FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -3ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

20日の欧米市場では先日の流れから反転、リスク通貨の買い
戻しが顕著な相場つきとなった。

先日の中国利上げにて巻き起こった米ドルの買い戻しも、
本日の 欧米市場に入ると一転。市場はリスク選好の流れから、
原油や金などのコモデティ、資源国通貨、各国株式などリスク
資産と思しきものが一斉に買い戻される動 きをみせた。

引き続き発表されている米企業決算も大方好結果となっていることも
支援材料として意識されている。注目されたベージュブックでは
「米国の景気 回復速度は緩やかに回復しており、加速の兆候は
見られていない」、また「雇用や消費、企業統計も横ばいから
若干の上昇」と発表されており、来月の米金融緩 和に向けて、
市場の期待を裏切る内容を見せなかったことも、米ドル売りを
更に助長させることとなった。

一連の流れを受け、米ドル円は15年ぶりの安値をさ らに
割り込み80.84円を付けたことで、テクニカル的にも80円割れから
史上最安値をうかがう展開は必至だと見る向きが優勢。
G20では為替や財政に関 する事項が議論されるわけだが、
その内容如何によってはどこまで水準を落とすか要注意だ。
19日の欧米市場では、米ドルを除く各通貨において売り
優勢の展開が続いている。

背景には中国の政策金利引き上げの発表を受け、
中国の景気減速懸念か らリスク回避の流れを呼び込み、
原油や金といったコモデティ全般に売りが入ったことで、
資源国通貨を中心に売られることとなったという。

その上、ダラス連 銀総裁より市場の追加緩和期待をけん制する
発言が伝わったことで、NYダウも売りにさらされたことも
背景にはあるようだ。

とはいえ、一度の利上げで中国の景 気減速を懸念するというよりも、
対米ドルで見て取れるようにここまで買い一辺倒できた手前、
利食い場を探していただけと見る向きもあり、今回の下落が長期化する
可能性は低いとの声も挙がっている。米国の金融緩和を受けドルから
新興国への資金流入が進んでいるが、代表とも言えるブラジルにて
海外から流入した 投資目的の資金に対する税率を引き上げるなど、
自国通貨高を牽制する動きがG20前に強まっている現状では、
やはりドル安進行は一時調整せざるを得なかっ たのだろう。

今後の展開としては、連日発表される米企業の決算は好結果が多く、
追加金融緩和が市場の期待を裏切らない限り再びリスク選好の
流れからクロス 円は値をあげることになるだろう。
18日欧米市場のクロス円は米市場開始前に発表された
米銀大手シティグループの決算が好結果となったことや、
追加金融緩和を支持するコメントがアトランタ 連銀総裁から
聞かれたことなどを背景にNY株価が上昇したことで、
クロス円通貨全般で買い戻される動きがみられた。

NY市場の引けにかけてガイトナー米財 務長官より
米ドルの切り下げを否定するコメントを出したことで
上値は抑えられているが、このコメント自体、今週末
予定されているG20へのリップサービス だと見る向きが多く、
米ドル買いを呼び起こしクロス円の上値を抑え続けるに
は些か弱いと言えそう。

NYダウ引け後に発表されたIBM、アップル社の決算内 容も
予想に比べ好調だったことから、リスク選好の流れとなっている
ことも見逃せない材料だ。昨今の各国による金融緩和競争を受け
市場の資金が飽和状態と なっていることで、逃避的に金や
原油などの商品が買われており、リスク資産の中でも
特に豪ドルや加ドルはその恩恵から底堅い推移がしばらく続きそうだ。