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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 松田聖子デビュー45周年に絡めて、かつて所属したソニーから作家別の企画盤が出る。財津和夫、大瀧詠一、松任谷由美、細野晴臣という錚々たるメンバー。

 

 作家別でアルバムが企画できるのは、さすがに松田聖子のキャリアなのだけど、かつて、あまたの企画があり、新録でもあるなら別だけど、旧譜の寄せ集め感がいなめない。

 

 個人的に松田聖子で企画モノをリリースしてくれるなら英語で歌った楽曲のベストが欲しい。


 筆頭はボブ・ジェームス率いるユニット「フォープレイ」と共演した「PUT OUT HEARTS  TOGETHER」。2012年リリースのアルバム「エスプリ・ドゥ・フォー」に収録された楽曲。


 ジャズ界の巨人ボブが東日本大震災の復興を願い作った楽曲。アルバムにはインストヴァージョンも入っているが、アルバムのラストを飾るヴォーカルヴァージョンで松田聖子がゲストヴォーカルとして迎えられている。

 

 

 よくある日本向けの企画ではなく、世界的にリリースされたアルバム。ボブの日本公演には聖子がゲストヴォーカルとして参加している。心にしみる名曲。

 

 英語圏でも成功を夢見た聖子。結果は思った通りにはならなかったけど果敢にチャレンジしている。その軌跡を1枚にまとめて欲しい。

 

 最初に英語版にチャレンジしたのは85年大御所フィル・ラモーンがプロデュースした「SOUND OF MY HEART」。

 

 

 そして世界リリースに漕ぎ着けた90年「SEIKO」。シングルカットされたのはダニー・ウォールバークのデュエット「ライトコンビネーション」。アメリカで54位だったけど、オーストラリアでは9位、カナダでは2位になっている。

 

(この曲がリリースされた時、サンフランシスコに行ったので、タワレコでシングルCDを買った!

松田聖子のCDがアメリカで売られていたのには感激!)

 

 いろいろな批判を乗り越えて。失敗しても挑戦を続けた松田聖子。まだまだ挑戦は続いた。②へ。

 

 1991年のロシア映画「ひとりで生きる」。監督はこの2年前に「動くな、死ね、甦れ」でカンヌ国際映画祭・新人監督賞(カメラドール)を獲得したビターリー・カネフスキー。

 

 主人公はワレルカという男の子。舞台はウラジオストック周辺。設定は戦後らしい。(はっきりと何年とは出てこなかった)ファーストシーンで不思議な日本人が出てくる。そして彼が歌う日本の歌。この人の日本の歌が何度も繰り返し登場する。

 

 ロシア人にとっては極東、日本人なんて、こんなイメージなのだろうけど。過酷なシベリア抑留の現実を考えれば、とんでもない。(この映画が設定している時代に何万人という人がシベリアに強制的に抑留されているのだ)

 

 この作品、終始、こんな、とんでもない描写が繰り返えされる。ある意味、前衛的とでもいうのだろうか?時折、この手の表現者を「イケてる」と評価するムキがある。

 

 でも、それは一見のトンガリだけ。この作家の作品をはじめて見たけど、若き時に「才能がある」「面白い」と無責任に褒められた編集者を思い浮かべた。結局、それは評価のもてあそび。褒められた側も、褒めた側も、時の流れに流されて消えた。

 

 この作家はどうか?と思ったら、やはり数作を監督して、表舞台からは消えている。死んでしまった場合を除き、作家が本当の才能の持ち主なのか、そうでないかは、作品を作り続ける能力があるかどうかではないか。

 

 継続する力こそ、本物であるか否かを決める。その意味で、この作家は時代のあだ花。キャリアが示しているように、最初だけ、良かったというのはビギナーズ・ラック。継続した作家活動は出来なかった。

 

 観ている間に、この人ってそういう人なのだろうな、そういう表現だなと思った。観終わった後に調べたら、3作だけの人。それでも、回顧上映されているから本物なのか?そうなのだとしたら、自分にはわからない映画の良さ。

 

 

 俳優、歌手として活躍したフランスのアーティスト、ピエール・バルー。日本での人気は爆発的ということはないけど、フレンチ・カルチャーが好きな人には、ひそかに安定した人気のある人。

  

 ディスクユニオンでもフレンチ・ポップスのコーナーには必ず何枚かは彼のCDが置かれている。フレンチ・ポップスのコーナーを眺めては気になる人だった。

 

 でも、ゲンズブールほど有名ではないし、曲もあまり知らない。気になるけど「買わない」人だった。そのバルーのアルバムを特価コーナーで見つけた。デビューアルバムの1966年発売の「生きるVIVRE」。

 

 

 こんな時の心境は「待ってて良かった」だろうか。この価格なら躊躇なく冒険できる。バルーの音楽ってどんな世界なのだろうか?

