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con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 7年ぶりにハワイに行く。

 

 ハワイに最近に行ったのは1981年。2度目は83年。どちらも西海岸からの帰り、大学生時代。社会人になって、海外旅行する余裕などまったくなくなって再び訪れたのは6年後。

 

 日本ではすっかりバブル景気で、空前の円高。マスタングのコンバーチブルをレンタルして、ハワイを満喫した。以降、毎年、時には年に2.3回ハワイへ行った。

 

 そんなハワイライフをしていた時に知ったのがハワイアンのアーティスト。

 

 一番のお気に入りはケアリィ・レイシェル。まだハワイのあちこちにあったタワーレコードで彼のCDを視聴。

 

 

 従来のハワイアンとは違う、コンテンポラリーなハワイアンだった。

 

 日本に帰ってからも、夏の夜に聴いていた。ケアリィの歌声を聴いていると、蒸し暑い日本の夜も、山から風が吹くホノルルにいる気分になった。

 

 90年代後半からはヨーロッパに行くようになった(エアが劇的に安価になった)ので、ハワイに行く回数は減った。

 

 あまり行かなくなったのは、この20年。日本人観光地化がどんどん進んだから。

 

 一昔前ならカイルアあたりまで行けば、のんびりローカル気分を楽しめたのに、そのあたりにもワイキキから来る日本人が目立つようになった。

 

 コロナを挟んで、海外旅気分はすっかり萎えた。

 

 やっと行く気になった海外。海外に行くのも5年ぶり。ハワイは7年ぶり。そんなハワイ気分を盛り上げるためにケアリィのCDを聴いた。

 

 ケアリィのソフトヴォイスを聴くと、あの楽しいハワイ時間が頭に浮かんでる。

 

 

 写真家ラリー・クラークが監督した1995年の「KIDS」が再公開中。NYの若者の実態に迫ったドキュメンタリー映画のような劇映画。


 制作総指揮はガス・ヴァン・サント。脚本はハーモニー・コリン。

 

 映画は10代の若者たちの性生活を中心に描かれる。奔放なセックスライフが赤裸々に展開する。



「KIDS」★★★★☆

 

 セックスに明け暮れる子供たち。その生態には呆れるばかり。頭の中は「ヤル」ことだけ。主人公の男の子は処女狙い。この男の子のセックスで始まり、セックスで終わる1日。

 

 ドキュメンタリー風な展開なのだけど、作劇風になるのはクロエ・セヴィニーにHIVが発覚して、彼を追いかけてNYを駆け回るところから。

 

 このセックスマニアの男の子がぜんぜんセクシーな子ではない。90年代のNYでは、あんな田舎ぽい子がモテたのだろうか?


 「アメリカン・グラフィティ」のロン・ハワードなら、60年代には、あんな男の子が好感を持たれたのは理解できるけど、この映画の子、あれで?と思うのは、こちらがオヤジだから。

(若い時のマーク・ウォルバークみたいな子なら分かるけど。)



 こんなこと一般市民の自分が書いても意味ないと思うけど、あまりにオールドメディアの対応がバカバカしいので、ひとこと。


 高市さんの台湾発言。当たり前のことを言ったまでのこと。

 

 それを大騒ぎする国の常識がおかしいのであって、日本としては、騒がす毅然としていればいい。


 彼の国から観光客が来なくても、日本としては困ることなどない。むしろ、異常なオーバーツーリズムの解消になる。


 親中政策を取っていた馬英九政権下の台湾では、中国からの観光客が押し寄せていた。その結果、故宮博物館など満員電車のような人出。ゆっくり楽しめることなどできなくなっていた。


 故宮だけでなく、九扮などもラッシュアワーのターミナル駅のような混雑で行かれたものではなかった。


 でも民進党政権に変わり、中国からの渡航客が減って、台湾は以前のようすを取り戻した。


 しかし、オールドメディアは見事に中国寄り。やれ、日本経済に大打撃だとか。それ以前から経済ニュースなどでも中国を持ち上げる報道が目立っていた。


 今はさらにそれが加速している。中国観光客がいなくなって、困るのは中国人が使っている白タクとか民泊関係者ぐらいなのでは。


 デパート株急落なんていうけど、もうデパートで買う人なんて減少するばかりの現状だった。


 個人的には、かの国の人が来なくなって、少しでも平和な銀座が戻って欲しい。



 毎月1冊ずつアガサ・クリスティの本を選んで読んでいる。今月読んだのは1964年の「カリブ海の秘密」。カリブ海のリゾートホテルを舞台にしたミステリー。

 

 

 クリスティの描く優雅なリゾートの世界。今作は静養に訪れたカリブ海のホテルでマープルが連続殺人に遭遇する。

 

 最初はおしゃべりなおじいさんの話から。「昔起こった連続殺人事件の犯人を知っている」という噂話を聞く。いつでも誰から構わず与太話をしているおじいさんなので、マープルも信用しない。

 

 しかし、その翌日、老人は死んでしまう。死因は高血圧の服用のミス。事件性はないと片づけられる。しかし、それに納得がいなかないマープル。

 

