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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 ノルウェーの映画監督ダーグ・ヨハン・ハウゲルード「LOVE」「DREAMS」「SEX」という3部作が日本初紹介。その中の「SEX」を観た。

 

 まるでポルノグラフィーのようなタイトルだけど、内容は意外に真面目。主人公は真面目な煙突掃除人。彼はある日仕事仲間の親友に「男とセックスした」と告げる。そのことで波紋が起こる物語。



「SEX」★★★★☆


 タイトルはセックスだけど、性的なシーンはまったく出てこない。夫がそんな告白をしたので、戸惑う妻の姿が描かれる。夫は男とセックスしたけど、決してゲイではないという。それに彼女のことを愛していると。愛しているから正直にいられるのだと。

 

 しかし、妻は夫のそんな言葉を信じられない。友人に相談したら「即、離婚」と忠告される。1度でも浮気したら、即、離婚が当たり前だという北欧の考えに少し驚いた。

 

 まだ、日本ならそこまで極端ではないだろうけど、そのうち日本でも、それが当たり前になるだろうか。そうすれば離婚率は上がる。離婚率が上がる社会が幸せなのだろうか、そこは個人の感覚の問題か?

 

 一方、男の友人はデビット・ボウイに誘われる夢を見るという。まるで女を見るような、誘われる視線。それが心地いいのだという。女になりたいというわけではない。嫁に告白しても「キモい」という反応。

 

 この辺の感覚が、この国では当たり前なのだろうか?

 

 素敵なのは北欧らしいインテリア。主人公たちはいわゆる庶民なのだろうけど、素敵な内装、家具。おしゃれなライフスタイル。街なみもそれなりにあっさりデザインされている。


 ここに住みたいか?と聞かれれば、自分の趣味としては、もっと猥雑な方が楽で好きだと思う。

 

 北欧式の考え、ライフスタイルは随分違うなを実感。逆にその分興味深かった。それが珍しい国の映画を観る楽しみ。



 予約していた東横イン天神橋六丁目に夕方早めに到着。天六という場所は大阪民にとっては当たり前の場所なのかもしれないけど、そこそこ大阪は詳しくでも、東京人の自分には、不案内なエリア。

 

 有名な天神橋商店街も、歩いたことがあるのは中之島寄りの天満あたりだった。梅田には近いと認識していても、どれほどかの距離感がない。ホテルでシャワーを浴びて、夕方散歩へ。

 

 まずはアーケード街を歩く。天井に電車が走っていてびっくり。JR環状線の「天満駅」。大阪で「天満」といえば「天満橋」かと思っていたので「こんなところに駅が!」と驚いた。




 夜の回の映画を梅田で観るつもりなので、うどんで腹ごなし。扇町公園を抜けて梅田へ到着。






 翌日は朝ご飯の後、梅田まで歩いてゴールドジムへ。天六・東横インから歩くこと10分ちょっとで茶町へ着いた。近い!軽くジムを使い、ホテルへ戻った。朝散歩&ジム。



 

 自分にとっては、まだまだ大阪は懐が深い、面白い。街歩き好きには、たまらん街。


 それにしても、万博ご招待で思わず行った大阪。実質一日なのに、こんなに楽しめた。東京生まれ育ちで基本、東京を出たことがない自分にとっては、大阪は台北やパリと同じ、ストレンジャーとして何度来ても面白い街なのだ。

 日本で一番好きな駅、阪急の梅田駅。日本では数少なくなった終着駅スタイル。しかも、ここの規模は私鉄の概念を超えている。圧倒的な迫力。ここに立ち寄るだけで「上がる」

場所。



 

 この駅の周辺も歩くだけで、こころ弾む。アールヌーボー風にデザインされた阪急百貨店。立て直す前の方が風情があったけど、それでも東京のデパートにはないデザイン。



 

 かつては梅田の黄金の待ち合わせ場所だった紀伊国屋書店前。



 

 このエリアで一番長い時間を過ごすのが古本街。ここを通る、ほとんどの人にはただの通路だけど、自分にとっては夢のような異空間。


 ここ改装前にはカビ臭そうな古本街だった、ここを残しつつ、これほど美しく変化させた阪急は偉い!






