FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継 -121ページ目

FX 外国為替証拠金取引 マーケット最前線から実況中継

ラジオNIKKEI ファイナンシャルFXに出演した為替アドバイザーが、外国為替市場をレポート。

21日午前の東京外国為替市場、米ドル円は上値の重い推移となっている。


新規の取引材料に欠けポジション調整を中心とした動きだが、

12月に入り上値の重さが目立ち始めた91.00円付近では、

テクニカル的な節目(7月高値と11月安値の38.2%戻し:91.20円)

が近いこともあって戻り売りが優勢となっている。


パキスタンやイラン・イラク等の情勢も不安定で、米ドル買いについては

消極的な見方が多くなりそう。90.00円の大台を維持することができるか

どうかが目先の焦点となる。


今週の為替相場は、クリスマス休暇を控えて取引参加者が
少なくなることが予想されており、閑散としたマーケットとなりそうだ。

主要経済指標は、米国の住宅関連指数(22日と23日)と耐久財受注(23日)、
英国の第3四半期GDP確報値(22日)とBOE議事録(23日)などが予定されて
いるものの、海外勢の取引日数(実質3日半)が通常より短く、
反応は限定的であると予想する声が多いようだ。

米ドル円は、90.00円を中心に方向感に乏しい展開を予想。

先週は、FOMCの声明文がややポジティブな内容となったことや欧州の
金融不安などから、米ドルが買い戻される展開となったが、一段の米ドル
買いを進めるにはまだ材料不足との声もあり、米ドル円の上値も抑えられそうだ。

一方のクロス円各通貨は、中東の地政学的リスクを背景とした資源価格の
上昇を受けて、ユーロ円が129円台半ば、豪ドル円が80円台半ば、
加ドル円が84円台後半を回復している。

ただ、クリスマス休暇を控えて短期筋を中心にポジション調整の
動きも出やすく、一段の上昇にはそれなりの強い材料が必要となりそうだ。

18日の欧米市場のクロス円は週末ということもあってか、当初は調整色の

強い相場つきとなった。


だがNY時間に入ると、イラン軍がイラク領内の油田地帯へ領土侵犯を犯し、

かつそのまま居座っているとの報道をうけ原油価格が上昇する動きを見せた。


中東情勢の地政学的リスクの高まりから、資源国通貨となる豪ドルや

加ドルに対し買いが入ったが、その後イラン高官はその報道自体を

否定しており上値を削る格好となっている。


結果として上昇幅は限定的となったが、クリスマス前で商いが

閑散となり始める中、この事件の流れによっては薄商いを背景に

急激な値動きとなる可能性もあるため注視する必要があるだろう。


一方のユーロは対米ドルで再び下落している。

12月独IFO(予想94.5 結果94.7)が好結果を示したことや週末の

ポジション調整の動きから、一時的にユーロが買い戻される場面が

見られたが、その後ECBから金融安定化報告が公表され、

ユーロ圏の銀行がさらに1870億ユーロの評価損計上が必要になる

可能性があるとの概算を示したことで、再び売られる展開となっている。


12月に入ってからの下落トレンドは目を見張るものとなっており、

市場関係者の間ではテクニカル面や信用不安に圧迫された状況では

さらなる下落を予想する声も聞かれており、ユーロ買いには慎重になるべきか。