 さらに、そのホテルの女性従業員が死体で見つかる。果たして誰が犯人なのか?ホテルには長期滞在している客が大勢いる。その客たちを対象にマープルの捜査が始まる。

 

 タイトルは「カリブ海」になっているけど、本文中では「西インド諸島」と表現さるている。このように、時代感覚のズレを感じさせる(今ならアウトな)表現がある。 

 

 現地人を「働かない黒人たち」なんて、当時としては「当たり前」だったのだろう。今ならアウト。

 

 でも、そんなことはまったく気にならないほど、物語の完成度は高い。

 

 マープルを助けるのは、気難しい頑固なお金持ちジイさんというのも楽しい。「わしはあんたを、うるさいだけのバアさんだと思うとった」などど言われるマープル。

 

 それでも、この偏屈ジイさんと気が合う。最後はジイさんのヘルプで事件は解決する。

 

 クリスティのリゾートの描写は本当に優雅。起こるのは殺人だけど、そこに行って休暇を過ごしたくなるような気分にさせられる。

 ドイツ映画「ボンヘッファー」は戦中、独裁者ヒトラーの命を狙った牧師の実話。

 

 物語は戦前から始まる。次第にヒトラーが台頭してくる。しかし、ボンヘッファー一族は「オーストリアの、あんなチビのイカサマ師なんて」とバカにしている。

 

 ボンヘッファーはそんな時代にアメリカへ留学する。アメリカでの人種差別を目の当たりにする。そして、本国へ帰るとナチの独裁政権になっていた。

 

「ボンヘッファー・ヒトラーを暗殺しようとした牧師」★★★★☆

 

 史実の重さ。日本だってそうだったけど、戦争に向かうエネルギーが高まると、もう、誰にも止められなくなる。

 

 あんなチビ!とバカにしていたヒトラーがだんだん力を持ち、国を支配している。ボンヘッファーがアメリカで人権問題を体験したので、その状況を許せない。

 

 史実であるというのとをしらなければ、作り話としては良く出来た話になってしまうような展開。でも、戦争となると、激しい流れが起こって、ほとんどの人は思考停止になってしまう。そんな怖さが描かれている。

 

 一部の周囲の人々も、抵抗する人はいるけど多勢には敵わない。

 

 映画は真面目にその点を描いている。その意味では、劇映画にするよりもドキュメンタリーにした方が、より訴えるものがある素材かも。

 

 

 アニメーションのミュージカル映画「トリツカレ男」。主人公は気の優しいジュゼッペ。彼は気になったものに夢中になって、それだけにしか関心がなくなる「取り憑かれ」男子。

 

 周囲も「また始まった」かと寛容に受け止めている。そんなトリツカレ男が夢中になったのは、外国から移民してきた女の子ペチカ。

 

 公園で風船を売っていたペチカに一目惚れ、トリツカレてしまった。



「トリツカレ男」★★★★☆


 これが評判通りの切ないラブストーリーのミュージカル。ジュゼッペを演じたのはアイドルの佐野昌哉。ペチカは上白石萌歌。


 上白石さんは当然として、佐野くんも、なかなかに歌えるのだと、今どきのアイドルって多才だなと感心。


 ジュゼッペの友、ネズミのシエロにミュージカル俳優の柿澤勇人。ペチカのママに水樹奈々と歌の実力派を配役したのも成功の一因。


 ヨーロッパの架空の街(バスの形から推測すれば、ロンドンだけど)の風景もいい。


 舞台にしたらいいなと思った作品。劇団四季が取り上げているミッシェル・ルグランのミュージカル「壁ぬけ男」に共通する世界観だなと感じた。

 森崎ウィンとSnowManの向井康二が共演した「(LOVE SONG )」。森崎ウィンが演じたのは化粧品会社の研究員。


 ある日、タイでの勤務を命じられる。飛行機が苦手な彼は海外勤務を拒否する。そんなタイミングで、彼がどうしても会いたい人がいると知り、タイへ飛ぶ。



「(LOVE SONG)」★★★☆☆

 

 BLものとは知っていたけど、今どきLGBTをテーマにした映画なんて珍しくはないと思い劇場へ。入った途端に後悔した。なんと映画館の98%は女性。これは恥ずかしかった。

 

 子供向けのアニメの時も、大人ひとりで行くと「変な人」扱いだと思うけど。結構な入りの映画館で周りは女子だらけというのも、かなりムズい状況。

 

 映画は意外なほど真面目に作られていた。監督はタイの人でBLドラマを作っている人らしい。なので手慣れたものなのだろうか。設定も意外にリアル。

 

 森崎ウィン演じる主人公は真面目な研究員。幼馴染の向井康二に憧れを持っているが、同性なので、それが単なるシンパシーなのか、愛情なのか、自分でも見分けがつかないでいる。

 

 大学でも同級だった、憧れの君は、ある日突然姿を消す。そして、タイにいることを知り、タイに行けば再会できると思い、気の乗らない海外勤務を承諾する。

 

