FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -64ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

今週は重要なイベントが目白押しの一週間。12日にワシントンで

開催が予定される米中首脳会談、14日にはバーナンキFRB議長

議会証言と米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表が予定される。


米中首脳会談は、注目される人民元問題について具体的な話し合いが

行われる可能性は低いが、先週にガイトナー米財務長官が急きょ中国を

訪問し金副総裁と会談を行っており、人民元の切り上げ観測が急速に

高まっている。


今週は、11日のギリシャ支援合意(最大300億ユーロを年利5%程度で融資)

を受けて、ユーロ円を中心に円売りでスタートしているものの、

人民元切り上げの思惑も強く上値も重い展開となりそうだ。


米ドルについては、14日の小売売上高と15日の鉱工業生産、

米主要企業の決算発表が注目される。決算は、アルコア(12日)、

インテル( 13日)、JPモルガン(14日)、グーグル( 15日)、

バンクオブアメリカ(16日)などが予定される。米経済の回復基調を

証明することができれば、リスク選考の動きが強まりやすく、

米ドル売りが優勢となる場面もありそうだ。


9日午前の東京外国為替市場は各通貨とも非常に狭い

レンジでの推移となっている。

先日のトリシェECB総裁の発言を機に、ギリシャ問題が再燃したと

考える流れも沈静化したことで材料難から方向感がない状況。

週末ということもあり、ポジション調整を目的とした売りも

散見されるものの、変わらず押し目買い意欲も旺盛で身動きが

とれないとの声も聞かれている。

来週は、製造業大手アルコアを皮切りに、JPモルガン、インテル

など米国を代表する企業の発表が予定されており、その注目度は

高くこのことも様子見気配を濃くしている。

米国経済の回復期待が強まる中、企業決算がその期待を

裏付けるかどうか見極めたい動きがあるのは仕方ないといえそうだ。

8日欧米時間の東京外国為替市場、米ドル円・クロス円各通貨は

往って来いの展開。


欧州時間中は、ガイトナー米財務長官の訪中報道を背景とした

人民元切り上げ観測が尾を引き円高地合いが継続した。

しかしNY時間序盤、ユーロ圏政策金利発表(1.0%据え置き)後の

記者会見でトリシェ総裁がギリシャ問題に対し「融資要請あれば、

ECBはユーロ圏の大きな関与を望む」等、ギリシャ支援へ前向きな

姿勢を示したことが好感され以降はユーロ円を中心にリスクを選好した

円売りが目立つ形となった。


ユーロ円は、欧州時間に記録した本日安値(123.43円)から切り返すと、

124円台後半まで水準を回復。本日高値も 124.85円まで伸ばし、

それまでの下落分を取り戻す形となっている。


結果的には、21日間移動平均線(124.50円付近)がサポートとなった格好で、

テクニカル的には調整相場反転の可能性が見えてきたといえる。

早期に125円台を回復できるようであれば、再び4月の高値(127.91円)を試す

展開へ繋がることも考えられるだろう。


一方の米ドル円も同様な流れでNY時間終盤に掛け本日高値圏となる

93円台半ば辺りまで水準を回復する展開。

ユーロ円の上昇に引っ張られる形で上昇はしているが、

発表された新規失業保険申請件数(予想:43.3万件、結果:46.0万件)は

弱い内容であった。


こちらは、米景気見通しに対し慎重な見方を示した昨日のFRB高官による

発言を裏付けるものでもあり、目先米ドルの上値を圧迫する要因となるかもしれない。