった瞬間デス。

 

 

 

 

 

 

 

はい、そんなわけで本日は

 

 

 

 

 

怪談ナイトなお話しの『妲己のお百』イクヨー。

物の怪じみたざんばら髪の芽衣子かわゆ!

(*´Д`)ハフン!!!!

 

 

 

あらすじは

 

芽衣子が海坊主に体をのっとられて

さぁ大変!!な、お話し。

 

 

 

お百(芽衣子)は漁師のオットーと結婚して

とある漁村で

まあまあ幸せに暮らしておりました。

 

 

 

そんな可もなく不可もナシ!

な、日々を送っていたある日。

 

 

 

オットーが漁に出ると

網に海坊主が引っかかってました。

 

 

 

海坊主?!エッ∑(`・д・´ノ)ノ

引っかかるもんなの?

 

 

 

魚じゃないもんが網にかかったー!

大パニックになる漁師たち。

 

 

 

 

とりあえず退治しとけ!

っつって退治しちゃいます。怖いから。

 

 

みんなで海坊主を退治してる時に

 

 

海に引きずり込まれるオットー。

アイルビーバック!(´∀`)bグッ!!

 

 

 

 

 

 

海の守り神の海坊主がいなくなったんで

魚とり放題。

 

 

もうジャンジャン横丁状態よ。

えー、どのお刺身にしよ―かなー。

 

 

 

そんなおさかな天国状態の海みて

 

 

「よぉーやった!取れるだけ魚取ってまえ!」

わっるい顔で漁師たちをたきつける

網元・方正。

 

 

 

海坊主を退治したご褒美に

漁師たちのリーダーへ

 

 

金の銛(もり)をプレゼント!

金のエンゼルぐらい貴重だからね。

 

 

 

 

 

「やっべ!オレ、もう神じゃん」

リーダーは厨二病をこじらせてるので…

 

 

 

 

 

すっかりポセイドン気分で大はしゃぎ。

この人がリーダーでだいじょぶかな?

 

 

 

 

 

 

方正がわっるい顔しーの

リーダーがはしゃぎーのしてる頃…

 

 

 

 

 

 

海を見つめて憂い顔の芽衣子。かわゆ!

オットーの帰りをずぅっと待ってんの。

健気な乙女だから。

 

 

 

 

一心に、神様仏様に祈っちゃってんの。

健気な乙女だから。現は忙しいねぇのぉ。

 

 

 

そんな健気乙女の前に

 

 

 

突如、海坊主・Bが登場!!ビクゥッ∑(OωO )

もう一体いたとはっ!!!

 

 

 

海坊主は、つがいだったらしく

退治された海坊主・Aの復讐をとげたい

海坊主・Bなのでした。

 

 

でも、陸へあがることはできないので

芽衣子に乗り移ろう!そうしよう!

っと

勝手に決めましたとさ。

 

 

 

 

え、ちょ!!!勝手に決めんな!

芽衣子がかわいそうじゃんよー!

 

 

 

 

 

芽衣子がすっかり海坊主Bに

乗り移られた矢先に

 

 

 

金の銛を自慢するため、リーダー登場。

 

 

なんとリーダーは

芽衣子のオットーのお兄さんでもあります。

 

 

義兄妹関係の芽衣子とリーダー。

 

 

 

「見てみ?金だゼ?カッケくない?」

「生きてるモン同士楽しもうぜー。

ほら、見てみ?金だゼ?カッケくない?」

 

 

 

兎に角、金の銛がうれしすぎて

何度も「金だゼ?」繰り返すリーダー。

 

金の銛をもつオレ、カッケー。

だから

死んだ弟は忘れてオレにしとけ!

 

っと

謎に迫るリーダー。

 

 

 

 

じゃかあしいわ!ボケ!カス!!