 向井康二くんがアイドルグループの一員だということも知らなかった。劇場へ駆けつけている多くは彼のファンなのだろうか。今どきのアイドルは演技も起用にこなす。

 

 アイドルが出演する映画も昔とは違う。昔だったら現役アイドルがLGBT的な役はしなかっただろう。普通のキスシーンがあるだけでも大騒ぎだった。

 

 

 「ケイコ目を澄ませて」「夜明けのずべて」でさなざまな映画賞に輝いた三宅唱の最新作「旅と日々」。先日、ロカルノ国際映画祭で最高賞を獲得している。

 

 主人公を演じるのはシム・ウギョン。「新聞記者」で日本アカデミー主演女優賞を受賞して高い評価を得ている女優。ただ、個人的には「苦手」。「新聞記者」でも、あの演技は賞に値しなのではないかと思っている。(日本の記者役なのに、日本語に問題ありはないと思う)

 

 今回は韓国人の役なので、そのことには無理はない。でも、ハングルで脚本を書く、脚本家に日本映画の仕事を依頼する監督なんているのだろうか?これが撮影とか美術ならば問題はない。(話題の「国宝」の撮影監督は外国人)でも、言葉を扱う職業で、日本語で書かかないなんて。ハングルで書いたものを翻訳する?には無理がある。

 

 そんな設定の映画。映画は主に二つのパートに分かれている。初めのパートは彼女が脚本を書いた「映画」内「映画」。島の話で主演は河井優実。そして後のパートは脚本に煮詰まった脚本(ウギョン)が旅に出る話。



「旅と日々」★★★☆☆

 

 河合優実の出る映画のパートが全然面白くない。後半は堤真一の怪演(ずっと堤真一だとは思わなかった)もあって、まずまず見せる。

 

 この映画でも、そうだけど、海外の人はどこを観て、この映画に「最高賞」を与えるのだろうか?この話がエキゾチックに見えるのか?

 

 これが「最高賞」映画と聞くと、少し評価が厳しくなる。今の日本映画としてはアベレージなのではないか?むしろ、前半はひどく退屈なのでマイナス部分も多い。

 



 音楽はあまりジャンルにこだわらずに聴いている自分にとって、唯一、苦手なのがロック。

 

 スプリングスティーンは自分にとっては100%のアメリカン・ロックの人。


 一番売れていた80年代、遠い人だった。代表曲「BORN IN USA」なんて(ファンの人にはホント申し訳ないけど)暑苦しい曲だと思っていた。


 ただ、ライブは凄いという話は当時でも伝説的で、何と4時間ぶっ通しでやるとか。


 結局、単独ライブは観なかったけど、東京ドームでトレイシー・チャップマンなどと共演したライブを観た。


 単独ライブでないけど、さすがにエネルギッシュなライブで、ドームでこれだけアーティストの熱を感じるのは、他にはストーンズぐらいだった。(もっとも、こちらは開演前から観客席が興奮ぎみ)


  スプリングスティーンでいいなと(好き)と思ったのは「MY HOME TOWN」。さびれた故郷の町を歌った歌。


 この曲は、この人しか歌えないない歌。


 映画は予告編を見る限り、主演俳優、ジェレミー・アレン・ホワイトがスプリングスティーンにしか見えない熱演ぶり。アカデミー賞有力なんて声も出ていたそう。


 すでに公開されたアメリカでは期待された成績は上げていない。「ボヘミアン・ラプソディ」以降、ミュージシャンの伝記映画が数多く製作されているけど、メガヒットにはなっていない。


 それでも、スプリングスティーンの映画、予告編だけで十分期待値が上がる。さて、どんな出来だろう?

 英国の巨匠マイク・リー。市井に生きる人の日常からドラマを引き出す監督。


 最新作「ハードトゥルース」もそんな流れの映画。主人公は中年の黒人女性。旦那とは倦怠期、ひとり息子は、働かないで、プチひきこもり。


 そんな生活の中、彼女の口から出るのはグチばかり。


「ハードトゥルース」★★★★☆


 カンヌ国際映画祭パルムドールなど世界の映画祭、映画賞で栄誉を受けるマイク・リー。


 そんな巨匠の新作なのに、ほとんど話題にならずに東京でも、わずかのミニシアターでひっそりと公開されている。


 確かに地味な映画。いつもは白人の中流階級を語っているのに、今回取り上げるのは黒人一家。


 いつものような映画なのだけど、黒人一家を描いたことが違う。それがいつもと違う。


 白人が黒人を描くことで、何らかの配慮、遠慮があるように見えた。


 主人公たちが住んでいるのは、郊外なのだろうけど、立派な一軒家。ファニチャーのたぐいも、それなりの生活レベル。


 イギリスでは、工事で働く人は高給なのだろうか?映画を見る限り、そうは見えない。


 主人公の女性も働いているようなセリフはあるが、そんなシーンはなく、いつも、家にいて、ダラダラとしているようにしか見えない。


 つまり、主人公たちへの目線が定まっていないと感じた。辛辣ならもっと、ストレートに。それがマイク・リーの味。