シンクロ少女『LOVE』Chapter4感想 | ぽけっとにチケット~おきらく観劇日記~

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下北沢OFF・OFFシアターで上演された、名嘉友美作・演出・シンクロ少女『LOVE』Chapter4を観てきました。

Chapter1から観ているこのシリーズも、もう4回目。

小劇場で、ここまで続きものを上演するって、他にあるのでしょうか?

1からの登場人物はもうすっかりおなじみでなんだか知り合いみたいに思えるし、

Chapter2からは毎回新しい人物が登場するのも新鮮です。

 

さて、主人公の武田(櫻井智也)とユミ(名嘉友美)は、相変わらずどこか危うくて、またしても、

「え~。この先どうなるの?」というラストに、早くも5が観たくなるところは、何シーズンも続く海外ドラマみたいで、連作ものの楽しさを満喫♪

そして、今回も、心に残る台詞があったり、どこか遠い昔を思う気持ちになったりと、いろいろな気持ちが湧き上がってくるのを楽しみました。

 

以下、ネタバレありの感想です。

 

 

IMG_3102.JPG

 

2018年9月2日(日)15時

下北沢OFF・OFFシアター

作・演出 名嘉友美

出演 櫻井智也 名嘉友美 横手慎太郎 おがわじゅんや たなか沙織 宮本奈津美 川崎桜

加藤美佐江

 

 

 

冒頭、いきなり新キャラ登場で、別れた夫の住む八戸へ息子と一緒に車で向かおうとする母親(川崎桜)と、行きたくない、と嫌がる息子(加藤美佐江)。

もう新しい女性と住んでいる元夫のところに、言いそびれたことがあると何度も行こうとしている母親がとてもイタくて、大人びた口調で愛への不信を語る息子の言葉には思わず笑ってしまいつつ不憫で、ところでこの親子誰?と思っているうちに、暗転。

 

Chapter3から時はしばらく経過していて、武田とユミは今やちゃんと付き合っており、日本に一時帰国している武田の友達の大岡(横手慎太郎)と陳さん(宮本奈津美)夫婦には赤ちゃんが授かっている。

幸せそうなカップルたちですが、

日本に帰ってきてみると、大岡はやはり子供は中国ではなく日本で育てた方がいいのではないかと思いはじめ、それを聞いた陳さんは、激怒。

 

これから父親になるというのに、結局「心は20歳のまま」で、覚悟のない大岡への不満と苛立ちや、余裕のない暮らしの中で、大岡からは結婚指輪ももらっていないけれど、それでもいいと思っていたのに、でも・・・という気持ち、わかる気がしました。やっぱり、指輪ほしいよね。

一方、いろいろな条件を考えたら、日本で暮らした方がよいのではないかと思う大岡の気持ちもわかる気がしましたが、結局、二人はケンカ別れに。

 

かたや、武田とユミの方も、

武田の姉が、八戸に行きたがらない息子を預かってほしい、と武田の家に来てから(冒頭の女性は武田の姉だったんですね)、武田の両親は離婚していることや、母親はかなりエキセントリックな人らしいこともわかる中で、

 

武田の方は、ユミとの将来に対して、明確なビジョンをもっていないことがわかり、

一方、ユミの方は、そういう武田に対して気持ちがダウンしてしまったり、ユミが言ってほしい言葉を武田が言ってくれないことへの苛立ちや落胆、このへんの男と女の気持ちのすれ違いには、あー、あるあるだなあ、と思ったり。

 

私は、ユミがいちいち落ち込んだり、武田を振り回していることに比べて、武田の方はそれなりに頑張っているんでは、と思っていましたが、でも、武田も、流れにのっているままとも言えて、大岡同様、覚悟がないんだなー、と思いました。

この辺、男性から観るとよくわかる部分もあるらしく、となると名嘉さんは、男心を描くのもうまいんですね。

 

武田の甥の、「みんな自分を失っている」「それは愛のせいだ」「俺は愛なんて絶対に信じない」という言葉が刺さる中、

 

脚本を書く仕事も減っていて、男ともうまくいかない、自分は「人生を無駄遣いしてきた」と後悔するユミを見て、ああ、そんな風に思う年代なのね、でも、「人生に無駄はないよ」と言いたくなる自分もいますが、それは年寄りの無責任な自己満足かも、と思ったり(笑)

そして、ユミのもとに元カレから電話があり、心が荒れていたユミは、どうやら誘いに応じたらしく、

「おいおい!ユミちゃんよおお~ちょっとうまくいかないからって、そんなフラフラしてちゃダメじゃん!」と思う私。

 

もうひとつのカップル、ユミの親友のたんちゃん(おがわじゅんや)とヨシノ(たなか沙織)。

ヨシノは、同窓会で他の男とキスをした自分を許せなくてたんちゃんと会うことを拒み、たんちゃんは自分は許しているのにヨシノに会えなくなって辛い思いをしていたんですが、こちらはヨシノが反省をして、自分からプロポーズをしようとしていたことがわかります。

ヨシノちゃん、真面目過ぎるよ・・と思っていた私ですが、自分からプロポーズというのはちょっとカッコ良かった。

 

あと、武田の甥とヨシノが話をする中で、大人や愛に対して不信を抱いていた甥が、少し変わったところはちょっと救いがあって良かったです。

 

で、あれやこれやあったものの、クライマックスは、武田たちがセッティングしたサプライズで、ヨシノがたんちゃんにプロポーズ。さらに、大岡が陳さんに指輪を渡して、中国で親子3人で暮らしていこう、と決意表明。陳さんは、「結局、こうやっていつも許してしまう自分が悔しい」と泣きながらも、その決意を受け入れます。

このシーンは素敵で、思わず涙ぐんでしまいました。

名嘉さんは、こういう、ラストに向けての盛り上げ方が相変わらずうまいなあ、と思います。

 

そして、この二組のカップルの盛り上がりの中で、なんと、武田がユミにプロポーズ!

え、いいの?一時の勢いにのっちゃってない?武田、流されてない?と思う私。

ユミはユミで、ちょっと前に元カレとよりを戻してしまったのに、「はい」と返事を。

「えええ~、ちょっと、あなたたち、大丈夫?」と心の中でツッコんだところで終演となりました。

 

この作品、観る方の性別や年代によって感じ方がいろいろと違うと思うので、他の人の意見も聞いてみたくなるなー、と思いつつ、武田やユミやみんなにまた早く再会したいな、と思う私がいるのです。

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