イラっとした芽衣子と海坊主の魂が呼応して

覚醒し始めマス。

 

 

 

 

厨二病こじらせて

グイグイ迫ってくるお義兄さんに

ほとほと嫌気がさしたんだろうね。たぶん。

 

 

 

 

髪の毛で首をぐいぐい締めあげるの刑。

かぁーらぁーのぉー

 

 

 

自慢しまくり千代子の金の銛で

心臓をぶっ刺して絶命さす!(`・ω・´)キリッ

 

 

 

 

えー。なんだろー。

視聴者もリーダーに嫌気がさしてたんで

ちょっと胸スカシーンです。

 

 

 

 

でも

 

どんなにウザい奴でも殺っちゃったら

人殺しは人殺しなんでね。

 

 

 

磔の刑に処されます。

しかもじわじわと潮が満ちるやつ。

 

 

 

やだぁ。始まって5分ぐらいで

早くも芽衣子ピンチ!!

 

 

えー、さそりみたいじゃぁーん。

だいじょぶー?っと私がハラハラしてる間に

 

 

いつの間にか

サクッと縄抜けして磔から逃れる芽衣子。

∑d(゚∀゚d)イカス!!

 

 

 

 

 

なにその技。神っぽー。

村人たちから何それ卑怯!と、妬まれることに。

 

 

 

 妬まれ村八分にされたんで

 

海で死んだことにして

名前を変えて

田舎からセイグッバイよ!

 

 

都会の人混みにまぎれて

静かに暮らすことにします。

 

 

つっても

戸籍ごまかしてるんでね。

 

ちゃんとしたとこには勤められなくて

水商売的な矢場で働くことに。

 

 

 

 

矢場とは

 

 

 

お祭りの時の射的の弓矢版デス。

 

 

的に矢を当ててキャッキャ遊ぶとこ。

的に当たったらお店の人が太鼓鳴らして

「あたぁーりぃー」って

わーわー騒いでくれます。

 

 

しかぁーし

 

 

殿方の本当のお目当ては

矢を拾ってくれる女のコたちなのです。

 

 

表向きは矢を的に当てる!

ですが

 

実は矢場女に春を売らせるとこ。

(`・ω・´)キリッ

 

 

 

 

そーゆー裏バイト的なとこなんで

履歴書不要。職歴不問。

 

過去を隠すにはもってこいですが

 

 

そーゆーお店はねー。

客層がねー。

 

あまりよろしいとは言えないんスわ。

常連客がウザいこと山のごとし。

 

 

 

 

例えば…

 

 

 

 

ウザい常連客その1。

何度言っても名前覚えない人とかね。

 

 

 

 

ウザい常連客その2。

いつも同じ口説き文句で迫るジジイとかね。

 

 

 

ウザい常連客その3。

せっかくセットした髪を引っ張る輩とかね。

 

 

 

 

ウザい常連客その4。

謎にすっごいガチ勢とかね。

 

 

 

 

 

 

もうキャストさんたちうんざりよ。

お金だけ置いて息止めてて欲しー。

ホントそれなー。

 

などと

みんなでグチってたら

 

 

「お客さん来たからー。誰かー」

 

 

お店の女将からコールかかります。

 

 

 

「ああん?どこのドイツ人だよ?」

早くも臨戦態勢のキャストさんたち。

 

 

 

 

ホールの方を見てみると…

 

 

 

駆け出し俳優の林与一クンが

ご来店しておりました。

 

 

 

 

 

 

あいつさー、金持ってないくせにさー

なんかいちいち役作りとかつって

めんどいんだよなー。

 

っと

舌打ちが止まらない姐さん方。

 

 

 

ひょいと見ると

 

 

 

 

 

まだ入店して間もない新人さんが

かわゆくお茶漬けかっこんでたんで

 

 

 

「いいや、もう。あいつに押しつけちゃえ!」

ってなりました。めんどいから。

 

 

 

 

 

「新人!行ってきな!」言われ

「あ、はい」ってお店に出る芽衣子。かわゆ!

 

 

 

 

 

あんまヤル気ないんで「いらっしゃいまし」っと

明菜ぐらい

ちっちゃぁーい声でご挨拶して

 

 

 

お店へ出てみたら…

 

 

なよなよ~っとした線の細いメンズ。

渋谷系男子が座っておりました。

 

 

 

 

 

「はっ!漁村にはいなかったタイプ!」

初めて見る、なよったシティーボウイが

ちょっと気になる存在になります。

 

 

 

漁村にはマッチョドラゴンたちしか

いなかったんでね。ゴリッゴリの。

 

 

 

 

 

君みたいなキレイな女のコがどうしたの?

