早いもので、もう4月ですね。

ブログを書くのも久しぶりになってしまいましたが、諸事情により、最近、身辺が慌ただしくなってしまい、観に行く予定の芝居をキャンセルしたり、観に行った作品の感想を書けずに終わったりしています。

当分の間、バタバタしそうなんですが、これからもできる範囲でブログを更新していきたいと思いますので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです。

 

さて、今回は、時間がたってしまいましたが、下北沢OFFOFFシアターで上演された、シンクロ少女『LOVE』Chapter3の感想を書きたいと思います。

私の大好物になったシンクロ少女の『LOVE』シリーズ。

 

Chapter1の感想はここ

Chapter2の感想はここに

 

Chapter3の今回は、武田(櫻井智也)が、上海にいる親友の大岡(泉政宏)と仲直りするために会いに行くことになり、そこにユミ(名嘉友美)も同行することになって、舞台を上海に移しての二人の恋模様が描かれました。

異国の地での二人の仲は、進展するのか、どうなのか?

以下、ネタバレありの感想です。

 

 

 

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2018年3月21日(水)

下北沢OFFOFFシアター

作・演出 名嘉友美

出演 櫻井智也 名嘉友美 泉政宏 おがわじゅんや たなか沙織 宮本奈津美 北島広貴

 

 

 

 

 

 

思いがけず二人で旅行することになって、高揚感マックスで飛行機に乗ったものの、その後いろいろなアクシデントがおきて、やっぱり二人の恋路はすんなりといかない。相変わらず観客を焦らす構成も上手いし、当日のパンフレットに、1と2のあらすじがのっているのもいいなあ、と思いました。

 

これが、10代、20代の男女の話だったら、平凡な恋愛ものになってしまうと思うんですが、いい歳の男女が、「恋愛」に対して、そして「お互い」に対して、誠実であろうとするあまりにぎくしゃくとするところが可愛らしく、その切実さに笑いを誘われながらもほろり、としてしまいます。

 

あと、「友達」とか「親友」とかもエピソードの中で大きな位置を占めていて、これも青臭さがあるのに、30代の登場人物達の口から出るところがなんとも味わい深い。

 

また、前作で話題に出ていた人物が、次の作品で実際に登場するのも楽しいし、今回は大岡の友人役で北島広貴さんも出ていて、MCR成分多めなのも嬉しかった。

あと、大岡と結婚した中国人の陳さんを演じた宮本奈津美さんも、なかなか強烈なキャラクターで良かったです。

 

今回、印象に残ったのが「嘘」をめぐるエピソードで、ユミの親友のたんちゃん(おがわじゅんや)の彼女のヨシノ(たなか沙織)が、同窓会で他の男と流れでキスをしてしまい、嘘をつきたくないからとそれをたんちゃんに告白したり、

 

Chapter2のラストで、武田は元カノから不意打ちでキスされるんですが、(私、ユミはそれを目撃したと思っていて、2の感想にもそう書いてしまったんですが、その場面はユミは思わず目をつぶっていて見ていなかったんですね、思い違いをしていました、すみません)そのことをユミには黙っていて、あとからそれがバレてユミがなんで本当のことを言わなかったのかと激怒したり・・・

 

私など、

「キスくらいなら言わなきゃいいじゃん」とか、

「黙っていたその真意をくみとってあげれば?」とか、

「相手を傷つけないための嘘はアリ(ただし一生黙っておくこと)」なんて思ってしまうんですが、

相手にも自分にも誠実であろうとして果敢な挑戦をしている彼らを見ていたら、

「自分、汚れちまったな・・」という気持ちにもなりました(笑)

 

それにしても、ユミの、(ある点においての)めんどくささは、きっと自分の中にもあるものなので、共感できるんですが、武田という人物が、今ひとつわからないなあ、と思いました。これは、そういう風に描いているのかな。

 

ユミも、武田も、相手を「特別の存在」と感じていて、でも、深く知り合おうとすると邪魔が入り・・という展開にはなっていますが、私が感じる武田のことが今ひとつつかめない、という感じは、ユミが感じているものと同じなんじゃないかなあ、という気がします。

このへん、男性の観客だと感じ方は違うのかしら?

 

最後、大岡と陳さんが、「ケンカもするけど、一緒にいる」「二人でいるって、二人でやっていくって、そういうことだよ」、というような台詞があって、思わず、じ~ん、ときました。

それを聞く武田とユミは、はたしてそんな関係になれるんでしょうか。

ラストシーンを見て、このシリーズ、これで完結なのかな?と思いましたが、8月31日から9月4日まで、Capter4の上演が決まっているので、まだまだ続く(?)、二人の恋路、最後まで見届けたいと思います。