天草市天草町高浜南に所在する市指定史跡の

荒尾岳遠見番所跡です。

 

 天草下島西岸に位置する荒尾岳山頂に所在します。

 説明板によると、天草初代代官鈴木重成は、寛永18年(1641年)に外洋に面した富岡、大江、魚貫崎の三か所に遠見番所を設けました。主な職務は、南蛮船の来航監視や密貿易の取り締まり、漂着した外国船の処理などでした。荒尾岳遠見番所は万治3年(1660年)、密貿易の取り締まりを厳重にするため、鈴木重辰の代に増設されたそうです。その後、享保5年(1730年)に廃止されました。

 

 

 

荒尾岳展望所からの眺めです。市指定天然記念物の大ヶ瀬・小ヶ瀬が見えています。

 

 

 

この説明板の後ろに烽火台の跡があるようですが、雑草が繁茂していて分かりませんでした。

 

※写真は2023年9月撮影

天草市深海町に所在する市指定天然記念物の

です。

 

 旧深海小学校の敷地内にあります。深海駐在所の裏にあたります。

 説明板によると、この場所は元々、久玉組の深海村庄屋、橋口家の敷地であったと伝えられています。江戸時代には年に一度絵踏み回村が行われていましたが、深海ではこの木の下で行われたと言われています。樹齢はおよそ350年とみられています。

 

 

 

 

 

 

※写真は2023年9月撮影

あさぎり町上東に所在する町登録文化財(建造物)の

永山の掩体壕です。

 

 太平洋戦争時に建設された神殿原飛行場に付設された木製有蓋掩体壕です。4基が確認されています。現在はコンクリート製の基礎のみ残っています。

 

1号掩体壕です。

 

 

 

 

コンクリート製の基礎が見えています。

 

 

 

 

 

※写真は2023年8月撮影

熊本市北区植木町今藤に所在する

向原遺跡です。

文化財の指定は受けていません。

 

 説明板によると、この遺跡では平成21年3月に道路建設に先立って発掘調査が行われていたところ、金銅製の錠前、鍵、金具などがひとかたまりとなって出土しました。全てがほぼ完全な形で残っていました。これほど完全な状態で出土したのは全国でも初めてのことだったそうです。この調査では大きな掘立柱建物も検出されています。それらのことから、この地に公的な建物(平安時代の山本郡の役所等)があった可能性も高いと考えられています。

 

 

 

※写真は2019年7月撮影

菊池市隈府に所在する市指定史跡の

守山城跡及び内裏尾です。

 

 守山城(隈府城、菊池本城)は、菊池市中心部から北東の丘陵地に、菊池氏により築かれた中世山城です。16代菊池武政が築いたと伝えられています。現在、城跡の中心部には菊池神社が建てられていて、遺構の大半は消失していると言われていますが、神社の北側には、かなり大規模な空堀と土塁が残されています。

 

 

かなり巨大な空堀です。甲佐町の陣ノ内城跡の堀を彷彿とさせるインパクトですが、陣ノ内城跡が直線的なのに対し、ここ守山城跡は曲線的です。

 

 

 

 

 

 

※写真は2017年11月撮影

天草市浜崎町に所在する県指定天然記念物の

兜梅です。

 

 延慶寺の境内の裏庭に所在します。説明板によると、一本の梅の木から縦横に枝が延び、枝張りは東西約11m、南北約6mあり、樹齢は約500年と言われています。兜梅という名称は、天正17年(1589年)の天草合戦の時、本戸城で小西行長、加藤清正連合軍と戦った天草軍の中で、奮戦した騎馬武者の姿をした婦人(加藤清正に討ち取られた木山弾正の妻、お京の方)の兜のしころがこの枝にからまり、身動きができず斬られたことに由来するそうです。

延慶寺の山門です。

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2018年8月撮影

甲佐町上揚に所在する

宝篋印塔(甲佐神社境内)です。

文化財の指定は受けていません。

 

 甲佐神社の境内。本殿の横に所在します。地元では神廟と呼ばれているそうです。身部が上に載ってしまっています。この身部には文明11年の年紀、村山刑部大輔などの文字が刻まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2021年1月撮影

山江村山田乙に所在する国登録有形文化財の

赤坂家石倉です。

 

 文化庁HPによると、石切り場として知られる円蔵山産の切石を用いた切妻造、瓦葺の2階建石倉です。両妻壁に倉を建てた家人の名を示す「赤」及び「貞」の文字を造りだしています。穀物倉庫として利用されていて、村内に残る石倉のうちでは一番小さいが最も古いものになるそうです。

 

 

 

※写真は2023年9月撮影

あさぎり町永才に所在する町指定天然記念物の

森山家のムクノキです。

 

 あさぎり町HPによると、ニレ科落葉樹の大樹で、旧免田町における最大の老樹になります。全高約25m、幹周り4.1mを測ります。

 

 

※写真は2023年9月撮影

合志市豊岡に所在する

原口新城跡です。

文化財の指定は受けていません。

 

 竹迫城跡の南西に位置する城跡です。

 麓にあったと思われる竹迫氏館跡の背後に築城された城であったと考えられています。

 現地では堀跡などが確認できます。

 

 

 

 

 

※写真は2021年5月撮影