イギリス料理は美味しくないと一般的に言われているけれど、私から言わせると、料理が美味しくないのはアメリカ。
でも、そのアメリカでも、あるレストランで食べて不味いと思った料理が、別のレストランで食べると結構美味しかったりしたけれど、１つだけ、どこの店で食べても美味しいと思ったことが一度もない料理があります。昨日私が作った料理がそれ。
ただただ酸っぱ辛いだけの手羽！男の人はこれが結構好きで、うちの旦那もパブでよくオーダーしていました。私には絶対NGだった料理ですが、おうちで作ると全く別物。とっても美味しくて、恐ろしいほどの量の手羽を食べてしまいます。
バッファローウイング
話はお料理から逸しますが、先日料理講習の際、アメリカではすでに殻を割って溶いた全卵や白身が売っているんですと話すと、みなびっくりしていました。こんな商品です。
卵だけじゃないです。キッシュを作る時など生クリームと牛乳を合わせてつかいますよね。それもハーフ＆ハーフと呼んで、すでに生クリームと牛乳を合わせてテトラパックに入れた商品が普通に売っています。（これは結構便利だった！
）
数日前に紹介したコストコの冷凍エビだって背ワタが取られていたでしょう。冷凍ものだけじゃなく、アメリカでは生のエビを買っても、背ワタは大概すでに処理されています。
アメリカ人は合理的だと言われますが、アメリカに住んでいた頃、スーパーでお買い物をしながらそれを納得する、日本では考えられない合理的な商品をたくさん目にしました。
アメリカに美味しいものがないのは、アメリカ人が味音痴なのではなく、食べ物は安くなくてはいけないと言う考えから食材や調味料の質が落ち、こうした合理的な商品を頻繁に使うからなのではないかと思います。余談でした。
旦那のパパの奥さん、通称・スーパーオカン（私が命名）は、７０を超えているけれど、よくもまぁこんだけ食えるなっ！って驚くほど、旨いものでも不味いものでも、高校生男子級に食べる人なのです。
そのスーパーオカンですら、アメリカに遊びに来た時パブでバッファローチキンを食べさせて上げたら、一口でギブアップして食べれなかった。兎に角、酸っぱ辛いだけの料理。
でも、自宅で作ると全く別物で美味しい。スーパーオカンも私が作ったバッファローウイングは、年甲斐もなく爆食いしていました。
今回もホット＆サワーソースやブルーチーズソースの作り方はこちらのレシピ通りですが、手羽は改良フライドチキンレシピ同様に、まず３～４分茹でこぼして流水で手羽を綺麗に洗ってから、コンソメとローリエを加えた牛乳で１５分くらい煮ました。
そして揚げる際の衣も、強力粉と片栗粉を半々に使いました。手羽をボイルした牛乳は一部ホワイトグレービー作りに使い、残りは今晩にでもスープ作りに再利用しようと思っています。
ホワイトグレービーをつけて食べると美味しいのが、ビスケット（＝イギリスのスコーン）やコーンブレッド。昨日はこちらのレシピで、コーングリッツとコーンフラワーを使ってコーンブレッドを焼きました。
明日からの旦那のお弁当の常備菜にもなるので、久々に英国風ポテトサラダを作り、それも少し器に盛って食卓に並べましたよん。
ソースボウルに入っているのが手羽を煮た牛乳で作ったホワイトグレービー。２つのココットに入っているのが、コストコのクランブルゴルゴンゾーラを使って作ったブルーチーズソース。
コーンブレッドにはグレービーをたっぷりかけ、手羽やセロリ、人参は、ブルーチーズソースにディップしていただきました。
我武者羅って言葉があるけれど、夕べの旦那と私の食べ方はまさにその言葉通り！一心不乱にチキンを食べることのみに専念し、食いまくりました！
１６本作ったバッファローウイング、２人がこれでギブアップと手を止めた時、たった２本しか残っていなかった。あまりにチキンを食べ過ぎ、コーンブレッドは半分以上残ってしまった。
ビールはもう見るのも嫌になった私が、昨日これを食べながら、久々にビールが飲みたいと思ったことから、ただ酸っぱ辛いだけのこの料理を男たちがパブでオーダーする理由は、ビールが爆飲みしたいからなんだと納得しました。
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