シンクロ少女『LOVE』Chapter2 感想 | ぽけっとにチケット~おきらく観劇日記~

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下北沢OFF・OFFシアターで上演された、名嘉友美作・演出・シンクロ少女『LOVE』Chapter2を観てきました。

2017年の10月に、『LOVE』Chapter1を観てとても楽しめたので、

(Chapter1の感想はここに)

12月の再放送と称する再演も観に行きましたし、さらに、その後の二人はいかに?と興味津々で劇場に向かいました。

 

この『LOVE』という作品は、連作ものなんですが、前作を観ていなくてもわかる作りになっていて、かつ、早く次が観たい!と思わせるラストで、その構成がとてもうまいと思いました。

観客の方も、人生のどの季節にいるかで感じ方は違ってくると思いますが、私などは、

「ああ、あんなこともあったような気がするなー」とどこか懐かしくもあり、不器用で臆病な大人達の恋模様が愛しくて切なくて、自然と涙が浮かんできました。

 

新しく登場したキャラクターたちもとても魅力的で、今回も観終わった後、心がじんわりとした80分でした。

以下、ネタバレありの感想です。

 

 

 

 

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2017年1月31日(水)14時30分

下北沢OFF・OFFシアター

作・演出 名嘉友美

出演 櫻井智也 名嘉友美 中田麦平 おがわじゅんや たなか沙織 徳橋みのり

 

 

 

 

 

Chapter1では、ひょんなことから出会った脚本家のユミ(名嘉友美)と、俳優の武田(櫻井智也)があれやこれやの末、キスをするところで終わりました。

 

(Chapter1の公式のあらすじはここに)

 

そのシーンを観て、微笑ましいと同時にちょっとめんどくさいカップルが誕生したなー、と思ったんですが(笑)、

 

その後、二人は、互いに連絡をとらずに1か月近く(だったかな?)経っていました。

ユミは、武田からの連絡を待って悶々として仕事が手につかないし、武田も、どんな風に連絡をとっていいかわからなくて、でもユミのツイッターはチエックしている(笑)

 

まるでティーンエイジャーのような二人ですが、それは互いに、酔った勢いでベッドに直行するような関係ではなくて、いろいろと積み重ねていきたい、という思いがあるからで、だからこそぎくしゃくしてしまう。

その後、はじめて二人で会うんですが、遠慮したり、相手の出方を探ったり、自分をよく見せようとしたり、食べ物の好みの合わなさに愕然としたり、というのが繊細かつコミカルに描かれていて、ああ、そういうの、“あるある”だよなー、と可笑しかった。

 

年齢を重ねると、ユミの言う、「一から始めて、付き合って、やがて相手の嫌なところが見えてきて、別れる、という、ゴールのない繰り返し」が億劫になってしまう、というのもわかる気がするし、ではゴールってなに?という命題もありつつ、あえて果敢に挑戦している二人ともいえますが、

 

そんな中、武田の元の彼女のみのり(徳橋みのり)から、会いたいと連絡が来ます。

当時、みのりには鈴木という彼氏がいたにも関わらず、武田と付き合っていたんですが、武田と付き合っていることがバレた後はあっさりと武田との関係は終わってしまった。

 

武田は、彼氏のいるみのりと付き合うことに罪悪感を感じながらも、みのりの面白さに惹かれて別れられず、でも、あまりにも最後はあっさりと終わってしまったことを引きずっていたようですが、ともかく、みのりと会うと、みのりは鈴木と結婚したと言います。

みのりは、明るく、サバサバとしていて、強引に武田を引っ張りまわし、武田も再会したみのりとつい楽しい時間を過ごしてしまって、気持ちが乱れてしまうんですが、

 

武田の親友で、今は中国人の彼女と結婚して中国に住んでいる大岡(中田麦平)とスカイプで話していると、大岡は、

実は、みのりは、鈴木と付き合う前から武田のことが好きで、でもその時には武田には違う彼女がいて、武田が面白い女が好きだからと自分もそうなるように自分を変えるほどに武田を好きだった、と。

やがて、鈴木と付き合うことになってからも武田への想いは変わらず、そして鈴木と結婚したのは、武田と浮気していたことを知った鈴木が精神的におかしくなってしまったから、と、

これはみのりから絶対に言うなと口止めされていたけど、

と、全部武田にしゃべってしまいます。

 

それを聞いて後悔したり、ますます混乱する武田。

そして、武田の態度がおかしいことに気づいたユミに、それを話してしまうんですが、(あー、なんで正直に言ってしまうかなー、と思う私)

ユミは、元の彼女にあってきちんと謝るべき、と言って武田を送りだします。

が、それを聞いたユミの親友のたんちゃん(おがわじゅんや)の彼女のヨシノ(たなか沙織)に、「今、元カノと会わせちゃダメでしょ!」と言われ、それもそうだ、と慌てるユミ。

 

武田は、みのりに会って、大岡から話を聞いたことを告げます。今まで強がっていたみのりが、それを聞いて手で顔を覆って泣き出すところは、とても切なかった。

確かに、恋愛においてタイミングってあるものねえ~と思う私でしたが、

「みのりの気持ちをもっと早く知っていたら、強引に奪ってた」と言う武田に、

「私たち、タイミングもだけど、愛が足りなかったね。」と言ったみのりの言葉の、その、「愛」という言葉が、胸にグッときました。

 

ユミは、武田を引き留めようと、武田の姿を探すんですが、なかなか見つからず、あきらめかけていたところに、一緒に探しに来たたんちゃんとヨシノが、

「あそこに泣いている女がいる!」と武田とみのりを見つけます。

みのりは、「最後に、面白いことをしていい?」と言って、武田にキス。

それを見てしまうユミ・・・

ここで、Chapter3に続く・・・となりました。

 

相変わらず不器用で鈍感だけど憎めない武田を演じた櫻井智也さんと、どうも、悪い方、悪い方に事を進めてしまうユミを演じた名嘉友美さんがやっぱり可愛かったし、

たんちゃんを演じたおがわじゅんやさんの優しさがほっとしたし、

たんちゃんの彼女のヨシノを演じたたなか沙織さんも、可愛い顔でズケズケ言うところも魅力的で、

みのりを演じた徳橋みのりさんの、切ない演技が胸に迫りました。

大岡は日替わりで、私が観た回は中田麦平さんでしたが、初演と再演を含めて3人の大岡を観れてお得でした(笑)

 

大仰な事件が起こるわけでもなく、些細なお話だといえるけれど、とても満足度が高いのは、登場人物達の人となりと心理の綾が繊細に描かれているのと、やはり全編に「愛」が漂っているからかもしれません。

いいですね!やっぱり、「愛」よね!!

そうまっすぐに言えてしまうところが、なんだか気持ちがいい。

 

Chapter3は、早くも、3月19日~21日まで、同じ下北沢OFF・OFFシアターでの上演が決定しているので、楽しみに観に行きたいと思います。

そして、いつか、全章通したひとつの作品として観てみたいなあ、とも思います。

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