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SEBASTIAN Xライブレポート


こんばんは!COLORweb学生編集部、音楽担当アキヨです!先日インタビューさせていただいたSEBASTIAN Xのライブに行ってきました♪今回はそのライブレポートです。CDで聞くのとはまた違う、ライブならではの楽しさをたくさん味わってきましたよ!


2011/9/30 「待ちくたびれてクリープハイプがくるツアー@LIVE HOUSE PARK SQUARE


今回は、SEBASTIAN Xとはかなり長い付き合いだというバンド、クリープハイプの対バンツアーです。


SEBASTIAN Xはトップバッターでの登場!


一曲目「スピカ」、発売前の1stフルアルバム、「FUTURES」からの曲です。真夏さんが大きく手を動かして歌う姿は、ミュージカルのようでわくわくしてしまいます。サビの部分では、メンバーの声が追いかけっこするようなコーラス。これはCDとちょっと違っていて楽しいです。


終わって、「ありがとうございます!」と笑顔で挨拶をする真夏さん。すぐに二曲目の「光のたてがみ」がスタート。インタビューでも熱弁をふるいましたが、本当に良い曲なんです。生の演奏と歌声で聞くとより心に響きます。感動っ!


真夏さんがくるくる回って「じゃんじゃんやっちゃいましょー」と一言。本当に楽しそうに演奏するメンバーを見ていると見ているこっちも幸せな気分になります。そして言葉通り三曲目「ASO」四曲目「サファイアに告ぐ」五曲目「ワンダフルワールド」と続けて演奏。「サファイアに告ぐ」の出だしの合唱がすごく素敵でした。メンバーの合唱の後、音が溢れこぼれ落ちるように続く演奏には思わず心が弾みます。飛んだり跳ねたりしながら歌う真夏さんの姿に、お客さんもつられて飛んだり跳ねたり!そして汗をかきながら歌う真夏さんの姿は美しかったです。


そして「OTONOMORI以来の仙台、やっと帰って来られました!」というMC。そして次回の仙台でのライブの告知。stフルアルバム、「FUTURES」のリリースツアー後半戦として、1125日に自主企画2マンライブで東京カランコロンと一緒にまた仙台に来てくれるそうです!やったー!みんな要チェックだ☆


そして六曲目の「ROSE GARDEN,BABY BLUE」へ。stフルアルバム、「FUTURES」のリードトラックです。この曲はyoutubeでミュージックビデオが先行公開されていたので、楽しみにしていたお客さんも多いのか、みんなノリノリでした。そして、この曲を聴きながら思ったんですが、本当に真夏さんは立ちボーカルが様になるというか、似合っているんですよね。楽器を持たずに、マイクを持って歌う姿が格好いい女性ってあんまりいないと思うですが、真夏さんはそれが格好いいんです!


そして最後はライブの定番曲!「ツアー・スターピープル」!ランランランラララランラン♪とみんなで歌って楽しく終わりました!本当に、素敵なライブでしたよー!SEBASTIAN Xのライブは本当にミュージカルのような楽しさがあります!真夏さんの力強い歌声と、光が零れるような演奏は、やはりライブで味わっていただきたいです!というわけで、みんな1125日はSEBASTIAN Xのライブを見に仙台パークスクエアに集合だっ☆それまでは、アルバムFUTURES」を聞いて、わくわくしながら待っていましょう♪


2011/11/25()
仙台PARK SQUARE
SEBASTIAN X presents
『タンタララン in SENDAI 2011
OPEN 18:30
 START 19:00
出演 SEBASTIAN X / 東京カランコロン
オールスタンディング
2,300
(
) チケットGIP022-222-9999


東京・渋谷クアトロではワンマンライブもあります!

2011/12/8(木)

渋谷CLUB QUATTRO

SEBASTIAN Xワンマンライブ「俺たちFUTURES!」

OPEN 18:30  START 19:30?

出演 SEBASTIAN X (ワンマンライブ)

オールスタンディング

adv¥2,800

(問) チケット ディスクガレージ 03-5436-9600


それ以外のツアー日程などはSEBASTIAN XHP/Twitterでご確認ください。


SEBASTIAN X HP

http://sebastianx.info/

SEBASTIAN X Twitter

http://twitter.com/sebastianx_jp

SEBASTIAN Xインタビュー! 【part2】

<小さい頃なりたかったのは……>

将来といえば、みなさんは、将来の夢は何だったんですか?


