この世の中に、国史啓蒙家という職業は存在しません。小名木善行は、自分のことを歴史家や歴史学者とは言いません。それは、内心、学識がないことを自覚し、あまたある誤りに対する歴史学者からの指弾を避けるためではないかと、私は疑っています。
一般の歴史家、歴史学者、専門性の高い学芸員から、「右寄り(つまり保守)の人たちの間で歴史の勝手な切り取りが行われている」という批判が、しばしば厳しくなされていることをご存知でしょうか?
「学者」を名乗ろうが名乗るまいが、日本の歴史を正しく伝えないことによる、聴衆・学習者への害、歴史を扱う学会への迷惑は存在します。
彼が扱う日本史の範囲は広く、古代から近現代まで満遍なく言及します。専門家ならば、そのすべての期間における、少なくとも最低限の典籍が読めることが必須です。典籍が読めて、その上で、他の人に頼らず自分で解釈できるかどうか、が、プロとアマチュアを分けます。
私はこの人物は、日本史を語るには基礎学力に欠け「(古)典籍が読めない」のではないかと思っています。彼に対する批判者の多くが、「古典文法、古典語彙がわかってない」、を挙げており、さらに、「事実と違う、脚色されている」、と言う批判が多いのです。
(5ちゃんねるでは、2015年(当時は2ちゃんねる)より継続的に、歴史・古典の素養のある人たちにより具体的な批判が繰り広げられています。一度その最初のスレから、目を通してみてください。
http://potato.5ch.net/test/read.cgi/sisou/1430006207/)
歴史や古典の読み方には「諸説」あるとは言え、定説、通説、有力説を否定して大きく異なる説を表明する場合、自説を支持する古典籍の読み方を示せればそれで良し、しかし、できないのであれば、せめて、学習歴ぐらいは公にするべきでしょう。
この際、事業家としてのストレートワンの話は不問に付します。
https://www.youtube.com/watch?v=3dRAGsMYnPg
https://www.youtube.com/watch?v=cOn4RMtbVCU
誰でも事業に失敗することはあり、会社経営を行なっていたから他の勉強をしてこなかったとは言えないからです。
しかし、小名木善行は全く学歴を公表していないようであり、高校を卒業しているのかさえはっきりしません。もっと言うと日本人であるかどうかもわかりません。経歴を曖昧にしている時点で、プロフェッショナルとして甘いのです。
なんとなく日本の素晴らしさを語っているようだ、ということを以て、日本の国益に資すると考えるのは早計です。外国人が、日本人に誤った歴史を教え、「これこそ本当の国史である」と信じ込ませようとしているかもしれず、まんまとその計略に乗ってしまった日本人は、自らの歴史を失いかねません。日本人にとって彼は警戒の対象なのではないでしょうか?
このような人物を参政党のアドバイザーとして重用する神谷宗幣も、全く信用なりません。彼は「私は歴史が専門」と言っています。
https://youtu.be/bF3iulJd2wI?t=230
しかし、彼には、(1)で指摘したように、教員である前に、学問に対する健全な批判精神がないという致命的な欠陥があります。
そのような人物が学校作りを目指しています。それはどんな学校になるのでしょうか?そこではどんな”国史”が教えられるのでしょうか。生徒たちは、DIYスクールで私が経験したように「批判するな」と言われ、疑問を持つことさえ許されないのでしょうか?子供達はどうなってしまうのでしょうか?
私は考えるだけでも恐ろしいです。皆さんはどう評価しますか?
次回は、放送大学の教科書から、歴史の学び方の例をお伝えします。
2023.2.16 追記
2024.2.2 追記
小名木善行の学歴について
以下の記載がありました。
湖東高校というのは浜松湖東高校のことです。