FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -54ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

11日午前の外為市場は、クロス円で上値の重い展開が続いている。

本邦勢より上値を伸ばしきれない状況が嫌気され売りが

持ち込まれていることや、期待された中国経済指標の

鉱工業生産が予想を下回ったことが背景にあるという。

その中でも特にポンド円は英ブラウン首相の辞任示唆発言や、

政治的な空白期が訪れることを嫌気されており、下値追いに

拍車をかけている状況。

英国は財政再建については労働党よりも今回議席を伸ばした

保守党が積極的で、英ポンド円は保守党と自民党の連立政権で

あるほうが買い材料と判断されるが、ブラウン首相の辞任示唆を受け

(自民党が労働党との連立には首相の辞任が不可避)、

連立の可能性が僅かながらも出ていることが英ポンドの

下押し圧力となっているようだ。

10日の欧米外国為替市場は、日本時間の朝方に欧州連合(EU)と
国際通貨基金(IMF)が、金融市場安定や債務危機解決の
緊急支援合意により欧米株価が回復したことでユーロが買われる
展開となっていた。

しかしその後、ムーディーズがギリシャ債及び
ポルトガル債の格下げの可能性を表明するなどで、ユーロは
対米ドルで日中の上昇幅を縮小、本日安値(1.2760)を更新する
動きとなった。

対円でも119円前後まで値を落としリスク回避の動きも再燃していることから、
安定化策がしっかりと効果を発揮するまでは注意が必要と言えそう。

一方、米ドルは、NYダウが一時450ドル上昇したことで93.53円まで
値を伸ばしたが、クロス円の上値の重さにつられ再び下落基調となった。
テクニカル分析で見ると移動平均線の21日線(93.26円)を上抜けていることで、
他通貨に比べ下落余地は少ないといえそうだ。
7日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円・クロス円各通貨は
上値の重い展開。

強い内容となった4月米雇用統計(非農豪部門雇用者数 
予想:19.0 万人、結果29.0万人 失業率 予想:9.7%、結果:9.9%)や
ドイツ議会におけるギリシャ支援法案の可決等のポジティブな材料を背景に、
欧州時間には一時的にリスク選好の円売りが進む場面が見られ、
この時間帯に米ドル円・クロス円通貨は軒並み本日高値(米ドル円:93.34円、
ユーロ円:118.90円)を更新している。

しかし、米国株式市場の寄り付き後は一転した。昨日の株価暴落の原因が
ディーラーのご発注にあるとの話が株式市場への不信感を呼び、
NYダウ平均は本日も前日比100ドルを超える下落。
為替市場でもボラティリティーが高まり、リスク回避の円買いを仕掛ける
参加者が増加した。

米ドル円は前述の高値より2円以上値を下げる場面も見られている。
NY時間の引けにかけては、値動きも落ち着きを取り戻したものの、
戻りは弱く 91.40円付近で大方の取引を終えている。
昨日の急落前の水準を回復できなかったことで、市場のセンチメントも
冷え込んでいるため、週明けの東京市場でも米ドル円・クロス円通貨は
上値の重い推移となることが予想される。
米ドル円は大台90.00円を目途に下値余地を探る展開となりそうか。