みたいなこと言うワケ。渋谷系男子が。

さすがお江戸は違うヨネー。

 

 

 

 

 

漁村ではみんな兄弟船しか歌わないから。

鳥羽一郎ラブだから。漁師さん。

 

 

 

 

 

「出身どこ?」「手ぇキレイだね」

なぞと

中身のない会話を交わしてると

 

 

 

「手ぇ冷た!何この手!氷じゃん」

芽衣子の手ぇ握るやいなや

手が冷たい騒ぎをするよいっつぁん。

 

 

 

「末端冷え性なの?」

「ツムラの漢方38番飲んどき?」

漢方にやたら詳しくてキュン!なります。

 

 

 

 

 

 

芽衣子がキュン!なった矢先…

 

 

 

ピカーン!!!!!

突如、ひらめく与一。

 

 

かと思ったら

 

急にお店を飛び出して行きます。

エッ∑(`・д・´ノ)ノ

 

 

 

 

お会計がまだだったので

 

 

 

「え、ちょ!お客さん!お待ちを!」

お給料から天引きされちゃうから

慌てて追いかけマス。

 

 

 

 

お店近くの神社でお参りしてた与一。

自由人です。渋谷系男子。

 

 

 

芽衣子が近づくと…

 

 

 

「この冷たい手のお陰で役作り出来そう」

今、上演してる芝居の役の

役作りで悩んでたんだって。知らんがな!

 

 

 

 

上演中のお芝居は『妲己のお百』

中村座でやってます。

 

 

 

 

講談の方、貼っときますね。

毒婦として語り継がれちゃってるお百。

 

 

 

芝居は上々で

与一の人気もうなぎのぼり。

 

 

 

一座の親方からも

「100両納めたら名代になれるよ」

なんて打診されます。

 

 

新人役者にゃ

100両の大金払えるわきゃないんで

名代になるの無理ゲーじゃん。

っと絶望的に。

 

 

 

与一が絶望的になってる頃…

 

 

 

 

相変わらず「いらっしゃまし」っと

ちっちゃぁーい声で接客ナウな芽衣子。

「うわっ!脂ギッシュ!!きもっ!」

 

ホールにいたお客さんみて

思わず心の声 出ちゃう。

 

 

 

その客とは果たして…

 

背脂こってりな雰囲気の方正でした。

「やばっ!めっちゃきゃわわ!じゃん」

 

 

芽衣子にひと目惚れする方正。

 

 

 

 

 

芽衣子の眼には

こんな風に見えちゃってるから。方正。

背脂ギッタギタのビッタビタ。

 

 

 

 

財力だけは存分にある背脂☆方正。

大盤振る舞いするから誰も逆らわないの。

 

 

 

ゆえにお店ではやりたい放題。

 

 

財力をかさに

 

 

きゃわ!な、芽衣子に触りたい放題。

「手も脂ギッシュできもっ!!」

 

 

 

かわゆい顔をベッタベタ触られて

背筋に悪寒が走る芽衣子。

 

 

 

 

 

お客さまぁー--!!!!

当店、お触り禁止でございますよぉー!

 

 

 

 

 

お茶漬けぐらいさっぱり系男子の

与一に比べたら

 

ギッタギタのビッタビタ方正。

 

 

 

 

麺カタこってり。コレステロールそのもの。

ホルモン貼っとくから!ね!

 

 

 

 

見ただけで痛風になりそうな背脂☆方正に

ベッタベタ触られて

 

「胃もたれすごい」って半べそ芽衣子だぉ。

ギタ声で「ヨメになれー」とか言われるし。

耳元で。

 

 

 

なんの悪夢だよ。マジで。

 

 

っと

思っちゃったんで…

 

 

 方正から申し込まれた

身請け話しを一蹴する芽衣子。

女将さんにごめんなさい!します。

 

 

 

 

お大尽の方正に身請けされて

ヨメんなったら

 

「めっちゃ勝ち組になれんだよ?」

「“勝ち組こんにちは”できるんだよ?」

 

 

 

何度も

芽衣子の気持ちを確認する女将。

 

 

 

お店にも紹介料とか身請け代とか

その他諸々の諸経費入るから

必死に説得します。

 

 

 

 んがっ!

