FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -83ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

3日午後の東京外国為替市場、米ドル円・クロス円各通貨は

小幅もみ合いの展開。


主だった材料はNY時間に集中しており、東京時間中は

積極的な取引が手控えられている。


英大手銀スタンダードチャータードの2009年通期決算

(純利益:予想 35億ドル、結果 33.8億ドル)の発表やS&Pが

ギリシャ財務問題につき、「市場が懸念するほど悲観的ではない」

との認識をしめす等、取引の手がかりも出ているが目立った反応は

見られていない。


米ドル円は88円台後半での推移。NY時間発表のADP用統計が

注目材料。米雇用情勢について、最近の新規失業保険申請件数の

増加傾向から悲観的な見方が増えているようだが、昨日発表された

2月ISM製造業景況指数の雇用指数は56.1と、2005年1月以来の

強い数字であった。


市場が懸念するほどには企業サイドの雇用マインドは冷え込んで

いないようで、今回も予想外に強い結果がでる可能性は捨てきれない。


市場予想は-1.0万人とプラス成長まであと一歩。

仮に予想を上回り、プラス圏へ回復となれば急速に米ドル買いが

広がるだろう。その際、抵抗帯として強く意識されている5日間移動平均線

(89.00円)を上抜ける動きとなれば、再度90円台乗せを試す展開に

つながることも考えられるだろう。


3日午前の東京外国為替市場は、主要通貨に対して英ポンドが

買われる展開となっている。

対円では昨日まで9営業日連続の陰線を引き、一昨日まで

年初来安値を更新していたが、昨日は安値更新まで届かず、

売り疲れの感じられる動きとなっている。

対米ドルでは1.5000割れを示現し、達成感もあるとの話が

一部市場筋から聞かれており、短期的には英ポンドの買い戻しが

優勢となる可能性があるだろう。

また、昨日まで英ポンド売りの材料とみなされていた英保険大手

プルデンシャルによる買収が失敗したとの噂が広まっていることも

一因となっており、これが事実であれば英ポンド円の戻り余地も

広がるだろう。

既に今月半ばからの下落幅は11円を超えており、短期的には

5日移動平均線の差し掛かる134.30円付近までの反発を期待したい。

一方の豪ドル円は、80円台前半での小動きとなっている。

注目された豪第4四半期GDPの内容が、前期比で予想通り

(結果:+0.9%)、前年比で強い内容(結果:+2.7% 予想+2.4%)

となった事に加え、豪ラッド首相からも、豪経済は強いとのコメントが

聞かれているが、4月の金融政策会合では金利の据え置きが

既定路線となっており、相場への影響は限定的となった。

2日欧米時間の為替相場では、ユーロ円と米ドル円がそれぞれ

2月の安値を試す展開となった。


欧州時間は、ギリシャ問題などで揺れるユーロが、対米ドルで

ストップを巻き込み下げを加速。ユーロ米ドルは、2月の安値を突破し

1.3435ドルまで一時的に値を下げた。


この動きにつられる形でユーロ円も下落が強まり、2月の安値

(119.65円)に迫る119.77円まで水準を下げた。

その後は、欧州株の上昇を受けて小幅ながら反発する動きを

見せたものの、上値は依然として重く、下落リスクを意識した

展開が継続している。


目先的には、昨年2/24の安値である119.39円がターゲットと

なっており、明確に下抜けてしまうと下げが強まる展開も予想される。


一方の米ドル円は、89.00円付近で底堅い推移となっていたが、

米国時間の中盤に入るとストップを付けて一気に下げを加速し、

88.55円まで安値を更新した。


2月の安値(88.54円)を前に一旦はサポートされる形となったが、

89円台を回復できない状況が続いており、下値不安を意識した

展開が続きそうだ。

仮に米ドル円が大きく崩れ始めた場合は、これまでなんとか

支えられてきたクロス円各通貨へ波及する可能性が高く、

全般的に円高の展開となる可能性もあるため注意したいところ。


ただ、大きく下げた場面では、タカ派な声明文(据え置きとなった

加中銀政策金利発表時に公表)を受けた加ドルや、利上げで

買い安心感の出てきた豪ドルなどは買われやすいとの見方も多く、

短期的には拾ってみたいところか。