歩里:私は、ちっちゃいころバレエを習っていたので、バレリーナになりたかったですね
飯田:俺は、サッカーやってたんですよね、あんまり好きじゃなかったんですけど(笑)で、周りのサッカーやってる子たちがみんなサッカー選手って言うから、俺……あんまりサッカー好きじゃないんだけどな……とか思いながら、サッカー選手って言ってましたね。そんなときもありました(笑)
沖山:俺……なんかあったかな。パン屋さんとか?
飯田:パン屋さん?!……まあ、でも、今ならなろうと思えばなれちゃうよね、パン屋さんちっちゃい時とか、パン屋さんとかお花屋さんさんとか、もう人生の最終目標かのように思ってたけどさ、さっきの話にも通じるところあるけど、大人になると、頑張れば案外なれちゃうよね。(笑)
真夏:俺のパン屋さんっていうのが難しいんだよ(笑)
沖山:まあ、なぜパン屋さんなのかというと、職業とか、そういうのに対しての最初のイメージっていうのが、パン屋さんなんですよね。うちの近所に小さな洋菓子店があったんですけど、そこの職人さんたちをみてかっこいいなーって思って。直向きに仕事をしている姿に憧れて。すごいちっちゃい時なんですけど。……そのパン屋さん以降そういうのがないっていう(笑)
真夏:わたしはずっと絵描きになりたかったですね、ちっちゃいころから。昔はもっと本格的に、油絵とかもやっていて、画家になりたいなと思ってました。


<高校での運命の出会い?!>

真夏さんは、美術系の高校だったんですか?

真夏:美術専門というわけではなくて、選択科目が多い高校だったんです。
歩里:私と真夏は同じ高校で、高校一年生の頃から友達なんです。
真夏:私は美術で、ありりは音楽の方を選択してたんですけど、クラスが同じで。で、ありりを初めてみたときに、「なんてかわいいんだ!」って思って、私が話しかけたのがきっかけで、そこからずっと仲良いですね。…大の仲良しです!(大声)でも、私はありり大の仲良しだと思ってるんですけど、考えてみたらわたし1500回くらい遊びに誘ってるんですけど、ありりから誘ってもらったこと一回もないんですよね。
歩里:安心感がさ、いっつも誘ってくれるから、いろいろあるじゃん(笑)

—いやいや、素敵な関係だと思います(笑)沖山さんと飯田さんとはどういう出会いだったんですか?

歩里:真夏と一緒にコピーバンドをやろう!っていうことになったときに、友達に、ベースとドラムがいない!っていったらいーちゃん(飯田)を紹介してくれて。いーちゃんに、ドラムがいない!っていったらおっきー(沖山)を紹介してくれて、っていうのがきっかけですね。

—なるほど!みなさんに、「20歳の頃は何をしていたか?」というのを聞きたかったんですが、じゃあ、その頃はもうバンドを組んで活動をしていた、という感じですか?

飯田SEBASTIAN X自体は3年くらいなんですけど、その前にも違うバンドがあって、その前にも違うバンドがあって、なので、かれこれ7,8年くらい一緒にバンドをやってるんですよね。だから、そうですね、20歳の頃は、バンドやってたね。
沖山:僕はひとりだけ大学生だったんですけどねー。

—もうその頃から、ずっとバンドとしてやっていこう!という思いがあったんですか?

真夏:漠然と、バンドをやっていることが自然だったので、あんまり深く考えたことってないかもしれないですね。いろんな人に、声をかけていただいて、だんだん繋がりができて、本当、自然に今までやってきたっていう感じですね。


<“終わり”に。>

—それでは最後にアルバムについて、もう一つ質問させていただきたいのですが、アルバムタイトルが「FUTURES」じゃないですか、そして、11曲目が「F.U.T.U.R.E.」というタイトルですよね。この「F.U.T.U.R.E.」という曲は結構派手というか壮大な感じですし、アルバムタイトルと共通するタイトルがつけられていますよね。このような、タイトルトラック的な曲がラストナンバー、というのは、一般的なアルバムの流れとして割と多いと思うんですが、「FUTURES」では、この曲がラストナンバーではなく、この次の「ロングロングジャーニー」という曲がラストナンバーになっているんですよね。これはどうしてなんでしょうか?

