天草市天草町高浜南に所在する市指定史跡の
荒尾岳遠見番所跡です。
天草下島西岸に位置する荒尾岳山頂に所在します。
説明板によると、天草初代代官鈴木重成は、寛永18年(1641年)に外洋に面した富岡、大江、魚貫崎の三か所に遠見番所を設けました。主な職務は、南蛮船の来航監視や密貿易の取り締まり、漂着した外国船の処理などでした。荒尾岳遠見番所は万治3年(1660年)、密貿易の取り締まりを厳重にするため、鈴木重辰の代に増設されたそうです。その後、享保5年(1730年)に廃止されました。
荒尾岳展望所からの眺めです。市指定天然記念物の大ヶ瀬・小ヶ瀬が見えています。
この説明板の後ろに烽火台の跡があるようですが、雑草が繁茂していて分かりませんでした。
※写真は2023年9月撮影