~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア外周エリア....

ガヤガヤガヤガヤガヤ(市街地がある中央側より、無法者が小脇に「ちょくちょく募る」バラックが建ち並ぶ通りを抜けて外周エリアに入ってくる市民達)



ゾフィ「よっぽど頼る場所がねぇようだな」ガヤガヤガヤガヤ


ユーリィ「・・宮殿側に・・行けない人達・・」ガヤガヤガヤガヤ(大タルを背負いながら人混みを抜けていく)

ゾフィ「厄介事に巻き込まれねぇうちに早く戻ろうぜ」うんしょうんしょ(姉が背負っている大タルを後ろから姉ごと押し進む)

ユーリィ「・・兄君達は・・無事だろうか・・」ズズズズズ(妹に押されながら人混み少ない崖沿いのバラック群へ向かっていく)

ゾフィ「肉まんもいるんだ。平気だよ。ほれ、着いたぞ」ズズズズズ(と、獣人サイズな木製バンガローの前に)

ユーリィ「・・彼女達は・・?」へぇ~っしょっとな・・(と大タルを背もたれに)

ゾフィ「クエストは達成したんだ。帰ってきてんじゃねぇの?三世の野郎。このゼニーを見たら、目をまんまるにして黄金の毛玉を吐きやがるかもな」ししししし(と、獣人サイズのドアノブに触れる)


ガチャリ
シュボッ
ンボボボボボ

(ゾフィがバカな顔をしながらドアノブをひねると、内側より、発火したような音が鳴り、続いて導火線を燃え進んでいく「一連の嫌な効果音」が)


ユーリィ「!!」

ゾフィ「なんだ!?」ネチョネチョ(ドアノブを掴んでいる手が粘着性の物質によって離すことができない)

ユーリィ「・・ネンチャク草・・・いけ・・!」ブワッ(スカートを軽く上げると、中から目つきの悪いビートルタイプの猟虫が勢いよく飛び出していく)

ブッチャービートル「ブキーーーーーー!!」ブブブブブブブ!!


ビャッ!!
ジュウウウウウウウウウ

(ブッチャービートルが口から溶解液をゾフィが掴んでいるドアノブの根本に吐きつけると、木製ドアの一部が溶ける)


ゾフィ「黄金の毛玉なんてバカアセアセ」グイッ(ドアノブが引っ付いたままの手を抜く)


ガシッダッシュ(すかさずバカな顔している妹の頭を鷲掴みに後方へ大きくジャンプするユーリィ。ビートルもまた飛空しながら彼女の後に颯爽と続いていく)




ボガアアアアアアアン!!






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






ウオオオオオオオオ!!
(モンスター、獣人、人からなる軍勢の大咆哮が退廃した五稜闘技場を超え、都全体に響き渡る)


ケズマダ・ハハーン「ジャス、見ろ!!お前の母も無事ね!!」ガッハッ(頭上のジャスを両手で持ち上げる)

ジャス「マ~マ!!マ~マ~!!」ウオオオオオオ!!

アジャリナ「ジャス!?」ウオオオオオオ!!

ウル「なんだっチャ・・・胸が熱く・・・・ンバアアアアアア!!!!」(同調する彼女と共に咆哮をあげるヒプノ母子。ハロルドは両耳を両手で塞ぐ)


シオン「彼が身を挺してあらゆる時間稼ぎを行っていたのは、この光景を信じていたから・・」ウオオオオオオ!!


ジークガルム「ダイバーシティの共鳴だ」シャアアアアアア!!(同じく咆哮をあげているミオン)


$あたちのモンハン日記
カーブー「どうだ?ル’ヴォー。まだやるか?」ウオオオオオオ!!


ル’ヴォー「prey。いくら徒党を組んだところで。Apex predator。喰われるだけだ」


スカーフェイス「あいつがターゲットか?」ウオオオオオオ!!(戦斧を片手にドスランポスに跨りながら)

旧国王派の小隊長「ああ。まさかル’ヴォーが都に来ていたなんてな・・」ウオオオオオオ!!


一也「聞いたかニャ、鉄平」(奇面族と共に飛雷竜の首に跨りながら)


鉄平「やっぱりな。あの野郎がル’ヴォーだったか・・・邪龍の眷属。おもしれぇじゃんか」ウオオオオオオ!!

一也「けど、あいつと狩猟するとなると、邪龍に楯突くことになるニャ。俺達が援軍についたのは旧国王派だということを忘れちゃいけないニャ」ウオオオオオオ!!

