~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア中央、練兵場....

ゴルルルルルル・・・ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・
(フラットな赤土の広い練兵場、中央に集められた鉄製の巨大な檻の中には、それぞれ、雷顎竜、棘竜、雌火竜、火竜、眠鳥、賊竜、飛雷竜、迅竜、緑迅竜が入れられており、その外周の檻から鎖で繋がれたドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオスの姿も見えるが、以前のような獰猛さは見えず、皆、大人しく寝ている)



ンゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
(檻の中で眠る棘竜をその外より見つめる、シャーマラーン・ハハーン族と思しき、なんだか「ゆめかわな奇面族」(ガジャブータイプの「ゆめかわな面」は全体的にパステルカラーの「夢見がちなグラデーション」に塗装、目元はダイヤ型、口元はハート型(この奥で光るつぶらな瞳にもまたマツエクが)にくり抜かれており、後ろ髪はサラサラパープル毛、面の両サイドからも紫毛のきれいな編み込み(先端にはそれぞれ、ゆめかわにデフォルメされた、お星さまやお月様、幻獣、アイルー、ガルク、ウルキーなどのアクセサリーが付属)が無数にぶら下がっている。服装もまた通常のガジャブーのようなモフモフ毛皮のアームウォーマーとレッグウォーマーと腰みの&ブラを装着しているのだが、それら各種もゆめかわなパステルカラーに染まっている))


アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


ンゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
(檻の端に餌と思われる干し草の残骸が)


アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」クンクン・・(それを手に取り、においを嗅ぐ)

??「よぉ、アジャリナ」

アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


ジャラジャラ・・ジャラジャラ・・(手枷&鉄球付きの足枷をつけられた獣人二人(腰には革性のベルトを巻き、衣類は纏っていない部族的な「雄らしさ」を感じるスカーフェイスのメラルーと、剣闘士のような魚兜を装着した緑肌な奇面族)が共に、その肉体美溢れる獣人ボディを太陽に晒しながら、日焼けした赤装束の男に連行されてくる)


マリク「友達を連れてきてやったぞ」ジャラジャラ・・

アジャリナ「そんな極悪犯、知らないね」ふふっ

スカーフェイス「ずっと室内にいたもんだからな。これを条件に日光浴さ」ジャラッ(と両手を拘束している手枷を見せる)

アジャリナ「そんな重りがあったら、自慢の足も活かせないね。よく似合ってるよ。元気か?ジャンナーロ」

ジャンナーロ「○」

マリク「熱くないのか?」(奇面族のお面を交互に見ながら)

アジャリナ「アホめが。あたいら自然に畏怖する。だから白日の下、顔隠す。お前が、あたいの赤ちゃんを隠したようにね」ギロッ

マリク「・・・・・・・・・・。少しだけ時間をやる。さぁ、話していいぞ」

スカーフェイス「改まって、そう言われるとなぁ・・・ジャンナーロ。お前の相棒に声をかけてやったらどうだ?」

ジャンナーロ「□」ぴぃ~~~~っ


ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・(よく眠っている檻の中の多種多様なモンスター達。土の上ではよだれを垂らしながら寝ている鳥竜種達も)


ジャンナーロ「●・・・」しょんげり・・

マリク「ハハッ。みんな、眠たいってよ」


えぽっ・・(近くに寝ていたドスイーオスが「毒寝ゲロ」を吐く)


マリク「うおっアセアセ」バッダッシュ(バックステップで交わすも...)


ぼえっ(今度はドスゲネポスが「麻痺寝ゲロ」を吐いてくる)


マリク「うお~~~っとアセアセ」バッダッシュ(続けて交わすも...)


がじっハッ(ラストはドスランポスに両足を甘咬みされる)


マリク「うわぁ~~~~~~アセアセ」ずでぇ~~~~~ん

スカーフェイス「こいつらも睡眠薬を?」こそっ(一瞬のすきをみて、顔を寄せ合う獣人達)

アジャリナ「ああ。お前たちと一緒ね。この前、ジャンナーロが教えてくれたよ」こそっ(頷く無表情な魚兜の獣人戦士)

