長すぎた二章のあとがきもやっと最後の回です。

早速ですが、まずは鉄平と一也のザザミネココンビが、塔に幽閉されていたジャスを救出するために使用したハンググライダーの上昇システムの解説をプロットから引用。

■グライダーで高度を上げる方法:グライダー(張られた翼)の下に鉄平お手性のネコ式火薬が入った小タルをヒモでぶら下げ、その爆発のエネルギーを利用して上昇を狙う。

■ネコ式火薬:花火職人である鉄平が各種、火力調整をして作った燃焼用の火薬を小タルに詰めたもの。花火にしたのは、メインイベント(決闘裁判のカーブーVSセフィティス)を盛り上げるための演出に見せかけるため。火力の段階は小タルの色で確認することができ、青=弱、黄=中、赤=高、となっており、青色=一也と鉄平、黄色=黄虎ネコ(ゲルハルト)、ナルガネコ(ニャ太郎)、赤=Wザザミネコの形を楽しめるようになっている。

以上のギミックで鉄平&一也は、見事、塔の上層部に辿り着き、ジャスを連れ出すことに成功しました。また彼らの着ているザザミネコシリーズは武具ともに信長の素材から出来ており、ユクモの匠達が鍛錬した世界で一つ(正確には2人分)のザザミネコシリーズなのです。二章終盤では、一也が追っ手の敵視を引くために、ザザミネコバサミから「謎の水色レーザーボール」を発砲して応戦してみせたり*と、それ以外にも隠された特徴があるかもしれません。

*「もう戻ってくるなよ」の巻




~Anthem編のヒロイン達

上画像の新米ナイトの人もその一人なのですが、前回のあとがきで簡単に述べたので今回は割愛。残りのヒロインは、月蝕の翳氷のスリー&カーラ・スノウ、そして二章から登場した、イェル・ミナ、アジャリナです。

燃える奇面族の母ちゃんことアジャリナは、独特な「ゆめかわな面(ガジャブータイプ)」を被ったハハーン族の中でも優秀な操竜技術をもった戦士の一人で、泥吉さんの仲間達(グリムリンクスのメンバー)と共に都で監視されていました(正確には、グリムリンクスのメンバーは兵舎で幽閉。彼女は練兵場にて、檻に入れられた大型モンスター達の監視役として拘束)。

また、グリムリンクスには、ムーアの記憶(Recollection No.5、タラスクギルドとそのメンバーたち/登場人物紹介参照)でも、しばしば登場していた、部族的な「雄らしさ」を感じるメラルーこと、通称、スカーフェイスも再登場しました。彼がどういった経緯でグリムリンクスの一員になったのかは定かではありませんが、「ナラティブさ」の巻で興味深いエピソードを聞くことはできます。

ジャブ吉さんのファミリーであるシャーマラーン・ハハーン族のメンバーも二章ではたくさん登場しました。族長であり、アジャリナの配偶者、ケズマダ・ハハーン。その子、「なんだかロマンティックなお面」を被った燃える奇面族の赤ちゃん、ジャス。緑肌な魚兜を被った操竜戦士、ジャンナーロ。そんな彼の無事を祈りながら集落で待つガジャメンティーネ。

彼らはジャスを誘拐したコズンダの命令でクーデターに無理矢理参加させられ、アダンカ率いる国王軍と戦闘して勝利した後、都に駐留させられていました。グリムリンクスのリーダーである泥吉さんのメインクエストは、ジャスを救出して、仲間達を脱出させることであり、彼はそのタスクを達成するため、信頼関係にあったスカルリーナ達、旧国王派の援軍としてユクモクルセイダーズを頼ることになったのですが、イェル・ミナもまた、そんな彼らの立場を痛ましく思っていたのか、陰ながら救出作戦をアシストすることになります。


~あたモン初の操虫棍使い

過去にも「ウェストコーストの残虐王」こと、バーナード・ディッキンソンという操虫棍使いは登場していた*のですが、メインキャラクターでの操虫棍使いはイェル・ミナがお初となります。ブッチャービートルを手懐けているユーリィもまた、ボウガン使いの猟虫使いにはなるのですが、得物が操虫棍ではありません。

*Massive Unidentified Target/PART2

コズンダの私兵、暗殺教団こと、ゲ・アゲルゾンのメンバーであるイェル・ミナもまた、都では「赤服」と呼称される衣装(ゲ・アゲルゾンシリーズ)を装着しており、彼女の赤衣は丈が短い真紅のレザージャケット、腰部には弾薬などを収納できるポーチが付属したベルトを巻き、左肩には真紅の鉄製肩パッド&腕部にも同じ素材のアームガードといった往年のガンナー装備を踏襲したもので、操虫棍というアクロバティックな得物を使うことから、おそらく軽量を意識しての選択だと思われます。