真夏:そうですね、やっぱり何かバン!って派手に終わるもよしだったんですが、何か素朴な感じのする曲なので、この曲で終わりたいなと思いまして。
歩里:いままでのミニアルバムがわりと派手に終わるのが多くて、今回は最初に「ROSE GARDEN,BABY BLUE」があるっていうこともそうだし、新しい流れという感じで。
飯田:そうだね、次に繋がるというか、次に向かっていく曲で終わって。
真夏:問いかけで終わるっていうね。
飯田:そうそう、冒頭の歌詞と最後の歌詞が同じなのが、終わりにしっくりくるなーって思いましたね。終わらずに終わるみたいな感じ。
真夏:うんうん、良いこと言う!終わらずに終わる!!
全員終わらずに終わる!

—終わらずに終わるって、本当にそんな感じですね!何だか、素敵な絵本を読み終わって本を閉じたときに、現実に戻ってくるような感覚で、すっとそれぞれの現実の、これからというか、未来に送り出されるみたいな感じで終わるのが、もうジーンときて、素晴らしいアルバムだと感動しました!これからもずっと聞き続けたいアルバムですよね。さて、そんな素敵なアルバムをひっさげて、これからツアーも始まり、いろいろ全国回るとは思うんですが。ツアーに向けての意気込みや、仙台にくるのを待っているファンの方々になにかメッセージをお願いします。

真夏:そうですね、まずはCDをお手にとって頂いて、あわよくばライブにも来ていただいて、そして一緒に楽しめたらいいなーと思います!
歩里:今まで見たことのない人たちにも、このアルバムをきっかけに聴いてもらえることになれば、またそれもすごく嬉しいことだと思うので、よろしくおねがいします。
沖山:まず、CDを是非聞いてもらいたいですね。CDだけでは伝わらない、ライブならではの部分もあるとは思うんで、CDから貰えるものはCDから受け取ってもらって、ライブはライブで楽しんでもらえたらいいなと思います
飯田:ツアーでね、おいしいものいっぱい食べてね。仙台では牛タン食べてね。
歩里:楽しくライブしてね
真夏:どうしよう、ツアーファイナルの時めっちゃ太って東京戻ってきたら……(笑)

—いやいや、是非美味しいものをいっぱい食べてきてください(笑)仙台でのライブ、楽しみにお待ちしております!今日は本当にありがとうございました!


と、そんな感じで終わったインタビュー。とても緊張しましたが、皆さん気さくで楽しくインタビューすることが出来ました!至らない点の多いインタビューですが、SEBASTIAN Xの1stフルアルバム、「FUTURES」の良さを少しでも伝えることが出来れば幸いと思います。「FUTURES」のラストナンバー、「ロングロングジャーニー」の最後の問いかけ。“エメラルドのトランクに詰め込むものはもう決まったかい?”。わたしが今、旅に出るならば、このアルバム「FUTURES」は、エメラルドのトランクに詰め込んで出掛けたいな、そう思います。


SEBASTIAN Xの次回の仙台ライブはこちら!

2011/11/25(金)
仙台PARK SQUARE
SEBASTIAN X presents『タンタララン in SENDAI 2011』
OPEN 18:30  START 19:00 
出演 SEBASTIAN X / 東京カランコロン
オールスタンディング
adv¥2,300
(問) チケットGIP022-222-9999

東京・渋谷クアトロではワンマンライブもあります!

2011/12/8(木)
渋谷CLUB QUATTRO
SEBASTIAN Xワンマンライブ「俺たちFUTURES!」
OPEN 18:30  START 19:30?
出演 SEBASTIAN X (ワンマンライブ)
オールスタンディング
adv¥2,800
(問) チケット ディスクガレージ 03-5436-9600

それ以外のライブ日程などはSEBASTIAN XのHP/Twitterでご確認ください。

SEBASTIAN X HP
SEBASTIAN X Twitter
http://twitter.com/sebastianx_jp

SEBASTIAN X インタビュー! 【part1】

[SEBASTIAN X インタビュー! 【part2】公開!]



みなさんこんにちは!COLORweb学生編集部、音楽担当のアキヨです!