スカーフェイス「ジャスに万が一のことがあった場合、俺達が怒り狂って暴れるのを恐れているのさ。大丈夫。倦怠感はあるが、体に異常はない。餓死するよりはマシだ」こそっ

マリク「ったく・・・危ないったらありゃしない」パンパン・・

スカーフェイス「餌代も馬鹿になんねぇだろ?」

マリク「だから草食になってもらっている」やれやれ

アジャリナ「アホめが。それじゃいざとなった時、力出なくて、戦えないね」

スカーフェイス「いいじゃねぇか。ヴィーガンの飛竜種ってのも。なぁ、ドム」ズゴゴゴゴゴゴ(檻の中で気だるそうに首を引きずりながら眠っている棘竜に話しかける)

アジャリナ「サイズ、ちっさくなったら、どうするね・・・」ズゴゴゴゴゴゴ

マリク「肉はいくらでもある。あれでよきゃな」モワモワモワモワモワ・・(ドーム型大宮殿の背後より立ちのぼる黒煙を見上げながら)

アジャリナ「アホめが!!あたいらはカニバリズム違うね!!死者に対する冒涜やめるね!!」

マリク「狩猟なら話は別だって?どいつもこいつも恐ろしい顔をしてやがる」ズゴゴゴゴゴゴ

スカーフェイス「まだ燃やしきれねぇのか?」モワモワモワモワモワ

マリク「噂じゃ、後宮から絶えないらしい」やれやれ

スカーフェイス「妾を?」

マリク「ああ。先王の妾をはじめ、その一族をもだ」クッ(首を掻っ切るジェスチャーをしてみせる)

アジャリナ「お前らがやったくせに」

マリク「俺は手を出していない。ここの見張りだからな」はぁ~~

ジャンナーロ「□○□」

マリク「んん??」

アジャリナ「まだまだ下っ端だからだ、と言ったね」ハハハハハハ(馬鹿笑いするスカーフェイス。対しふてくされるマリク)

ゴジャランダ「楽しそうだな」ザッザッザッザッ・・

ジャンナーロ「□○□」

スカーフェイス「もう一人の下っ端ってか?」ククッ(と笑うマリク)

ゴジャランダ「何してる?マリク」

マリク「いや、この二人がアジャリナと話をしたいっていうから・・」

ゴジャランダ「人の良いお前だけになったところを狙われたのか?」じろっ(スカーフェイスを睨む)

スカーフェイス「たまには外に出ないと頭がおかしくなる。そこでこんな話をしてやった」

ゴジャランダ「ほぉ」

スカーフェイス「昔、タンジアに人っ子一人乗っていない船が漂着してきた。その無人船には、不思議なことに、さっきまで船員達が乗っていたと思われる積み荷や食事も生活感と共に置き去りになったままだった。まるで船員達だけが消えてしまったかのように・・」

ゴジャランダ「大方、海竜にでも食われたんだろうよ」へんっ

スカーフェイス「その疑問を解き明かすため、タンジアの航海士達はこぞって原因を追求しようとした。海竜説、内輪喧嘩説、心中説、はたまたゴーストに連れて行かれちまったなんていう馬鹿げた話も出る始末だ。だが、どっちにしても、争った形跡は船内にはみられない。さっきまで船にいたはずの船員達はどこへ行ってしまったのか・・・」

ゴジャランダ「・・・・・・・・・・・」ごくりっ

スカーフェイス「一つ確かなことは、船内から黒いネコの毛が少からずとも発見されたことだ。つまり、俺達の仲間(メラルー)が乗っていたことが証明されている」

ゴジャランダ「・・・・・・・・・」ふむふむ

スカーフェイス「そこで俺なりに仮説を立ててみた。もしも、その船が海賊船だったら?「オタカラ」を乗せた船は漂流してしまい、食料も限られている。一人の強欲者は、こう考えた・・・どうせ見込みがないのなら、仲間の寝首をかいて、オタカラを自分のものにしようってな」

ゴジャランダ「それなら死体が残されているはずだろ?」

スカーフェイス「その強欲者は、仲間を皆殺しにした後、その遺体を海に捨てた。あとは運任せ。限られた「全員分の食料」をちまちま食いながら、うまいこと荒れ狂う海域を抜け、陸地にたどり着けるか・・・」

