大きな豚の肩ロースブロックを買ったので、旦那の誕生日ディナー作りに使った残り半分ずつの２色のパプリカと共にハンガリーの郷土料理・グーラッシュを作りました。
２０代の初めイギリス留学中、トーマスクックの東欧グループバスツアーに参加しました。
各国から集まった参加者がロンドンに集まり、ドーバー海峡を渡ってベルギーに入り、２週間かけて東ドイツ、チェコスロバキア、ハンガリーを旅しました。
東欧崩壊前でベルリンはまだ東と西に分かれていました。
西ベルリンはロンドンやパリと何ら変わらない大都会。
ハンガリーの首都ブダペストも、当時からかなり都会な町でした。
が、プラハや東ベルリンは戦争時代の日本！
埃っぽい町に、まるで爆弾を落とされてダメージ食ったみたいな、壁にひびが入ったような古い薄汚い建物が立ち並んでいました。
一番驚いたのは配給制。
いたるところで人が並んでいるのでなんじゃらほいと思っていたら、配給制でお買い物をしているんだとツアーガイドが教えてくれました。
そんな東欧では、庶民は高価な牛ではなく、手ごろな値段の豚や鶏を頻繁に食べていたのではと勝手に想像し、それまで牛肉でしか作ったことのなかったグーラッシュを豚で作ってみたんです。
したら、これが牛で作るよりずっと美味しい。
豚の脂肪をたっぷり含んだ濃厚ソースは、冬の寒い日にはたまらんごちそうで、以降我が家では東欧料理を作る時は豚を使うことが多くなりました。
グーラッシュの他ストロガノフや、ボルシチも豚で作ると一層美味しいです。
グーラッシュのレシピは、「こちらのブログ」でご紹介しています。
昨日はオーブンは使わず直火で２時間ほどかけて煮ました。
大津屋さんから購入した普通のパプリカパウダーを使って作りましたが、スモークパプリカでグーラッシュやストロガノフを作ると、また別の風味のとても美味しい料理に出来上がります。
グーラッシュは太目のパスタと共に食べるのが一番好き。
茹で上がったパスタの水切り後、たっぷりバターとブラックペッパーを加えてよく絡めています。
私はピーマンやパプリカってのは好きじゃないです。
食べはしますが、これから一生食べれなくても絶対恋しくならない野菜。
でも、グーラッシュに加えるパプリカは大好きです。
東欧巡りの途中で数泊したブダペストで、嫌いなパプリカがたっぷり入った赤い煮込みが登場した。
グーラッシュでした。
うわぁ、こりゃ食べれんわっ！と思ったけれど、とりあえずそのまま残すのも申し訳ないので渋々口にしたら、やたら旨いじゃないかっ！
以降私はグーラッシュが大好き。
そんな私のために、付き合い始めて旦那が最初に腕によりをかけて作ってくれた料理もグーラッシュでした。
サワークリームもしくはレモン汁＋生クリームで作るサワークリームもどきをたっぷりトッピングして食べると、最高に美味しいです。
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