今回の「なぜなに★あたモン」のおコ~ナ~は、現在Recollection編の主要舞台となっている「あたモン世界の王都ヴェルド」をお勝手ながらに解説していこうと思いますカラオケ

*公式設定におけるヴェルドについては「復刻 ハンター大全」(価格参照はAmazonにて)あるいはモンスターハンター大辞典 Wiki>世界観/シュレイドをご参照くださいお願い




~あたモン世界における王都ヴェルド


■王都ヴェルド:西シュレイド最大の都市。旧王国が災厄以前より国土を広げるために行っていた都市開発を経て、本土を襲った災厄と同時に旧王国による生殺与奪の権利を独占する中央集権が崩壊した後は、当時の領主が国王となり開発に従事。貢献した名家の代表を議員に迎え、議会の場として都市中央に位置する宮殿内に議場を設置、国王の権力もまた議会で制定された法律によって制限することで立憲君主制に近い政治形態を持つ民主主義国家を建国(これはまた、リーヴェル同様、国王の中央集権を制限しようとする思想が強かったためであろう)。以上から事実上の国家運営は同都市に拠点を置く、都市の経済発展の一翼を担う富裕な名家(金権政治による支配階級)が政治共同体の中核メンバーとなっているようだ。ヴェルドはまたの名を『城塞都市』と呼ばれており、城壁の外側に密着するような形で都市を囲う「外街」と呼ばれる特殊なスラムが存在する。

■キングスラムウォール:王都の城壁を囲うように密集した巨大スラム街。北門(三番街)、南門(一番街)、東門(四番街)、西門(二番街)の4ブロックから構成される。ヴェルド建設後、西側の城壁外に作られた製鉄所の労働者が急増したことにより、工場の近くに仮住まいのバラックを建築、そこに労働者が住み始めたのをきっかけに、王都内の生活困窮者もまたそれを追うように城壁の外で暮らすようになったのが外街誕生の発端だと云われている。次第にその噂を聞いた移民が各地より募り、特殊なスラムを形成するに至る。よって混沌にして雑多、アイデンティティーを持たない多様な文化的景観を持つ。三番街に拠点を置くバールボーン家がスラム全域を支配しており、各ブロックの代表が募る労働組合によってある程度のルールが設けられているようだ(当然、不文律なものではあろうが...)。また三番街のみ、王都の城壁より北東、北西へと伸びた壁によって隔てられており、外側から侵入しようともモンスターの骨を用いたバリケード及びバールボーン家の見張りが多数見回っているため、中に入るには東西城壁にそれぞれ設けられた小さな門(検問所)にて専用のパスを見せる必要がある(三番街の東西を護る城壁なのだが、これは王族と癒着があるバールボーン家の要請を受けた国王の提案により作られたものであるというのがもっぱらの噂であり、後述するバールボーン家の拠点となる建築物が北門を完全に塞いでしまっているため、北側から王都に入ることはほぼ不可能とされているのが現状である)。

各ブロックには以下の施設が存在する。

一番街:オーロラスクール
二番街:月明かりのスポットが素敵なレストラン
三番街:レインボードラゴンキャッスル
四番街:Antique Shop NyaNya堂(旧ニャ・モンド跡地)

また各ブロックにはモンスターが来たことを伝える巨大な烽火台が建てられており、これによりモンスターが王都のどの方向から来たかが察知することが出来、王都の警備にも役立っている。また王都の全方位を囲む城壁には大砲、バリスタが配備されている(これは公式設定と同じ)。


■レインボードラゴンキャッスル:三番街(城壁北側)にある龍の全貌を象った巨大な超密集型特殊建築物(我々の世界でいう雑居ビルに近い)。「各部位」には商店、住居などが多数混在しており、建築素材もまた石材、木材、骨素材、煉瓦を使用しており、塗装もまた住居別に彩られてもいるので、非常に色鮮やかな外装となっているのが名前の由来である。実は龍の形状になったのは近年であり、キャッスルに居座る住民の増加に従い、建築職人たち(もちろん王都などでは採用されない違法建築士)が無計画な増築を繰り返した結果、「後付け」としてデザイン性を持たせるため、無理やり出来上がった外装であるという。巨大な頭部の口は大きく開かれており、そこから中に入ることもできる。「表面的な住居」に住む人々は自分の部屋の窓からロープやつる草を垂らして中に入っているようだ(また龍の眼からもロープが垂れており、まるで龍が泣いているようにも見えるという。また、眼の中の住人はスラム内でもバールボーン家に近い有力者が住んでいる)。背中部の上にはスラムの住民が手なづけた翼竜が無数舞っており、彼らに掴まって高層部に上がることも可能である(ただし有料だが)。また各部位からは大砲やバリスタが搭載されているのが随所に見られ、これは万が一のモンスター撃退用(西シュレイド地方にはモンスターはほとんど生息はしていない)であると同時に、敵対者(彼らにとっては王族のガーディアン、または侵入者など)を撃退するために設けられている。キャッスル内部にはモーテルも存在し、買い物をするために他の番地から三番街に訪れてくる者も多い。またこの建築物の最後尾(王都の北門に密着。門の左右から北東、北西に伸びる城壁に最も密着して守られるよう設計されている尻尾部)には「龍の尾」と呼ばれるバールボーン家のアジトがあり最後尾一帯を占拠している。