 

「最近、脂っこいものがダメなんです。

さっぱりしたものしか胃が受け付けないんで」

 

っと

胃弱を理由にお断りする芽衣子たゃ。

 

 

 

 

 

それを聞いた女将は

 

「そんな胃が弱い子はうちじゃ働けないよ!」

っと

 

 

 

お店をクビ(解雇)にしました。

お、女将…解雇の仕方、ご無体すぎ!

 

 

 

 

 

行く当てもなくて

神社でションボリ座り込んでたら

 

 

 

「おいっす!」ひょっこり現れるオットー。

「お前さん!生きてたんだね!うれしい」

かわゆく再会を喜ぶ乙女。

 

 

ところが

 

 

とんでもないご亭主だったらしいですよ。

芽衣子さんちのご亭主。

 

 

 

 

海に引きずり込まれた際

自分の命を助けてくれたらば

 

「俺のヨメにのりうつってイーヨー」

っと

海坊主と勝手に取り引きしたジジイ。

 

 

 

 

はっなんなの?!

 

 

 

ゲス野郎に堕ちたオットーは

まだまだ芽衣子を利用する気満々。

 

 

 

 

一生、利用しつくしてやんぜぇ!

っと目論んでマス。

 

 

 

「おめぇ、背脂の旦那に気に入られたな?」

「さっさと身請けしてもらいな」

「おらぁ、おこぼれもらうからよう。ふへへ」

 

 

 

 

 

悪どいゲス野郎ですが、なんかショボい。

『悪の草』レベルじゃ!貴様の悪だくみは。

 

ただ

「あ~」とか「う~」言いたいだけだろが!

 

 

 

 

一応、本家も貼っときますね。

聴き比べも楽しいかもですよ☆(´∀`*)ウフフ

 

 

 

 

 

 

こんなゲスの無事を毎日願ってたなんて!!

っと怒りと絶望が吹き出てたんで

 

 

 

 

ケンシロウビンタ炸裂。しかも2回。

このゲス野郎ー!!つってね。

 

 

 

そのまま走り去ります。

目にも止まらぬハイパーダッシュで。

 

 

 

 

 

 

ゲス男から逃れて

町をフラフラしていたら…

 

 

 

ひょんなところで、与一と再会して

あれよという間に

 

 

なんか出会茶屋にしけ込んで

「君がだいすき」とかって告られました。

 

 

 

 

 

かわゆいのに男運あんま無いから

 

面と向かって告られるの初めてなんで

ドクンが止まらない乙女。かわゆ!

 

 

 

 

メンズつったら

背脂かゲス男しか知らないもんね。

あ、あと厨二こじらせ野郎。

 

不憫なんだぉ…。(ノд;`)ウッ・・

 

 

 

 

赤丸急上昇ナウのイケメン役者に

告られちゃったらさ

 

 

そりゃドクンドクンしちゃうよ。

しょーがない。

 

 

 

 

岡村さん貼っとくから。ね!

チビッ子たちがかわいいんだじょ。

 

 

 

ちなみに

 

 

江戸時代の出合茶屋っつーのは

ラブホなんです。

 

 

 

お酒とちょっとしたおつまみいただいて

男女がしっぽりできるとこだから。

ヒューヒュースポットだから。

 

 

 

 

そんなわけで…

 

 

 

渋谷系イケメンに甘く告られて

ドクドクしてるとこへ

 

 

ムギュっと抱き寄せられちゃって

かわゆく「あっ!」って戸惑っちゃって

与一のこと好きピになっちゃって

 

 

 

 

あれよという間に

 

 

 

 

そーゆーことになりますからね!

しょーがないよ!