前回、COLORwebで取材させていただいた"OTO NO MORI"という4月に勾当台公園で行われたイベントがありましたよね!なんと今回!そのイベントの出演バンドである、SEBASTIAN Xが、ライブのため仙台にやってくる!という噂を聞きつけ、COLORweb学生編集部、再び取材へ!なんと!今回!特別にインタビューをさせていただけることになりました。10月5日に1stフルアルバム、「FUTURES」(FUTURES/SEBASTIAN X)をリリースされたSEBASTIAN Xのみなさん。



"OTO NO MORI"ぶりの仙台ということで、「仙台に来ることが出来てうれしい!」と嬉しそうに話してくれたみなさんですが、仙台は冬に来ることが多かったそうで、初めての初秋の仙台の寒さには驚いていたようです(笑)そんなこんなで!とびきりポップでキラキラした音のシャワーのようなこのアルバムについて、僭越ながら、ボーカルの真夏さん、ベースの飯田さん、ドラムの沖山さん、キーボードの歩里さんに、私がお話を伺って参りましたよ~。




<こだわりのアートワークの1stアルバム!>

それでは今回の新しいアルバムについてお聞きしたいのですが、まず新しいアルバムのジャケットについて。あのバラの花のイラストは、真夏さんがデザインされたんですか?

真夏:はい!

—あれはなぜバラの花にしたんですか?

真夏:いつもアルバムとか作品を創るときは、何かしらひとつモチーフがほしいなと思っているんですが、それをずっと曲を作ったりレコーディングしたりしながら探していて。今回は、今回はリードトラックの「ROSE GARDEN,BABY BLUE」という曲で、アーティスト写真にもバラの花を使ったりしていたので、今回はやっぱりバラかな、と。しかも何輪もあるより、一輪だけパッとあるほうが今回のアルバムのイメージかなーと思って、作りました。

—そうなのですね!かわいいジャケットですよね。ジャケットもかわいいですが、今回は歌詞カードも活版印刷を用いて作るという、かなり珍しい手法を用いているそうで……活版印刷というのは、あまり聞いたことがないのですが、どういった手法なんですか?


真夏:ちっちゃい鉛で出来た判子のような活字を、1個1個組み合わせていって、歌詞カードと同じ大きさの板にするんですよ。空白のところにも1個1個鉛の板を埋めていって、すべて手作業で調節していくんですね。そこにインクをつけて、紙に印刷していくっていう、昔の印刷方法なんです。最近はデジタルで画像を組み立ててっていうのが多いですが、今回はあえてアナログなやり方で。

—やっぱり時間はかかりましたか?

真夏:めちゃめちゃかかりますよー!職人さんなんて、「今日は集中力がないから間違っちゃってうまくいない」とか言うので(笑)でも、何より職人さんと出会えてよかったです!何回も会ううちに仲良くなって。一緒にお豆腐とか食べに行きました(笑)職人さんとか、なかなか触れあう機会がない人なので、そういう人と触れあえたのは。やっぱりすごく嬉しかったですね。
飯田:ずっとまなっちゃんが担当していたので、僕は完成まで見てなかったんですけど、でも完成品を見て、味わい深いというか、ぜんぜん違うんだ!って。どう仕上がるが全然想像つかなかったので、どういう風になるのかいまいちわからなかったんですけど、実物をみたらすごく納得しちゃって。あー間違ってなかったな!って思いました。

—なぜ今回、活版印刷で歌詞カードを作ろうと思ったんですか?

真夏:以前、配信で音源を出したんですけど、そこからの流れで、作っている実感がもっと欲しいなーと心のどこかで思っていたんですね。今までは音とばかり向き合ってきたんですが、音楽って基本的に目に見えないものだから、それを、CD盤に焼いて、流通させて、ケースをつけて、商品にするということについてもっと向き合いたくて。そういうことに、今までの自分はあまり頓着がないなということに気がついたんです。でも、それだと伝わることも伝わらないかもしれないなって思って。それで、どうしたら作っている実感を得られるのか考えた時に、やっぱり消費していく感覚が必要だなとおもったんですよ。それで、消費していく感覚があって、一番興味のある手法でやってみようと思って、活版印刷を選びました。さっき言っていた、活版の活字って、何回か使うとすり減って使えなくなるんですね。そういう細かい、物理的な消費があることで、更に作っている実感が涌くかな、って。今まではブックレットだったりとか、デザイナーさんたちにすべて任せていて、自分はそれを受け取るのみだったんですね。それは自分もバンドのスタッフもそうで、自分が中間にいるのみっていう印象だったんだと思うんですけど。活版をやってみたことで、自分も作っている!っていう実感を得ることができたのは、すごく大きいですね。

—印刷もぜんぶ手作業で、ということは、できあがりがひとつひとつ違うんですか?