アジャリナ「そか。思ったより、早く陸地についたね?」

スカーフェイス「ああ。陸地が見えた、その強欲者は神に感謝をしつつ、オタカラを胸に抱いたまま、喜んで船を飛び降りた。タンジアに漂着したのは、まだたくさんの食料が残ったままになっていた謎の無人船・・・・とある海賊共の漂流記だ」やれやれ

ゴジャランダ「ふぅ~~~・・・説得力はあるな」ふんっ

スカーフェイス「もうひとつ」

ゴジャランダ「??」

スカーフェイス「すべての真相を知る、その生き残った野郎ってのが、船内に乗っていた唯一のメラルーだとしたら?」

ゴジャランダ「だとしても別におかしかねぇだろ?」

スカーフェイス「そのメラルーはもともと海賊じゃない。訳ありで別大陸へ移動をしたいがため、海賊船に乗り込んでいた。だから海賊共を殺すときも、なんのためらいもなかった。そして奴は荒天にも打ち勝ち、連中が船に航海の守り神として積んでいた100万ゼニーのオタカラ・・・金のアイルー像と共に海に飛び込み、そいつを担保にネコだけの義賊と称されるグリムリンクスに入り、新しい人生を歩みだした・・・・希望を見出したのさ」にやりっ

ゴジャランダ「・・・・・まさか・・その生き残りってのが・・・」

マリク「俺がこいつを外に出してやった理由を理解してくれるよな?こいつは俺に続けて、こう言ってきたんだ。「俺の頭が「再び」おかしくなったら、兵舎の中で殺し合いを始める」ってな」やれやれ

ゴジャランダ「・・・・・・オタカラはねぇぞ」ごくり

スカーフェイス「ナラティブさ。想像力があればこそ。リスナーを操るのも語り手次第ってな」やれやれ

アジャリナ「スカーフェイスのサーガ、あたいらみんな好き。みんな、目をまあるくして聞くね」ふふふ(口元を両手でおさえながら)

ジャンナーロ「○□□△○○□」ごにょごにょ(と、やたら早口で)

スカーフェイス「ああ。外街の話な。また今度、聞かせてやるよ」

ゴジャランダ「ったく。とんでもねぇ野郎だ」

マリク「それより、それはなんだ?」(ゴジャランダが胸に抱えている木箱を見ながら)

ゴジャランダ「ああ。今さっき、見回りに行ったときな。イェル・ミナ様からだ」ほらよ(とアジャリナに)

アジャリナ「なんね・・・」パカッ


ホわわわぁ~~~~~ん♪
(木箱の中には、ゆめかわカラフルなカラースプレーチョコがふんだんにふりかけられた「ねっちょりバナナスプリット」がちんまりと)


アジャリナ「♪」ポぅWOWWOWWOWハート(頭の上ハートうっとり状態)

マリク「彼女もマメだな。ありがたく、いただけよ」

ゴジャランダ「まったくだ。部下である俺達には、なんの差し入れもねぇ。ファルザーム様が羨ましいぜ。あんないい女がパートニャーなんだからな」ケッ

アジャリナ「そんなんだからお前ら、いい年しても、見張り番ね」ふんっ

スカーフェイス「おい。見てみろ」こそっ(箱の中を今一度、見るようアジャリナを小声で促す)

アジャリナ「んん?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ふりかかっている多彩なカラースプレーチョコはよく見ると大陸文字が羅列しているようにも見える)


アジャリナ「・・・ジャス・・・元気・・・・」

マリク「なんだ?どうした」

スカーフェイス「いやな。砂が入るとまずいから、早く蓋をしめろと言ったんだ」

アジャリナ「ああ・・・そうね・・」かぽっ

マリク「さ、お前らも、もういいだろう?戻るぞ」

スカーフェイス「虜囚扱いするんじゃねぇ。アジャリナにお別れのキスくらいさせろ」

ゴジャランダ「ふぁ~~あ・・仲がよろしいこって」


スッ・・(アジャリナに顔を近づけるスカーフェイスのメラルー)


スカーフェイス「餌はそのまま食べさせろ」チュッ(頬にキスをする)

アジャリナ「大丈夫か?」こそっ

スカーフェイス「眠いだけで体に影響はないはずだ。俺達もな」チュッ(逆の頬にも)