ネムネムちゃん2人。かわゆ。(*´Д`)ハフン

 

 

 

 

朝、まだ暗いうちに眼が覚めて

仕事行かなきゃ!って、なる与一。

 

 

んでもさ

 

 

 

けっこー熱めにラブった次の日だから

 

なかなかバイバイできないよね。

その時にチラリと名代役者に昇進するには

100両必要ってのを口を滑らす与一。

 

 

 

尽くし屋乙女の芽衣子は

そんなん聞かされたら

 

なんとかして100両用意しなきゃ!

って、思いつめちゃいます。

 

 

 

出合茶屋でバイバイした後

「100両をどうしたもんか…」なんて

思案しながら歩いてたら

 

 

 

 

 

「ちょりっすぅー!」またもゲス男登場。

来なくてい―よ。もう。海の底に沈んでなよ。

 

 

 

 

 

貧乏役者にうつつを抜かしてないで

早く 背脂お大尽に身請けされて

あたしにお金よこしなさいよー!

 

 

みたいなことを

いけしゃしゃあと言ってくるゲス男。

 

 

知らんがな!(#゚Д゚)プンスコ

 

 

 

 

挙句の果てには

 

与一に海坊主に乗っ取られてるっつーことを

バラしてやんぜぇ!

とかって言い出す始末。

 

 

去り際に

 

「バケモノめ!」

って捨て台詞のオプションまで

つけやがるんですわよ。

 

 

 

 

 

さすがにキレちゃいます。

温厚な芽衣子も。

 

 

 

 

落ちてる石っころ握りしめてさ

殺るっきゃねーな!ってガチ決意固めるよね。

しょーがない。ゲス男だもん。

 

 

 

 

無防備に背中向けて歩いてるから

 

 

 

ゲス男の脳天めがけて思いっきり

石っころをふりおろすからね!!!

 

 

 

 

 

心の中の友川カズキ出ちゃうんだからね!

生きてるって言ってみろ!

 

 

 

 

つか

 

芽衣子に背中見せるとかバカなのかなぁ?

背後取られたら終わりなのにね☆(´∀`*)ウフフ

 

 

 

 

ちょっと脳しょうが飛び出ちゃったカナ?

ってほど、めった打ちにして

 

無事、ゲス男を始末しました。

 

 

 

 

よくやった!えらかった!!

スタンディングオベーションものの

胸スカシーンです。

 

 

 

遺体と凶器の石っころは

海の底へ沈めて完全犯罪成立☆よっし!

 

 

 

さっ、お次はお金ですよ。

100両、100両っと。

 

 

 

背脂お大尽のお家を訪い

「ヨメんなるから100両ちょうだい」っと

かわゆくおねだり。

 

 

 

まんまと

100両せしめることに成功!おっし!

 

 

 

 

「このお金で名代になってくださいまし」

「え!こんな大金どうやって?!」

お金の出所を問いつめる与一。

 

 

 

その件に関しては

一切、口をつぐむ芽衣子。

 

 

んでも

 

背脂お大尽は巷じゃ有名人なんでね。

なんとなぁーく察する与一。

 

 

 

 

 

「お金いらないし名代もどうでもいいから」

「あなたがソバにいてくれればいいんだよ」

 

 

 

「2人で一緒に逃げよ!」

っと駆け落ち提案する与一。

 

 

やだ、なにそれ。カッケーじゃん。

与一、やるじゃんか!

 

 

 

 

与一がステキな提案をした矢先…

 

 

 

突然

 

 

背脂☆方正の手下が乗り込んできて

お外へ連れ去られる与一。

 

 

 

「殺す寸前ぐらいまで痛めつけろ」

ってお達しがきてるんで

 

 

 

ボッコボコにボコり倒される与一。

拳が顔面にめりこむほどにですよ。

与一、死ぬかも…。

 

 

 

追いかけてきた芽衣子が

その現場を目撃ドキュンしちゃって

 

 

 

 

怒りで覚醒します。

与一に気やすく触ってんじゃあねぇ!!

