路面電車でドナウ川を渡った私。



駅(というか停留所)を降りると目の前に立派な建物がありました。





「私の目的地はこんな立派なホテルではなくて温泉だけど・・・ どこかな。」



ヨーロッパで温泉、ちょっと意外でしょうか?



でも実は温泉はヨーロッパのあちこちで湧いています。



日本のように身体を温める、というよりはむしろプール感覚で入浴します。



入浴する時は水着着用で。



ちょっと不思議な感覚ですよね。





温泉を探す私。でも建物の写真もなく、名前しか知らなくて、しかもハンガリー語。



どうやって探そう・・・





すると目の前に70歳ぐらいのとても優しげな目をしたお婆さんがこちらに歩いてくるではありませんか!



「エクスキューズ・ミー」



どうやら英語は通じないようです・・・



でも、私が困っていることは気づいてくれました。






温泉の建物の名前が書かれてある紙を見せる私。



バッグから老眼鏡を取り出して紙を覗き込んで読む老婦人・・・



すると目を上げ、にこやかに指をさしました。



うん?  あの立派なホテルがどうかしたの?





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



よく見ると上の方にホテルの名前が書かれています。



ゲッレールト・ホテル



そう、ここが目指していた温泉でした!えっ












温泉で過ごすこと3時間。



この後はウィーンに向かいます。



時間を指定してある切符を購入済みで、その時間まで後2時間少々。



私は、近くの商店街でお土産を買うことにしました。



「何かクリスマスらしいお土産ないかな・・・」



少し離れた場所まで歩くとクリスマスカラーに飾られた商店街がありました。ブダペストのクリスマス




たくさんのお土産やが並んでいます。



しかし、何故か観光客は見かけません・・・







商店街を少し行ったところに、繊細で可愛らしいレースの小物がディズプレイしてあるお店を見つけました。



レースの小物の他に、刺繍を施したテーブルクロスなどもあります。





私は吸い込まれるようにこの店に入っていきました。



扉を開けると階段が数段あります。



私はブーツを履いていたので、コツコツと音を立てながら階段を下りていきました。




「こんにちは。」



仏頂面をしたまま無言の店主。



ちょっと気まずい感じです・・・




でも、折角なので色々見ることにしました。





そして、そこでちょっと意外な物を発見ビックリマーク





以前、綺麗な花柄の刺繍のブラウスを頂いた事があります。



それは、恋人がヨーロッパへ旅行した時のお土産でした。



気に入って大切にしていたのですが、そのうちに虫に食われて穴が開いてしまいました。







本当に気に入っていたので、同じものを探したくて彼に、「どこの国で買ったの?」と訊いたのですが、



一度に何カ国も周遊したので覚えていなかったのです・・・



とてもガッカリしました。







そのブラウスとほとんど同じ花柄の刺繍の小物が、この店に置いてあったのです!!



残念ながらブラウスは見つけることができませんでしたが、ハンガリー製であったことが判明(多分・・・)ベル



「今度はゆっくり、ブラウスを探しに来たいなドキドキ





大きな未練を抱えて、商店街を後にしたのでした・・・















ブダペストの恋人 ハロウィンが終わって、街は少しずつクリスマスの装いになってきていますね♪



なんだか私も気分はすっかりクリスマスクリスマスツリー



というわけで、アドベントを待てずに、ちょっとだけクリスマスを楽しもうと思います。





パリの話からは少し離れてしまいますが、欧州のクリスマスの様子を画像と共にご




紹介したいと思います。









まずはこちら。



ハンガリーの首都、ブダペストから・・・







国際列車が発着する東駅に到着しました。




改札口があるのかないのかよくわからないこの駅。



人の流れについて行って駅を出ると、すぐ目の前にクリスマスマーケットがありました。







でも市場自体は小さい。



クリスマスツリーに飾るオーナメントなどがたくさん山積みになっていて、お気に入りのものを探すのには楽しそう・・・





でも、ここで足止めされてはいけない!と気持ちを引き締め、ブダペストの中心地まで出るために切符を買いに行きました。



この、切符の購入が一仕事あせる



売り場はいくつも開いているのに、長蛇の列ができています。



それに、全然人が流れていない・・・



どうしてかな、とよく観察してみると、一人一人の接客が長いのです!



数分? もっと?









結局、切符が買えるまで、50分も並んでしまいました・・・



これならタクシーで移動したほうがよかったかな。  でも、地下鉄やバスや、地元の人と同じ交通機関を使うのが好きなのです



ね。



たった3駅乗るために50分か・・・



そんな後悔もありましたが、地下鉄でハンガリー人に囲まれていると、気分はハンガリーの住人(単純ですね・・・)



やっぱり待ってよかったと思いました。









ブダペストの中心、デアーク広場に到着しました。



そこから歩くこと15分(ぐらいだったかな?)