 それに梅田駅1Fの食堂街。ここは昔のまま。ここもおしゃれに変わるのだろうか?できれば、ここはこのままで。


 昔、好きだった「かやくめし」屋がなくなったのは残念!ずっと昔の話だけど、大阪に来る度に立ち寄った場所。なくなった時はショックだった。




 そんな大阪メモリーを刺激する梅田界隈。

 2003年に公開された「フォーチュン・クッキー」。チャイナタウンでもらったお菓子をきっかけに母娘が入れ替わってしまうコメディ映画。


 その映画に主演したジェイミー・リー・カーティスとリンジー・ローハンが再び母娘役で共演した「シャッフル・フライデー」。

 

 四半世紀を経て作られた続編ではリンジーがママになっている。ジェイミーはおばあさん。この続編では、シングルマザーのリンジーが再婚することになる。その再婚相手は、娘がライバル視している同級生のパパ。

 

 嫌いなあの子と姉妹になるなんて最低!と娘たちは二人の結婚を妨害する。



「シャッフル・フライデー」★★★★☆


 映画的にどうということない軽いコメディ。入れ替わって、お互いを知り、理解するという結論は見えているので、その分、気楽に楽しめる。

 

 最近では珍しくなったハリウッド製のライトなコメディ。(昔はたくさんあった)今回の一番の笑いどころは、将来の孫娘に乗り移られたジェイミーの怪演。おばあさんなのに、気持ちは若いので、どんどん、おしゃれの冒険をする。


 オスカー女優になった彼女がはち切れた演技を見せる。さすが、ハリウッドを知り尽くした女優。オスカーもらったからって、私は私のジェイミー、カッコいい!

 

 ジェイミーのハズハンドとして登場するのは「フラミンゴ・ロード」で若い時イケメンだったマーク・ハーモン。すっかりおじいさん、それでも現役俳優なのは立派。


 何より気軽に楽しめるのがいい。さらに気楽に観るために日本語吹き替え版を選んだ。これも正解だった。

日本で一番長い!といわれる天神橋筋のアーケード商店街。この長い商店街の端から端まで初めて制覇!やっぱり長かった!

 

 

 

 スタートは天六から。泊まったホテルが天六駅近。地下鉄「天神橋6丁目」が商店街のスタート。

 

 

 商店街には関西万博の旗がひらめく。アーケードは「天六」からJR「天満」を挟み、地下鉄「南森町」まで3つの駅を経由する。

 

 

 エリアが変わるごとにカラーリングも変わる。

 

 
 庶民的なお店が並ぶ中、こんなおしゃれな古本屋さんも。リノベのカフェなど、今どきの「天神橋」化も、ひそかに進行中。

 

 

 

 
「天六」から「天二」まで歩いて走破。おそよ45分。昼間の人出なら1時間はかかるだろうか。その間、商店は途切れることはない。全国のシャッター商店街にない活気。さすが大阪の庶民パワー。

 

 日本生まれのカズオ・イシグロ。長崎で生まれて幼少時にイギリスに移住した英国作家。2017年にノーベル文学賞を受賞。そのノーベル賞作家が自ら脚色を担当した映画「遠い山なみの光」。

 

 監督したのは「ある男」で日本アカデミー賞を受賞した石川慶。戦後の長崎の混乱期を舞台に原爆の影響を受けた人びとの不安のようすが二人の女を通じて描かれる。

  

 1950年代の長崎と1980年代のイギリス。ふたつの時代、ふたつの地域で描かれる時空を越えた人生ドラマ。主人公を演じるのは広瀬すずと吉田羊。さらに50年代の謎の女に二階堂ふみ。

 

「遠い山なみの光」★★★★☆

 

 原作は数年前に読んでいる。カズオ・イシグロに関しては90年代には日本で注目の作家としてスポットが当たった。「日の名残り」「わたしを離さないで」も映画化されたので、その印象も強く残っている。

 

 ただし、映画に向いている小説かといえば、概念的な部分は映像には不向き。「日の名残り」はアンソニー・ホプキンスの名演もあり成功したが、それ以外では難しいことは原作者としても承知しているのだろう。

  

 それだけに今回は自身で脚色を担当し、さらにエグゼクティブ・プロデューサーとして映画製作にも積極的に参加した作品。

 

 物語はやはりわかりやすい作品ではない。シリアスなのにファンタジーな展開。「え?」と思う人も多いはず。映画を観ながら、原作には忠実なので、原作を思い出しながら、本ではよくイメージできなかった長崎の風景は、こんなふうなのかと美術の見事さを楽しんだ。

 

 戦後の混乱、原爆の被害にあった街で暮らす人々に与えた影が描かれる。被曝したことを、公にはできない当事者の痛み。その繊細な描写には納得。

 80年代から90年代、チャートを席巻していたフィル・コリンズ。ロック・ファンには「ジェネシス」のコリンズなのだろうけど、自分にとってはコリンズはソロでヒットを連発していた頃のコリンズ。