■ストマックモール:レインボードラゴンキャッスルの食道(アーチ状の通路)を過ぎた場所(腹部)に位置する巨大ショッピングモール(鉱石屋、素材屋、宝石屋、武具屋、鍛冶屋、飲食店、精肉店、発明屋、絵描き、骨董品売り場、薬局など完備。またテナント募集中の無人店舗もある)といえば聞こえは良いが、どの店舗も非常に胡散臭く(特に宝石屋)、売値もまた法外な価格である(キャッスルの住民にはある程度の値引きが存在するという。また店舗の場所代はバールボーン家に支払うルールとなっている)。また薬局で売られている向精神薬の中には店主がタラスクギルドより取り寄せた「上物」も置かれているが、こちらも信じられないほどの高値で売られている(同ギルドに属するアニャニャカーンのような「オフィシャル」のバイヤーと繋がりのない外街の住民、または観光客をターゲットにした売値に設定されている)。この極めてイリーガルなエンクローズドモールが位置する巨大なドーム型建築物の外壁が石材、煉瓦、木材、モルタル、骨材などが混在して作られていることから、この施設を建築していた当時の資材不足が見て取れ、その歴史的経緯からこの施設を中心にキャッスルの各部位が後付けで増築されていったことも推測できる。円状の外壁に沿う形で各店舗が雑多に横並び、縦並びになっているのは無理やり増築した結果であると同時に、店舗の新旧を見ることで、この巨大モールの歴史もまた顧みることができる(らしい)。吹き抜けになった中央には如何にも「後付け感満載な」木製の螺旋階段(実に不安定)が設けられており、階段を上がって、2階、3階のショップが並ぶ通路へと行くことができる。また一階のフロア南にある「老山麺(らおしゃんめん)」という中華風料理屋の厨房から、龍腸(下記参照)を経てバールボーン家のアジトがある龍の尾へ行くことができる(つまりヴィルヘルムをはじめ、バールボーン家に関係する者はこの「非常に面倒な経路」を通じて外に出ていることになる)。

龍腸:竜の尾に繋がる通路にはキャッスルの掃き溜めと呼ばれる賭博場の小部屋が数箇所あり、賭けに負けて金を支払えなくなった者は、通路のダストシュートより下に広がるゴミの山へ排泄物のように投げ捨てられる。

龍の尾:レインボードラゴンキャッスルの最深部に位置するバールボーン家の拠点エリア。

龍王の間:バールボーン家の当主の間。大部屋の四方はあらゆる人間の骨によって埋め尽くされており、天井からは中央に髑髏のシャンデリアが、その周囲からは人型頭蓋骨の中に蝋燭が灯されたスカルランタンが「やたらと」吊るされている。部屋の奥にはこれまた「骨ベースな」禍々しい玉座(肘掛けは達人のドクロ、玉座の背もたれの両端からは一対の「何かしらの竜の牙」が装飾されている)があり、当主のみがこれに座ることを許されている。

龍の逃路(にげみち):下水道(王都及び外街の雨水や汚水(屎尿、生活排水等)が流れる地下水路。通称「龍の逃路(にげみち)」と呼ばれ、緊急用の通路としても利用できるようだ。


■Antique shop NyaNya堂:四番街で獣人のマスターが営んでいたテラス付きカフェ「ニャ・モンド」の跡地をウー家が買収(この交渉はウー家とバールボーン家の間で行われたようだ)。店舗(獣人しか入れないサイズ感のちいちゃい木造レトロ風バンガロー)はそのままに、内装だけ変え(屋根下には「Antique shop NyaNya堂」と書かれた看板が)そのまま利用している。Recollection No.1_46では開店の準備を手伝っているスヘイラたちの様子が垣間見える。またキャロル・ムーアが十代の時には、スカーフェイスなメラルー(首元に唐草肉球柄の紺色マフラーを、腰には革性のベルトを巻き、衣類は纏っていない部族的な「雄らしさ」を感じる。作品内では「スカーフェイス」とだけ呼称)が店舗を運営していたようだ。またこのメラルーはムーアが持っていた紙幣に混ざっていた偽札を簡単に見極めたその職人気質な所作から、ナーフィア一族の猫であることが予想できるも現段階ではそれに関する言及は見られない。


■Verudo Testament:ヴェルドの外街、キングスラムウォール四番街を拠点とするハンター崩れが群れなすプロウラー集団。構成員のほとんどが狩人道を挫折したリタイア組であり、グループの特徴を示す武装及びイデオロギーは持たず(エンブレムも持たない)、外街全土を掌握するバールボーン家に賄賂を差し出すことで彼らが障らない程度の悪行(窃盗、盗品の売買、情報屋)を家業に「細々と末永く外街で暮らすこと」をスローガンとして掲げている。武闘派集団ではない穏健派の彼らは好戦的ではなく、一方的な武力行使を受けた際にのみ、メイン武器としているグレネード(空きビン、カラの実、カラ骨に各種状態異常を付加する薬剤を詰め込んだもの)を投擲して抵抗する。座右の銘は「出ない杭は打たれない」。


という感じで今回はあたモン世界の王都ヴェルド、及びキングスラムウォールに関する解説をさせていただきましたバレエ

またこちら↓も合わせて読んでいただければ、よりストーリーが楽しめる?はずですのでどうぞお願い

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