インターネットを使ったマンツーマン英会話のことであるが、最近は、大手の英語学校の運営する料金の10%位の低料金で同じようなサービスを提供するところが多く存在する。多くはまだまだ小規模なものではるが、いずれ、リアルの英会話学校の経営を脅かす存在となることは間違いない。その低価格の仕組みは非常にシンプルで、国と国との人件費と為替差を利用したサービス輸入である。具体的には、英会話の場合はフィリピンの講師が、現地からSkypeといった無料のテレビ会議システムを使用して、日本やその他(韓国など)へ英語を個人教授するというものである。フィリピンは戦後公用語は英語となり、多くのアメリカ企業のコールセンターはフィリピンにある。話しているアメリカの人は相手がフィリピン人だとは気づかない。特に高学歴の人たちの英語の発音は綺麗であり、第二外国語として学んでいるため、文法をきちんと説明しながら教えられるという強みさえ持っている。運営しているところにもよるが、フィリピン大学といった日本の東大にあたる高学歴の先生を集め、またテキストも100円のダイソーのテキストを購入すれば始められるという徹底して、投資も運営もローコスト化しているところもある。ここは他にあるような、自動化サイト構築のシステム構築費や対応のための人件費にさえお金をかけておらず、またオークションを利用しているところにも徹底した低価格化を実現しているようである。
いずれにしろ、すでにビルを建て、講師を抱えている英会話学校に、こういった小さなサービス企業が発信源になり、大地震が起きるのは間違ない。


EveryMonday事業戦略コンサルタント無料相談会 by 戦略コンサルタント


 「百年に一度」の世界経済危機で消費者マインドが冷え込む中、ユニクロは業績好調で、08年度は二ケタ増収増益を達成している。売り場は、土日ともなればファミリーでレジに長蛇の列ができる程に活気に溢れている状況だ。

 しかし、いまのユニクロの好調ぶりは、00年のユニクロブームの時の好調ぶりとは異質だ。理由は、ビジネスモデルの違いにある。

 00年当時のユニクロモデルは、「安くてそこそこの品質」という商品特性を、(1)生産を中国に委託し、(2)定番商品を中心とした商品数に絞込む、ことにより実現していた。そのため、そのビジネスモデルは数年の寿命しかもたなかった。理由は、(1)消費者がユニクロ愛用者とわかることへの心理的抵抗感を抱き始めたこと、(2)このユニクロモデルは他社が模倣可能であったこと、にある。

 この結果、売上後退期に入ったユニクロの打った対策は、(1)海外進出と野菜事業進出の多角化、(2)経営人材不足を補う外部人材スカウト、であったが、いずれもユニクロの危機の進行の歯止めとはなり得なかった。

 そこで、ユニクロはビジネスモデル転換を図る。デザインTシャツと「ヒーテック」である。それは、(1)ファッション性の高さ、(2)素材機能性での差別化、である。従来のユニクロモデルは、「安くてそこそこの品質」での差別化であったが、今回のビジネスモデルは、デザインと素材での独自性により他社に大きな差をつけている。さらに、今後とろうとしている戦略は、「ユニクロ」という包括的なブランドと、「ジーユー」、「キャビン」等のセグメント化されたブランドの使い分けによる持続的成長戦略といえるだろう。同時に大きな課題も残されている。「ポスト柳井」すなわち柳井社長の後を継ぐ後継者をどうするか、という課題である。この課題をどのように解決するのか、今後の動きを見守りたいところだ。


EveryMonday事業戦略コンサルタント無料相談会 by 戦略コンサルタント


イトーヨーカ堂に見られるTHE PRICをはじめとして、従来の一般的なス-パーが、自ら小売りの輪※1の最下部に再参入しようとする動きが加速しており、その売れ行きも好調である。そのコストダウンのために具体的には、品切れを含んだ売り切りによる廃棄コストZERO>売れ残りによる廃棄コストであり、陳列コストの削減>買いやすい陳列であったりする。
その他にも、バイイングパワーを活かした仕入れコスト減であったり、店舗あたりの人員数減、人件費の低価格化など、従来の巨大な管理組織とは距離を置きつつも、その店舗資産やバイイングパワー、仕組みの共用化により、実現しようとしている。
しかし、これはこれで、他のスパーも一気に仕掛けてくるのであり、激しい競争が生じ、この時代を長く謳歌するのが難しいのも事実である。

差別化のためには、他にない、真似できない、高品質で、味のよいオリジナル商品が必要であるし、オペレーションもより革新的なもの、たとえば蔵寿司のように、寿司は機械で握りパート4人だけであの大きな店を回しているといったレベルの改革のアイデアも必要であろう。

※1:小売りの輪とは。最初は低価格販売の店で参入するが、次第に人件費や設備費が高額化し、それが商品価格に反映され、次第に高価格店舗になる。そこに空いた低価格帯のところに新しい業態(ホールセールクラブや100円ショップ)のような業態が参入し、輪が回っていくというものをいう


EveryMonday事業戦略コンサルタント無料相談会 by 戦略コンサルタント