 

 そんなヒット曲が満載されたベストアルバム「ラブ・ソングス」(LOVE SONGS:A Compilation...OLD&NEW)をディスクユニオンで購入。あまたあるコリンズのヒット曲を懐かしい思いで聞いている。

 

 

 それにしてもヒット曲が多い。「DO YOU REMEMBER?」「ONE MORE NIGHT」「AGAINST ALL ODDS」「GROOVY KIND OF LOVE」「YOU'LL BE IN MY HEART」「TWO HEARTS」などなど。

 

 さらにカバー曲「TRUE COLOURS」「MY GIRL」まで。こうして聴いてみるとフィル・コリンズの声質が実に(自分には)心地いいことに気が付いた。

 

 サラッと歌っているようで、ボーカルとしてテクニックがある。表現が豊かなのだ。その意味では、アップテンポの曲より、バラードの方が、その良さを素直に実感できる。それを感じるには最適なバラード・ラブ・ソング集。

 

 普段は早寝早起き。でも出張先で仕事が終わって一人ホテルで過ごす時、シネコンのレイトショウへ行くことがある。

 

 ホテルはどの街もたいていは中心部にあるので、シネコンまで歩いて行けることが多い。歩いて行けるならと、普段は行かない、行けないレイトショーを楽しむ、いい機会。

 

 特に大阪は大都市なので、作品のチョイスも豊富。今回は天神橋筋滞在なので「歩く」には少しだけ距離があるけど、夕食後とぼとぼと散歩がてらに梅田に出た。

 

 梅田(大阪)駅周辺には駅ビルに「大阪ステーションシネマ」があり「TOHOシネマズ梅田」がある。今回は「TOHOシネマズ」へ。

 

 

 ナビオ阪急に入っている「TOHOシネマズ梅田」。もともとは東宝の大スクリーンの映画館だったところをシネコンスタイルに変えている。最初からシネコンではないので、少し無理目なシネコンスタイル。

 

 

 それでも「大」東宝の地元関西でのメイン館であることは変わらない。梅田の映画館、シネコンの集約されて、かつて茶屋町にあった「テアトル梅田」も閉館しているのは、やや寂しい。(銀座も新宿もそうだけど、昔は個性的な映画館が繁華街に点在して、それを選ぶのも映画ファンの楽しみだった)

 

 大阪に宿泊したら、個人的かつ絶対的な定番は天満の繁昌亭へ行くこと。大阪なら吉本と多くの人は考えるかもしれないけど、自分にとっては吉本の100倍、繁盛亭の方が魅力的。

 

 ここが位置するのが天満というのもいい、歴史ある天満宮のお隣。繁昌亭に行く時は天満宮のお参りとセット。

 

 

 

 

 

 

 そして、この天満宮に来ると、朝ドラの「わろてんか」を思い浮かべる。大阪の笑い、劇場をテーマにした朝ドラ、好きだった。

 

 

 さて、今回の繁昌亭は「吉弥むーぶ」という会。朝ドラにも、ゆかりのある吉弥を繁盛亭で見られるのも嬉しい。「生活笑百科」の時から上沼恵美子にいじられる吉弥の困り顔も好きだった。

 

 

 そんな吉弥の寄席を朝から楽しめる。最高の贅沢。

 

 

 

 

 この小屋の雰囲気も大好き。箱の大きさも、雰囲気もいい劇場。自分には大阪マストの場所。

 

 カナダ、ケベックを舞台にした映画「ユニバーサル・ランゲージ」。普通ケベックならフランス語だと思うけど、この映画は、そこでペルシャ語が使われる世界が描かれる。

 

 ほとんど予備知識もなく観たので、実際にそんなことがあるのだろうか?と不思議に思いながら、映画を観ていた。あとで知ったのは、それは架空の世界なのだそう。

 

 架空でも何でも面白ければいいけど、この映画を楽しむこと、理解することは、最後までできなかった。変わった設定にすれば、受けるのではないか?という今どきの映画。



「ユニバーサル・ランゲージ」★☆☆☆☆

 

 上映時間が89分。元来なら、この程度の尺に収めた映画は好き。でも、この映画は90分もないのに長く感じた。テイスト的にはウェス・アンダーソンに近い。でも、あのマネって相当に技がないと、ヘタなまま。

 

 それでも、そんな世界観が好きという人、オンリーの映画。予告編はもっと面白そうに出来ていたので、少しばかり期待したけど、それは見事に裏切られた。