 

 ライナーを見てビックリ。彼の奥さんって日本人だったのだ。その奥さま(潮田敦子バルーさん)が日本語版のライナーノーツを書いている。(バルー、初婚相手は「男と女」で共演したアヌーク・エーメ!)

 

 バルーの音楽はフレンチ・ボサノヴァと呼ばれているそうな。確かに少し気だるい南国の午後のような音楽。そこにスペイン語やポルトガル語ではなく、フランス語が響く、なんとも居心地のいい世界。

 買って良かった。知って良かったバルーの音楽世界。

 イタリアの巨匠パオロ・ソレンティーノの新作「パルテノペ・ナポリの宝石」。主人公はナポリに生まれた美しい女の子。誰もが魅了されるビーナスのような美をもった生涯が描かれる。

 

「パルテノペ・ナポリの宝石」★★★★☆
 
 イタリア人らしい女性讃歌。もう、ひたすら美しいということに価値がある。実はこの女性は外面の美しさだけでなく、知性も備えているというのがポイント。でも、それじゃ出来過ぎでしょうと思うのが日本人。美人なら何でも許されるとというのがイタリア人。
 
 パルテノぺと名付けられた女性だけでなく、衣装も(サンローラン提供)装飾も(こんなホテルなら一度でいいから滞在してみたい)みんな美で統一されている。
 
 ひたすらイタリア的な美的感覚を楽しむ2時間15分。では、人生の深みがあるかといえば別。昔、フランス人の友人がいってことを思い出した。
 イタリア人のファッションセンスを褒めたら、このフランス人は「彼らの家に行ってごらん、クローゼットには服がいっぱい。でも書棚には本は置いていない」と。
 それでも、これほど美的ならばいいのではないか?とさえ思う徹底した美(女)への崇拝。

 

 

 

 ディスクユニオンの特価コーナーで買ったのは2005年にリリースされたスティービー・ワンダーのアルバム「タイム・トウ・ラブ」。 

 

 

 このアルバム以降、オリジナルアルバムは発表していないので、現時点で、スティービー・ワンダーの最新アルバム。

 

 「最新」が20年前なので、このアルバムが「ラスト」になってしまうことは否定できない。この20年間に音楽をリリースする形がすっかり変わってしまっているので、ベテランには厳しい時代。

 

 そのアルバム、タイトル通り「愛」がテーマの15曲。そのテーマが鮮明に打ち出されているのが愛娘アイシャと共演した2曲。

 

 リリース的にはビルボードチャート最高5位なので、良くもなければ、悪くもない。楽曲も、さすがにスティービーのレベルで揃っている。ただし、佳曲は揃っているけど、圧倒的な名曲はない。

 

 ベストはこれからもたくさん出るだろうけど、オリジナルはこれがラストになる可能性も!せめて、もう1作!

 岡本太郎の作品をモチーフにした怪物映画「タローマン」。予告編を見た時、あまりにもバカバカしい設定に、もしかして、と逆の期待を抱いた。
 
 おバカ映画の流れは覚悟していたけど、ここまでとは。一番ダメな点は作者に笑いのセンスがないこと。
 
 本当に最近の日本映画の作者で笑いがこなせる人がいない。こんなバカバカしい設定なのだから、かなりレベルの高いユーモアでコーティングしないと成り立たない。

 

「大長編タローマン・万博大爆発」★☆☆☆☆

 

 ネットでの評判は悪くないし、シネコンもそこそこの入りだった。昔の特撮テレビ映画風を道具に使っているけど、その世界へのリスペクトは感じない。

 

 パロディは基本、対象にするものへの理解、愛が基本。さらに、それを品良く模写しながら、笑いを散らばめる。

 

 いうなれば、清水みちこ的なセンスが必要。彼女は好きな人しかモノマネできないといっていた。そう、そこに深い愛があるから、笑いに繋がるのだ。笑いにはパッションが必須。

 渋谷で映画をはしごした週末。映画の合間の30分でディスクユニオンに駆け込んだ。特価コーナーのワゴンで見つけて買ったアルバム。


 ジョージ・マイケルのベスト盤「レディース&ジェントルマン」。通常のコーナーにあって、いつも買おうかと迷っていたアルバム。




 ワム!もジョージのソロも大抵は持っているので、ベスト買わなくても、な、という思い。


 そんなベスト盤(2枚組で29曲収録)が特価ワゴンで100円!迷わず手に取る。

 

 こうして、改めて聴くジョージの軌跡。29曲どれも名曲揃い。ジョージの才能に泣けるほど。

 20代から40代までの80年代から90年代、才能で駆け急いだ人生を送ったジョージ・マイケル。


 このベスト盤を聴くと彼の天才ぶりに喝采する。ワム!の時代のポップな可愛さもナイスだけど、ソロになってからの、やや内省的な表現になってからの楽曲も美しい。

 