イェル・ミナの顔や容姿については、ダークブラウン系ゆるふわポニーテール&うす太眉&ちょい切れ長アイライン&ぼったり艷やかリップなナチュラル系オルチャンメイクな顔面に小柄なボディ...と、設定上はどちらかというと、あたモン世界観でいう東方系にルーツを持つ女性としてイメージしており、同じく黒髪のシオンと似ている部分があります。

二章では、そんなチャーミングな小柄の彼女が身の丈より長いハイアーザントップを片手に、右腕には相棒である「猟虫サイズのオオナナホシ」こと、ククと一緒に登場します。

イェル・ミナは同じゲ・アゲルゾンのメンバーであり、コズンダの専属ボディーガードでもあるセフィティス・ファルザームと恋仲で、彼のことが心配で同教団に所属するのですが、同じくセフィティスを特別な感情でみているコズンダからは嫌忌されていると思っており、彼女もまた彼らを意識しながら、クーデターも含め、コズンダの非人道的な統制のやり方にはついていけない部分が多く、不満を感じていたことから、ジャス救出をアシストする決意をします。

もちろん、その大いなる決断には、コズンダを敵に回すこと、そして恋人であるセフィティスにも迷惑をかけてしまうなど、致命的なデメリットがあったのですが、旧友ハロルドとの出会いもあり、彼の現在の活動に感化された彼女は、彼女なりの信義を貫く道を選択することになり、同じく選択を余儀なくされたゲンス・ゴンスと共に、ラインハルト達が援軍についた東部パパグラーナへと旅立っていくことになります*。

*「あんたも信義を貫け」の巻

あとがき~その二でも述べましたが、アヤに援軍として乗り込んできた各勢力が、新たな力として誰をスカウトしていくのか?というのもAnthem編の裏テーマの一つであり、東部へと行ったゲンスやイェル・ミナの今後にもまた注目です。

イェル・ミナの両親は、都で奴隷にされており、失望の谷に逃亡して、彼女を生むとすぐ他界してしまいます。両親を早くに亡くしたイェル・ミナは失望の谷出身であり、ゲルハルト、そしてクイーンとエリオットと同郷であることも判明しました。彼女はゲルハルトの顔と毛色を見て、かつて谷で世話になったというアボニアとエッカルトという獣人夫婦のことを思い出します。そして、その夫婦の子供が谷へ来た奴隷商人の手によって連れ去られてしまったことをゲルハルトに伝え、谷に行くことがあれば会って欲しいと告げます。このイェル・ミナの願いは、アボニアとエッカルトの気持ちを代弁したものであり、彼女の優しさが分かるエピソードでもあります。

そんな彼女もまた、幼少期、谷の汚染物質によって気を失ってしまったところを谷の調査に訪れていたセフィティスの父であるメフタフ・ファルザームによって救われ、都へ来ることになり、そこでセフィティスと出会います。奴隷であり、都を逃げ出してきた両親とは違い、イェル・ミナは、国王コズタン一世の側近であったメフタフに武芸を教わったりと、宮殿に住むことを許されたようで、メフタフを恩人と崇めており、またその精神も受け継いでいるように見え、どうやら父親に認めてもらえず、メフタフの話になると反射的に反発的な態度をみせるセフィティスを諭す場面も見られました。ゲ・アゲルゾンに所属させられていたハロルドもまたメフタフ・ファルザームとは知己であり、彼のことを「おじさん」と呼ぶ仲であったことが分かり、メフタフが人格者であったこともうかがえます。

そのメフタフなのですが、コズンダの奸計により西部で反乱を起こしたアグダ・マズラーの討伐隊を率いた先王の護衛としてイェル・ミナと共に従軍中、命を落としてしまったようです(記録上)。イェル・ミナはコズンダの奸計により、西部へ都入りを条件に反乱を起こすよう記された密書をアグダ・マズラーに渡してしまったことを後悔しており(当時、イェル・ミナはセフィティスが心配で、彼が所属するゲ・アゲルゾンに入隊することを希望しており、その気持ちを見透かしていたコズンダは、入隊を条件に、アグダ・マズラーに密書を渡すよう指示。また彼女が西部出身で、怪しまれずにアグダ・マズラーに接触できることを期待していた)、そのことをメフタフに話すと、彼は二人でアグダ・マズラーを説得してみようと思い立ち、彼女を征西隊に加えたようです。

また、イェル・ミナから密書を受け取ったのが、荒柿法師であることも「そんなわけないです」の巻から推測できます。

二人の行動に対し不信感を抱いていたコズンダは、かねてよりメフタフを目の敵にしていたダル・ハンギルを西部へ送り込み、さもメフタフが戦死したように見せかけ、暗殺するよう指示を出したとイェル・ミナは推測しており、ハンギルの存在を仇として認識しています*。

*「俺を誰だと思ってんだ?」の巻

ハンギルもまたイェル・ミナの存在を快く思っておらず、決闘裁判中、彼女の動向を探り、彼女が脱出計画に絡んでいることを知ります。そして彼女に真相を語るよう焚き付けた結果、イェル・ミナ自ら、都を出ていくことになったのですが(ゲンスにさらわれたという見方もできる)、二人が生きている以上、わだかまりもまた続いていきます。