 

 

 

 

海坊主の能力(チカラ)を

存分に使って

サクサク手下たちを殺めますよ。

 

 

 

もうね。アレよ。

 

 

ブッ殺すと心の中で思ったなら

その時スデに行動は全て終わってんのよ。

 

プロシュート兄ぃと一緒なの。

めいーこ姐ぇは。

 

 

 

 

 

そんな様子を

 

 

茫然と見つめる与一。

「え、待って、待って。鬼つよじゃない?」

 

 

 

よりによって愛しい与一に

ざんばら髪見られちゃってヘコむ芽衣子。

 

 

うっすら涙浮かべちゃうよ。瞳にさ。

好きピにだきゃ見られたくないもんね。

ざんばら髪の姿。

 

整えた髪だけを見てて欲しいもん。

好きピには。

 

 

 

でも…

与一を守るためには仕方ない!

 

 

痛しかゆし!状態デス。

 

 

そんなわけで…

 

 

 

 

ざんばら髪で与一を守る!を取る芽衣子。

死んだ手下のヒト魂を召喚して

背脂☆方正のとこまで案内させます。

 

 

 

 

えー。芽衣子ぉー。

ちょぉー健気なんですけどぉー。

ちょぉーかわゆいんですけどぉー。

 

 

 

そーこーして

ヒト魂に背脂んとこへ案内させ

ばびぃーん!と芽衣子が登場したら…

 

 

 

ひぃぃぃぃ!!!!!バケモノー!

世にもステキな顔面力で迎える方正。

(´∀`)bイイヨー!!!

 

 

 

背脂☆方正の

あまりの顔面の戦闘力の高さに

 

 

一瞬

ツボりそうになりながらも

 

 

海坊主の力で

方正たちの魂を操りマス!がんばー!

体の自由をきかなくして海へと導くから。

 

 

え、やだ。なに?!カラダがー!

っと

操られて海へ海へと向かわされる方正と手下。

 

 

 

好きピにざんばら髪を見られるやるせなさ

きさまに乙女の心は永遠にわかるまいッ!

 

 

 

 

 

必死にあがらいながらも

人外のチカラの前にはなす術もなく

 

 

 

とうとう

 

海の底へと沈められてゆく方正たち。

最後の最後まで乾杯精神は残ってる!

 

 

 

こうして

与一と芽衣子のゆく手を阻む障害が

きれいさっぱり

海の藻屑となりましたとさ。

 

 

めでたし☆めでたし☆

 

 

 

 

なんだけど…

 

 

 

海坊主に乗り移られた自分が

与一のソバにいたら

ちょぉー迷惑かけちゃうからー

 

って

 

 

ソッと、与一の元から

離れてゆく芽衣子なのです。

切なっ!(ノд;`)ウッ・・

 

 

全然めでたくねーわ!

 

 

 

 

そんな芽衣子の真心を知ってか知らずか

きっちり妲己のお百を演じきって

名代役者へなる与一。

 

 

 

よっ!待ってましたぁ!!

 

とかって

 

大向こうから

声かかるほどの役者になります。

 

 

 

 

 

そんな与一の様子をソッと見守る乙女。

中には決して入らないの。外から見守るだけ。

切なっ!!

 

。・゚・(*ノД`*)・゚・。ウワァーン

 

 

 

 

与一の幸せだけを祈りながら

心の中で

ソッとお別れを告げマス。

 

 

 

 

切なすぎるから貼っときますね!(ノω;`)ウッ・・

もういいの。私のことは。

 

 

 

 

 

その後の芽衣子の行方は杳として

知れませんでした。

 

 

 

 

海をじぃっと見つめて海の中へと

静かに歩いて行ったとか行かないとか…。

 

 

 

なんそれ!切なっ!!

 

って

 

胸ギュゥ!なって

 

 

おわり!!!!!(つд⊂)エーン

 

 

 

 

これ書いてたの

8月だったんですけどね。怪談だし。

 

 

んでも

 

なんか怪異が起こって

 

あらやだ!

もう10月になってんじゃんね。(´゚Д゚`)ンマッ!!

こわー!

 

 

 

 

 

次回は

もうちょい早くアップしたいと思いまぷ。

 

 

そいだばぁー!

マタネ―――(`・∀・´)ノシ―――!!