マリク「よし、帰るぞ」

スカーフェイス「他の虜囚はどうしてる?ほら、お前らが捕らえた先王の兵士達だ」

ゴジャランダ「別の兵舎でのびのびしてるぜ」

ジャンナーロ「▼▼(俺たちと同じものを食わされてる)」

スカーフェイス「たぶんな・・・おい、それはなんだ?」(ゴジャランダが片手に握っている「丸められた触状」を見ながら)

ゴジャランダ「おお。お前らにも見せてやるよ」ぴらっ(それに食い入るように顔を寄せ合う獣人の三人組)

スカーフェイス「決闘裁判開催・・・被告はパパグラーナのグランドマスター・・・代理人としてデスカーブー・・・・此度、この代理人制が認められたことを受け・・囚われの身となっているもの全てに決闘裁判の権利及び、代理人の要請を認め、最後まで勝ち残った被告人及び代理人には、報酬として望みを叶える・・・・」

アジャリナ「原告側、ゲ・アゲルゾン・・・・お前らも出場するか?」

ゴジャランダ「そのつもりだ。武勇を正当に評価してもらえるチャンスだからな」えっへん

スカーフェイス「ほぉ・・・・・」ちら(アジャリナを見る)

アジャリナ「何企んでるね?」こそっ

スカーフェイス「ここには「囚われの身となっているもの全て」と書いてある。なら、当然、俺達にも権利があるはずだ」

マリク「なに・・?」

ゴジャランダ「お前らは捕虜じゃない」

スカーフェイス「これでもか?」ジャラ・・(手枷足枷を強調させる)

ジャンナーロ「○□△」ごにょごにょ

スカーフェイス「なるほど・・・・なら、これならどうだ?」

マリク「なんだ?」

スカーフェイス「先王の兵士達なら権利はあるはずだ。代表は・・・」ちら

アジャリナ「嫌な予感しかしないね」

スカーフェイス「アジャリナとドムだ」にやっ(彼の背後でいびきをかきながら寝ている檻の中の棘竜のでかい顔)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






マリク「バカなこと言うな!そんなこと・・」バッ(ゴジャランダが割って入る)

ゴジャランダ「おもしれぇじゃねぇか。決着をつけるにはちょうどいい。なぁ、アジャリナ」

アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

スカーフェイス「決まりだ。おい、マリク!今から連中の兵舎に行くぞ。代表に説明して、承諾を得る。その後、てめぇが決闘裁判を管理しているおえらいさんにエントリーを認めてもらえ。いいな」ええ・・(とマリク)

ゴジャランダ「おもしろくなってきたな」

アジャリナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(台形ピラミッドの上に屹立している漆黒の大宮殿を守るように、その周囲、五芒星の位置に建てられた、それぞれ上空を突き刺すように伸び切った黒龍の角のように鋭い漆黒の屋根を持つ尖塔を見上げると、その方向の上空にくすんだマゼンダのちいちゃいオオナナホシが視点主を導くように舞っている)


アジャリナ「ジャス・・・・・・」


ズゴゴゴゴゴ・・・・・・パチくり
(突然、眠りから目覚める棘竜)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(すべての話を聞いていたかのようにアジャリナを実直に見つめてくる澄んだ瞳の棘竜)


アジャリナ「ドム・・・・・」

ゴジャランダ「どうした?ビビってるのか?」


パカッハッ
ぐちゃり!!

(アジャリナはもらった木箱を開けると、被っている面のハート型な口元の中に「ねっちょりバナナスプリット」を放り込み、それを一気に平らげる)


アジャリナ「いいね!!その勝負、受けてやるね!!」くっちゃらくっちゃら(その背後でハイタッチするスカーフェイスとジャンナーロ)


To Be Continuedダッシュ





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第121話 「説明しやがれ」

4/10(月)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは、あたい、アジャリナがお送りするね
ズゴゴゴゴゴゴ(棘竜のいびき)
ん・・ドムも一緒にやりたい言うか?
ズゴゴゴゴゴゴ
ほんと、かわいいやつね
ンゴゴゴゴゴ・・・(寝たまま顎を引きずるように振ってみせる)
ふふ・・・って、何を伝えるのか、忘れたね
ンゴッ
あ、そうだったよ いつもの決まり文句言うね!
ンゴ・・
ほいだら!
次回も見よう!!読も見よう!!ね♪
ンゴゴゴゴゴゴ・・♪(心なしか笑いながら寝ているように見える棘竜)



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