旧国王派の小隊長「それは本当ですか?」

一也「シャーマラーン・ハハーン族の集落でスカルリーナとガリタンを匿っているニャ」(ザザミネコバサミでザザミネコマスクの口元をちょっと隠しながら)

旧国王派の小隊長「なんと・・ご無事で何より・・・貴殿らの恩情に感謝する」

鉄平「ややこしい状況だってのは、ここにいるメンバー全員が思っているさ。ポジション、プラン、ビリーフ、リベンジ。ロイヤルランブル上等だぜ。けど、きっかけは、いつもあいつだよ」やれやれ


カーブー「お前は人間を食べないんだろ?」

ル’ヴォー「Ruiner。悉く殺す。だが、あいつは違う。Fatalis。畜群の強欲を糧にする」

カーブー「・・知っているのか?マモーナスのことを」


ダル・ハンギル「何をしている。今がチャンスだ。いくぞ、セフィティス」ザッ

イェル・ミナ「待ってください。彼はル’ヴォーと接触を図っています」


ザイン!!(振り下ろされてきたバスターソードの刃を反射的に後ろ跳びで回避するイェル・ミナ)


ダル・ハンギル「先に貴様を捕まえてもいいんだぞ」

セフィティス・ファルザーム「そんなことしている場合じゃない!」バッ(ハンギルの前に立ち塞がる)


ダシャーーーーーーン!!
(セフィティスとハンギルの間を裂く奇王剣が赤土の地面を叩きつける)


ゲンス・ゴンス「なんなら、俺様がお前ら二人の相手をしてやってもいいぞ」タンタン(刀身で肩を叩きながら)


シオン「彼は知っていたのよ。あの子のお母様の教えを・・・じゃあ、さっきの声は・・」

ジークガルム「シオン。向こうを見ろ」(イェル・ミナを庇いながらハンギル達の前に立ち塞がるチャチャブーフェイクの大男)

シオン「あいつ・・・もう邪魔しないで!」ダッ


ケズマダ・ハハーン「号令をかけるね!!アジャリナを救出するよ!!」ウイ!!(頭上のジャス、そして彼らが乗っている雷顎竜もまた鼻息を荒くする)

鉄平「チッ・・・まだか、あの野郎・・!」


カーブー「ル’ヴォー。手を貸してくれ。俺達はマモーナスを倒すために、この大陸へ来た。終わらすんだ。絶望の連鎖を」

ル’ヴォー「prey。お前らの弱さは目的のためのシステムに過ぎない」

カーブー「だから抗うんだ。俺達はマモーナスを、絶望を恐れない。マモーナスが人々に逃れられぬ死を与えるのなら、奴が殺すことのできないハンターを護ることで、奴を死の淵に追い込むことができるからだ」

ル’ヴォー「・・名は?」

カーブー「キャロルムーア・ロザリー。彼女こそ龍使徒だ」


ケズマダ・ハハーン「もう待てないね!突撃よ!!」ウイ~~!!

鉄平「クソッ!!」ボギャアアアアア!!!(咆哮をあげながら突進する雷顎竜に続く操竜モンスター軍)

一也「俺達はアジャリナを救出するニャ!!」シャアアアア!!(咆哮をあげる飛雷竜)

旧国王派の小隊長「心得た!!」



ボギャアアアアア!!
シャアアアアアア!!
ズドドドドドドドド!!

(アリーナ中央の滅尽龍目掛け突進していく怒涛の操竜モンスター軍の両翼からはネコの義勇軍がフルパワーの四足走行と共に赤土の砂埃をけたたましくあげながら全速力で駆けていく)



フェットチーネ「最終ラウンドだよ!!指示は!?」ズドドドドド!!

ラインハルト「ここは彼らに・・離脱しましょう。いいですね?スターマインちゃん」バッ(主の判断を聞くやいなや、彼を星竜の上に乗せるミサキとフェットチーネ)


スターマイン「彼らは負けない。そんなにワガママに見える?」(背中に乗っているラインハルトの方を振り返りながら)

ラインハルト「いえ。ここはまだ、最終局面ではありませんから」にこっ(笑顔の彼を護衛するように飛び乗ってくるミサキとフェットチーネ)


ボギャアアアアアアア!!
(族長親子と鉄平が乗る雷顎竜が滅尽龍に向かって頭から突っ込んでいく)


ル’ヴォー「ヴォオオオオオオオ!!!!」


ダギャアアアアアアアン!!
(右剛腕を薙ぎ払い雷顎竜を赤土の地面に叩きつける滅尽龍ル’ヴォーに次々と飛びかかっていくネコ軍団)