くさり橋に到着。



実は、クリスマスシーズン、街の装飾を楽しめるだろうと期待していたのですが、



意外と普段と変わらない(普段を知らないので何とも言えませんが、つまり、クリスマスらしくないという感じです)雰囲気。



ちょっとがっかりしつつも、ここは異国の地。しかも始めての街です。



好奇心を一杯にして街歩きをしました。ドナウ川を沿って南下すると路面電車の駅がありました。






「乗ってみたいドキドキ






そこでガイドブックと相談すると、どうやら次の目的地まで路面電車で行けそうです。



と、気がつくとすぐに路面電車の到着。



走って、駆け乗りました。






「・・・・・・で、どこで降りれば良いの???」



次の目的地はドナウ川の向こう。



川を渡ってすぐの駅で降りることにしました。







たった数分間、路面電車を乗るというだけのこと。



でも、ドナウ川を路面電車に揺られながらくさり橋を眺める・・・



なんだかそれだけで感動ですビックリマーク









こうして、次の目的地、ゲッレールト温泉へ向かいました・・・・・・

















長い間、私はフランスの友人と文通をしていました。



その頃はまだ今ほどパソコンも普及しておらず、メールを交換するという習慣もあり



ませんでした。







エアメールを送ると、それから2週間もの間、毎日ポストをチェックして返事が来るのを待ちました。



時には本などの小さなプレゼントが同封されていたり、バカンス先からのカードだったり・・・



受け取ると、まるでフランスにトリップしたような気持ちになったものです。












その友達とパリで会うことになりました。



待ち合わせ場所はノートルダム寺院前。









友人は2人。男性と女性ひとりずつ。

2人はパリの近郊に住んでいます。2人の家は車で30分ぐらいの距離。近くに住んでいます。



しかし、2人も文通の繋がりだけで、会うのは今日が初めて。



そう。今日は3人とも会うのが初めてなのです。











待ち合わせ時間より少し早めに地下鉄の駅「サン・ミッシェル」に到着しました。



ここから歩いていけるはず。



地下鉄の駅を出ると、キョロキョロあたりを見回して、それらしい建物がないか探しました。



が、一向に見当たりません。






目の前に橋が見えました。



おそらくセーヌ川だということはわかります。



私は川に沿って歩き始めました。










駅を出て30分。まだ寺院を見つけられません。



「そうだ! 電話をして迎えに来てもらおう!」

なんで今まで気がつかなかったのだろう・・・  きっと友人ならパリに詳しいはず。すぐに私を見つけてくれるよねニコニコ








そう気がつくと急いでカフェに入りました。



パリの街中にはあまり公衆電話がありません。



電話やトイレを利用したい時はカフェに入るのが基本です。








トゥルルルルル・・・・・・携帯



「ウィ(はい?)



ヤッタ~クラッカー  電話が繋がったからこれで大丈夫OK  安心安心♪






「実は迷子になっちゃってたどり着けないの・・・  迎えに来てもらえないかしら?」



そういうと彼女はすぐにこう答えた。



「いいけど・・・  それで今どこ?」



「・・・・・・・・・・・・」



わからない・・・  私はどこ???











それでは迎えに行けないわね・・・ ということで、またひたすら歩いて行きました。



くねくねと小径を入り込み、更に30分が経過した頃、ようやく目の前に大きな寺院が!



そして、待ちくたびれた風のフランス人カップルが

1時間も遅れて到着した私を笑顔で迎えてくれましたベル









「やっと会えたわね!」



そう言って何度も私を抱きしめる彼女。



「遥々来てくれてありがとう。出会いに感謝しなきゃ。」



そう言いながら、頬に頬をくっつける彼。



私は・・・と言えば、平常心を装いながらも内心はドキドキですドキドキ




「これであってる? アレ? チュって音を立ててするの?」




そんな疑問が頭の中をグルグル回りながら、



こんな大勢の前でキス(正確にはビズ)をしてしまったという衝撃で顔が真っ赤です。



周囲は観光客だらけ。 日本人も沢山います。








「折角会えたのだし、ゆっくりおしゃべりしましょうよ音譜



そうして、私達はまだ観光せぬノートルダム寺院を後にしてカフェへと向かいました。









「ショコラを3つ。」



地元の人がカウンターに座ってカフェの主人と楽しそうに話しています。



カフェのテーブルはゲームになっていて、とってもレトロな雰囲気。



そんな中、私達の会話がぎこちなく進んでいきます。



「綺麗だし格好良いなぁ・・・」



端整な顔立ちのふたりにちょっと気後れしつつ、今まで手紙には書ききれなかったたくさんの報告を交わしました。










ショコラをすすりながら話すこと3時間。



カフェを出ると辺りは日が暮れ始めていました。








「またすぐに再会しましょう。」



そう言って交わすビズ。



左と右を交互に4回、音を立てながら頬をくっつけては離します。






離れがたい・・・






少しでも別れの時を引き伸ばすようにゆっくりと頬を離す私。



もしかして、このビズが無ければ、こんなには淋しくはならなかったのかもしれない・・・



ビズは、恋人同士でするキスとは違う存在。



でも、お互いの気持ちを近づけてくれました。






「さよなら。」



にこやかにそう言う友達。



さよなら・・・



さっきの頬に触れた温かい感触を思い出しながら、思わず涙ぐんでしまったのでした・・・