FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -45ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

今週の外国為替市場では上値の重い展開となり、レンジの下値を

試すかに注目。

先週末、米雇用統計やユーロ圏における信用問題に新たな火種が

起こったことを嫌気して再びリスク回避色の強い売りに苛まれる

状況が始っており、市場が開いたのと同時に売りが持ち込まれる

状況となっている。

新たな火種とはハンガリーのデフォルトリスクが高まったことで、

通貨や株価が暴落。ギリシャ発の財政不安が飛び火し、東欧へ

融資を積極的に行っていた欧州系銀行の不良債権リスクが

高まっていることが挙げられる。

この問題は連鎖的な破たんリスクは未だはらんだままにあることを

嫌でも思い出させる結果となっており、市場関係者の間ではハンガリーが

ギリシャと同じ道を辿ることは不可避とみており、しばらくはユーロ売り

材料となるだろう。

その上で、スペインを主とした欧州系銀行は中南米への投資も

積極的に行っており、信用リスクの伝播は終わってないと見るべきだろう。

4日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円・クロス円通貨は大幅に
値を削っている。

注目された5月米雇用統計において、非農業部門雇用者数(予想:53.6万人、
結果:43.1万人)が市場の期待に反し弱い内容となり失望売りを呼び込んだ。

ダウ平均株価も前日比で-300ドル超と暴落し、市場はリスク回避一色となった。
この用な展開で影響を最も受けやすいのが高金利通貨の代表各である
豪ドル円で、5月米雇用統計発表前の水準からは2円以上も値を削り
一時75.09円まで本日安値を更新している。
心理的な節目となる75.00円をサポートに一旦は下げ止まっているが、
その後の戻りは弱く週明けの東京市場で下値攻めが再開される可能性には
注意はしておきたい。75.00円を守り切れれば、75.00円~80.00円のレンジ
取引継続との判断から再度豪ドル買いが進むであろうが、仮に割り込んだ場合は
5月の安値72.04円付近まで下値余地が広がることが考えられるだろう。

一方で米ドル円も軟調な展開。92円台半ばより断続的に水準を下げ、
91円台半ばで大方の取引を終えている。欧州問題の東欧への拡散を
嫌気した向きが対ユーロでの米ドル買いを進めたことで、クロス円通貨に
比べると下落の速度は緩やかなものとなった。

ただ、ユーロ/米ドルは約4年ぶりに1.2000を割り込み一部で介入警戒感が
くすぶり始めている。週明け、対ユーロでの米ドル買いというサポート要因が
薄れた際に米ドル円の下落が加速することも考えられ、その点には注意が必要だろう。

3日欧米時間の外国為替市場は円買い優勢の展開となった。
欧州時間序盤、堅調推移の欧州株を背景に東京時間中の
トレンドが続き、クロス円通貨は本日高値を更新(ユーロ円:、114.17、
豪ドル円:79.03円)する場面もみられた。しかし長期化の様相を呈し、
東欧諸国への広がりが懸念され始めた欧州問題が横たわる中では、
リスク選好地合いも長くは続かず、NY時間に入ると円ショートポジションの
巻き戻しが進んだ。

豪ドル円が77.17円まで本日安値を更新したのをはじめ、
一部のクロス円通貨で本日高値より2円近く水準を下げる等荒い
値動きとなっている。テクニカル的に見ると、豪ドル円は短期的な
抵抗帯と見られた78.00円を上抜けたことで、80.00円まで
上値余地が広がったと言える。
ただ、5月米雇用統計の発表やG20といたビッグイベントを
控える中で一旦は値動きも落ち着きそう。目先は78円台前半で
小幅にもみ合う展開が予想される。

一方で米ドル円は底固い展開。5月ADP雇用統計(予想:7.0 万人、
結果:5.5万人)・5月ISM非製造業景況指数(予想:56、結果:55.4)は
ともに予想を下回ったが5月米雇用統計への期待感は依然高く下値で
米ドル買いを仕掛ける参加者が目立った。現在は92円台後半で推移だが、
4月高値と5月安値の61.8%戻しにあたる92.20円付近は上抜けており、
テクニカル的にも強い地合いにあるといえる。
短期的には年初来高値(94.99円)を試す展開が視野に入ってきたといえそうだ。