カーブー「鉄平!!」ニャ~~~~~!!(滅尽龍に纏わりつくネコ達がそれぞれの得物を標的目掛けめった刺しにしている)

鉄平「こっちは任せろ!!お前はお前のやるべきことをやれえええ!!」ボギャアアアアア!!(操竜する族長の意志と共にすかさず起き上がる歴戦の雷顎竜)

アジャリナ「ジャス!!」

一也「一緒に来るニャ!」ブワッブワッ!!(飛び跳ねていく飛雷竜に跨りながら。その後方からは戦況を気にしながら駆けつけてくる人型小隊の姿も)

アジャリナ「ジャスを置いて行けないね!!」バッ(息巻く棘竜の頭に飛び乗る)


ダオオオオオオオン!!
ダオオオオオオオン!!

(全身に纏わりつくネコ達を振り払いながら火竜、眠鳥、賊竜、迅竜を悉く掌底で叩き潰していくル’ヴォー)


ドサァアアアアアアア!!
(ウルとヒップのもとにふっ飛ばされてくる眠鳥と奇面族)


ヒップ「ア~~ッア~~ッ!!」バサッ!!(まだちいさい翼を広げ、こっちへ向かってくる眠鳥のもとに駆け寄る)

ウル「危ないっチャ!」


ガシーーーーーーーン!!
(滑ってきた眠鳥を全身で食い止めるママノック)


キュモ~~~~~~(と顔を擦り寄せてくるママノックを快く受け入れる眠鳥。その胸元ではヒップもまた抱きついている中、眠鳥の背中に乗っている奇面族は軽くピヨリ状態)


ハロルド「なんだぁ?」

ウル「パパノックっチャよ♪」キュモ~~~♪


ゲンス・ゴンス「オラァああああああ!!」ブオオオオオオン!!


ダシャアアアアアアン!!
(大地を叩き割る奇王剣を後ろ跳びで回避するセフィティス&ハンギル)


ダル・ハンギル「これで確定したな!やはりあの女は逆賊だ!」

セフィティス・ファルザーム「本当なのか!?イェル・ミナ!!」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・」ボギャアアアアア!!(彼女の背後では滅尽龍VS火竜の壮絶なバトルが)

シオン「ちょっと!何やってるの!?」ダッダッダッダッ

ゲンス・ゴンス「ヒ~ホホ~!!お前も混ざるか!?シオン・プラウズ!!」ゴイン(奇王剣を八相の構えで)

ダル・ハンギル「あの女を捕らえるぞ」ザッ

シオン「え・・」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・」ボギャアアアアア!!

セフィティス・ファルザーム「答えろ!!イェル・ミナ!!」



ドシャアアアアアアアン!!
(セフィティスとイェル・ミナの間に着陸してくる星竜)



ラインハルト「さぁ、早く乗って!!」バウワウ!!(同じくその隣から吠えるルカ)

イェル・ミナ「・・私は・・・」

アジャリナ「イェル・ミナ!!」ボギャアアアア!!(滅尽龍に立ち向かっていく操竜軍と共に棘竜の鼻棘に掴まりながら彼女に向かって叫ぶ)

イェル・ミナ「アジャリナ・・・・」

アジャリナ「ありがとね!!いけぇえええええ!!!!」ズドドドドドド!!

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・」つぅ・・・

クク「今度はあなたが自由になるのよ、イェル・ミナ」


ガッ(イェル・ミナを担ぎ上げるチャチャブーフェイクの大男)


イェル・ミナ「なにするの!?」

ゲンス・ゴンス「あんたも信義を貫け」バッダッシュ

ファンクーン「GOです!!スターマインちゃん!!」

セフィティス・ファルザーム「待て!!」


ファオオオオオオオオン!!
(星竜は紅の星羽蝶の群れから形成される両翼を羽ばたかせると、一瞬のうちにして上空に飛び立っていく)


ダル・ハンギル「クッ・・!!」ファオオオオオオオン!!(シオンと共に火属性混じりの風圧に耐える)


ファラファラファラファラファラ・・・(呆然と立ち尽くしながら空を見上げるセフィティスのもとに舞い降りてくる火花の雨)


セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・・」ファラファラファラファラ・・



ダシャアアアアアアアン!!
(両ダガーでそれを属性ごと粉々にしながら地面に叩きつけるセフィティス)




To Be Continued








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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第222話 「もう戻ってくるなよ」

4/8(月)0時更新予定

二章もクライマックス!!
次回も熱い!!だから読もう!!見よう!!読も見よう!!


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