 プライベートのことで、散々、いじられたことでジョージは傷ついていたのだと思う。そんな繊細さがなければ、これほどの名曲は生まれない。


 「ボヘミアン・ラプソディ」以来、たくさんのミュージュシャンの伝記が作られて来たけど、そのスタイルに一番ふさわしいのはジョージ・マイケルではないかな?と、このベスト盤を聴いて思った。

 倉敷を舞台にした「蔵のある街」。主人公は幼馴染のふたり。女の子の兄はスペクトラム症候群。彼女はいつも、このお兄さんの世話をしている。その兄のために、街の人が花火をあげようと奮闘する話。

 

 山田洋次監督作「小さなおうち」「家族はつらいよ」の脚本家、平松恵美子の監督作品。配給は独立系のマジックアワーだけど、松竹作品のような人情物語に仕上がっている。

 

「蔵のある街」★★★☆☆

 

 嫌味のなさはいい。倉敷の美しい美観地区を有効に使っている。プロフィギュアスケーター、高橋大輔がスクリーンデビュー。頑張って(若干ムリめだけど)それなりの演技を見せてくれる。

 

 物語展開が安定しているのは、山田洋次門下で鍛えられた平松恵美子だから。低予算で、ギャラの安そうな!若い俳優を使いながらも、見せ所はキチンと押さえている。

 

 街おこし映画ということで、倉敷の素人さんをたくさん使っているよう。さすがに、素人さんとプロの役者の差は歴然。そこはツラいところ。倉敷出身の監督の倉敷愛は素直に表現されている。若い人を主役に据えたのは正解だった。

 

 

 

 21世紀に入って絶賛されたのアーティスト、アデル。19歳の時に「19」をリリースしてデビュー。センセーションを起こした。


 セカンドアルバムは21歳の「21」。これが前作を上回る成功を収めた。ビルボードで24週1位。(それまでの記録は「ボディガード」の20週)


 もちろん、その年のグラミー賞も総なめ。アデルは、まさに時の人だった。




 自分には、何故かピンとこなかった。あの当時、アデルがアルバムをリリースすると、街中には彼女の声が響いていた。


 テイラーみたいに、格別関心がなくても耳に入ってくる。同時期ならサム・スミスも同じ。(「007」の主題歌を歌う人のイメージ)


 しかし、何故か、その当時、アデルにまったくといっていいほど、興味が湧かなかった。元来はヴォーカル、特に女性ポップ・ヴォーカルは好きなジャンルなのに、アデルには響くものがなかったのだ。


(好きな女性アーティスト、バーブラ、ダイアナ、ディオンヌ、ホィットニー、マドンナ、シンディ・ローパー、ベッド・ミドラーなどなど)


 ということでアデルのアルバムを聴くことはなかった。先日ディスクユニオンの特価コーナーで「21」があったので購入した。


 まさに「アデルの時代」2011年にリリースされ絶賛されたアルバム。こうしてアルバムを聴いてみて、やはり、自分には響くものがなかった。


 元来、歌が上手い人は好きなんだけど、この人にはピンとくるものがない。


 彼女の全盛期から10年以上の時を隔てて、聴いてピンとこないのだから、自分にとってアデルはそういう人なのだろう。それをワンコイン(100円)で確認できた。

 アニメ映画「ChaO」は人魚に恋した男の子の物語。舞台はなぜか上海。街を極彩色に演出して、人魚の恋をまるで夢の中の世界のように描く映画。

 

「ChaO」★★★☆☆

 眼がパチパチするほど極彩色の世界。なんで上海?と思ったけど(中国マーケットを意識しているのかと勘繰る)確かに東京じゃ、この世界は絵にならない。(大阪なら、違う意味で面白いかも)

 

 絵的に楽しく、キレイだけど、物語の展開は意外にもっさりとしている。89分なのに妙に長く感じた。


 物語はトム・ハンクスが若い時に主演した「スプラッシュ」の焼き直しのような展開。ならば、もっとスッキリと話を見せた方が良かった。

 

 あれもこれもで、欲張り過ぎなアニメなのだ。最近の、この手のアニメにありがちな手法。絵には凝るんだけど、物語は、ややおざなり。


 こういう映画を見ると新海誠映画って良く出来ているなと思う。長編なのに無駄がない。「言の葉」のような中編でも、キチンと物語を語り、絵が先走らない。

 

 古典的な話なので、極彩色で彩るのはいいとして、物語はすっきり見せるべき。欲張りはダメ。もっとシンプルになることで、逆に観客はそこからニュアンスを感じ取るはず。