作者の余談:二章で活躍した一人であるオオナナホシのククが一也やジャス達とお別れをするシーンは書いてて寂しかったです(自分でその選択をしているくせに)。彼女が例のパーラーでパフェを食べているシーンが好き。イェル・ミナに関しては、その特殊なユニークスキルも含め、この場で詳細を書くのは難しいのですが、彼女をはじめ、アヤ編で登場したキャラクターのバイオグラフィーなどは、Anthem編終了後にと考えております(スカルリーナもヒロインの一人なのですが、彼女に関してもまた、本編終了後に)。ひとつ確かなのは、自身でエレメンタルを創出できるハンターが二人(氷=スリー、龍=イェル・ミナ)も登場したことです。今後のヒロイン達の活躍にも注目する中、どうするカーブー!?なのです。



~パン泥棒と伝承の古龍

エル・ディアラ・サンドリアで英雄となったパン泥棒ことデスカーブー。何故彼が「デス」を名前のさきっぽにつけたのかは定かではありませんが、おそらく「カッコいいから」と思っているのでしょう。そんなデスカーブーなのですが、彼は鉄平達の救出作戦が上手くいくよう、牢獄で囚われているにも関わらず、彼なりに「あらゆる敵視」を自分に向けるという大胆な行動に出ます。それ以外にもゲンス・ゴンスに計画を敢えて打ち明け、彼を作戦に取り込みつつ、その密談を目撃したイェル・ミナ、そしてシオン達の注目をも自分に向けさせ、挙げ句にはシオンに泣きつき、彼女を自分の代理人にさせてしまうなど、実に彼らしい感情に訴えかける撹乱作戦に打って出ます。これによりさらに決闘裁判での注目を浴びることになったカーブーは、ゲ・アゲルゾンのメンバーにして、地獄のサイキックエンターテイナーこと、残虐メンタリスト、ザブロゲン・イッヒとの対戦で川村流太刀真山、龍の型を披露し、そのとんでもない妙技に魅せられたオーディエンスの大喝采を受け、いよいよアヤでも武神と化します。その後、決闘裁判のメインイベントでは、セフィティス・ファルザームと対戦し、都中がその激戦に注目する中、カーブーはジーナを目撃をし、その直後、闘技場に溢れる熱気、狂気、思惑、シャーデンフロイデに導かれるようにル’ヴォーが闘技場に舞い降りてきます。モンスターですらも歯が立たない伝承レベルの古龍を相手に、カーブーは問いかけ続け、ここでも作戦が成功するよう、時間稼ぎをしたり、敵視を引き付けます。ル’ヴォーもまたそんなカーブーのミステリアス、アンノウンな部分に興味を抱いたのか、あるいは自分に牙を剥いてきたUNKNOWNの影を彼から感じたのか(カーブーは龍の型でUNKNOWNを再現しようとイメージし続けていた)、カーブーに疑問を投げかけ、まるで彼を試すかのようなエルダードラゴンならではの質疑応答を繰り返します。カーブーもまたル’ヴォーに同調しながら要点を突きつけ、彼に味方につくよう説得するのですが、ruine=破壊者、荒廃させる人ならぬ古龍であるル’ヴォーはひらすら戦う道を貫き、カーブーを置き去りにします(同じく置き去りにされたセフィティスの心中も気になるところ)。その後、ル’ヴォーは新たな「侵入者」に敵視を向けると、あっけなく闘技場を去っていくのでした。そして、ようやくアヤにやってきた天空の島組に場面が移り、BBBのレジェンドばりのマイクパフォーマンスで二章は終わります。

その他、まだまだ「述べたらない」部分はあるのですが、シオンとカーブーに呼びかけた声の主や、頑張れバルストラクス隊、外食好きな肉まん達が三世のお夕飯を食べない切なさ、そしてヘッジがグランドマスターに渡したスカルリーナの指輪・・デヴィマッツォはスカルリーナに再会できるのでしょうか。それらの答えはAnthem編最終章となる三章で明らかに・・・のはずです。また最終章では、トド美ちゃんが見ていた夢の世界に登場する頼もしいメンバーも続々と登場する予定です。

すっかりシオンをはじめ、新たなメンバーに「ヒロインの座をもっていかれたUBU」の復活はなるのか!?妬心の権化である彼女が黙っているわけがないのですが・・・彼女の笑顔を取り戻すためにクルセイダーズをはじめ、各勢力に散っている「訳ありなハンター&獣人&モンスター」達が奮起するのです!!

そんな最終章の開始なのですが、7月頃と今のところ考えております。

その間は狩猟日記シリーズや、他のゲーム記事をアップしていこうと思うております。

なので三章開始時期については、また中継ぎ記事にてお知らせします。

そんだらば!!

最終章も見よう!!読も見よう!!

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