FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -79ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

10日欧米時間の外国為替市場、米ドル円は確りとした展開。

欧州委員会のプローディ前委員長がギリシャ財政危機の

最悪期が終わったとの認識を示すなどし、欧州各国の財務危機懸念が

和らいだことでリスクを選好した円売りが進み、一時90.83円まで

本日高値を更新する場面もみられている。

本日の上昇で5日移動平均線と21日間移動平均線による

ゴールデンクロスが完成し、テクニカル的な地合いが強まったことも併せ見れば、

目先も堅調な展開が続きそう。

過去最大規模にまで膨らんだ財政赤字(-2209億米ドル)の

存在は気になるが、短期的には昨年4月上旬を起点とした

レジスタンスラインが差し掛かる92円台前半付近までの上昇に期待したい。

一方のクロス円通貨も、リスク選好の地合いを後押しに概ね堅調な展開。

唯一、NZドル円は先ほどのNZ政策金利発表(結果:据え置き 2.50%)後に

公表された声明文の内容を受け軟調推移となっている。

声明文では、インフレ見通しの上振れ懸念を示唆する一文が記されたものの、

利上げ開始時期の前倒しは見送られた。

隣国のオーストラリアが積極的な金融引き締め政策を始めていることをうけて

一部では早期利上げ期待が高まってだけに、発表後には失望売りが広がった。

いまのところは大きく崩れる展開とはなっていないが、一旦は5日・21日移動平均線が

差し掛かる62.80円付近までは調整が進むことも考えられ注意をしておきたい。

10日欧米時間の外国為替市場では、ユーロ円・英ポンド円の

欧州通貨ペアが往って来いの展開。


欧州序盤、格付け大手のフィッチが「英国を含め世界の

景気見通しは不透明、英国は一層の財政再建が必要」であるとし、

加えて「トリプルA格付の中で英国やスペイン、フランスの緊急性が高い」

と格下げ示唆ともとれる認識を示したことが、ユーロ売り・英ポンド売りを

呼び込んだ。


ユーロ円は121.45円、英ポンド円は133.92円まで本日安値を更新する

場面がみられ、それぞれ先週末の米雇用統計発表後の上昇分を

吐き出す格好となっている。


その後、連日のソブリンリスクの高まりに欧州通貨続落の懸念も強まったが、

ダウ平均株価が比較的確りとした推移を見せたことで、NY終盤にかけては

リスク選好の動きが強まって円売り進行、両通貨ペアとも欧州時間中の

下落分を取り戻す形となった。


ただ、やはりどちらも上値の重さは否めない。特に英ポンド円は135.00円の

大台が目先は上値抵抗帯として意識される可能性が高そう。

心理的な節目であるうえ、5日間移動平均線も差し掛かっているためで、

この水準を明確に上抜けられない限りは下値リスクが残ることとなりそうだ。


9日午前、外為市場の豪ドル円はじりじりと水準を下げる

展開となっている。

昨日、2/22の高値である82円後半の上値抜けに失敗し徐々に

その上値を重くしていたが、82円の大台を割り込んだことを皮切りに

更に売り込まれているという。

材料難の中、輸出筋や米投機筋を中心にテクニカルを材料とした売りが

米ドル円に持ち込まれており、その影響から豪ドル円も売られていることが

背景にはあるようだ。

一方のポンド円は他のクロス円に比べその下げ足を速めており、

既に米雇用統計の上昇分を吐き出す格好となっている。

こちらは米ムーディーズが英銀行の格下げの可能性を示唆したことや、

市場予想を下回る住宅価格の低下を嫌気する動きが出ていることが、

売りに拍車をかける要因となっているようだ。

各クロス円ともに現在は下げに一服感も出ているが、押し目買い意欲も

弱く引き続き上値の重い展開が続きそうだ。