真夏:そうですね。やっぱりちょっとずつ違いますね。

—世界に一つの歌詞カードということですね!素敵です!さっき話にあがっていた配信のシングル(『光のたてがみ』)も、配信ならではのweb上で動くジャケットもそうですが、SEBASTIAN Xは毎回アートワークが素敵ですよね。

真夏:あれは、ウェブだったら動かせるよなっていう単純な発想でやってみたんです。そういうちょっとしたユーモアみたいなものは常に求めていますね。

—なるほど!それはアートワークだけでなく曲にも表れているような気がしますね!今回のアルバムも、聞かせていただいたんですが、ユーモアに富んでいて……個人的には、今回のアルバムは「Sleeping Poor Anthem」から「恐竜と踊ろう」、「おまじない」までの流れが、全体的にみんなのうたみたいな感じがしてすごく好きだなって思ったんですけど。ファンタジックで可愛らしいですよね。SEBASTIAN Xの曲やアートワークには、ユニコーンとかサファイヤとかよく出てくるような気がするんですが、そういったものが好きなんですか?

真夏:好きですね。ユニコーンは、まず馬ってすごく綺麗で、肉体美の究極って感じじゃないですか!それがしかもファンタジックな存在になっているっていう。しかもユニコーンって気高さとか純血の象徴なんですよね。なんかそれってすごく素敵な生き物だなって思って。好きっていうより憧れですね!
歩里:部屋にユニコーングッズ、いっぱいあるもんね(笑)

—おまじないっていう曲にも、ブルーサファイアって出てくるじゃないですか。ファンタジックなものがお好きということで、パワーストーンの持つ力とか、そういうのも結構信じたりするタイプですか?

真夏:するどいですね、そうですね、結構……(笑)そもそも宝石は大好きで、何だかわくわくするんですよ!あんな石が、ただの石が、あんなにピカピカになるんだー!って。そう思うと、欲しいなー、すごいなー綺麗だなーって思うじゃないですか。中でもサファイアは、「サファイアに告ぐ」っていう曲を作ってからすごい何か特別な感じがあって。この「おまじない」っていう曲もちょっとその続編的な……いや、ホント心のどこかで、ですよ!なんとなく、繋がって部分もあって。私の中で、おまじないっていうのは、わかりやすい約束をして安心すること、だと思っている所があって、それで、その約束をする物は何がいいかなって考えた時に、ペンダントかなって。しかも何のペンダントがいいかなって考えたら、ブルーサファイアだなって思って。


<『世間知らず』はマスト!>

—こういう、ファンタジックだし、童謡っぽかったりする部分は、どのようなところから影響されてきたものなのかなっていうのがすごく気になるんですけど。漫画とか、文学とかですか?

真夏:そうですね、漫画も大好きですし、文学も好きですし、映画も好きですし。やっぱり現実からよりはそういうものから……頭の中で考えるのが好きなんですよ。おしゃべりなので、現実のしょうもない話は朝から晩までけっこう喋ってるんですけど、頭の中で考えているようなことって、実際にしゃべっても上手く伝わることが少ないというか。だから、あんまり喋らないんですよね。そういうことが音楽として出てきているのかなと思うんです。

—なるほど。文学とか、そういうものはみなさん好きなんですか?やっぱり趣味が合うんでしょうか?

沖山:そうですね。好きですけど、同じ趣味というよりは、それぞれがそれぞれ何かしらのところからインスピレーションを受けていて、それが曲になったときに、あんな感じになっちゃうっていうところなのかなと思いますね。あんまり偏ったりせずに、出せるところ出しあって、みんなで組み上げていく、みたいな。
真夏:そうですね、趣味が合う、というよりは、理解があるっていうのが、この三人の共通点かなと思いますね。
沖山:確かに、勧められたら拒みはしないですね。

—では、ぜひそんな真夏さんに、今の高校生大学生などにぜひ読んで欲しい!という本があれば、おすすめして頂きたいんですが、何かありますか?

真夏:谷川俊太郎先生の、『世間知らず』っていう詩集があるんですけど、あれはマストですね!私。家出したとき、その本を手に持って走りましたもん。もうお父さんなんか嫌い!って(笑)その時は、この詩集だけあったら大丈夫だ!って思って。
飯田:かっこいいなそれ!(笑)
真夏:あ、あと財布も持ちました。(笑)
飯田:それくらいの世間は知ってたわけだ(笑)

—うまい!(笑)なるほど、谷川俊太郎さんがお好きなんですね。

真夏:谷川俊太郎さんは好きですね。まあ、それに限らず、詩は全般的に好きですね。小説よりも詩の方が、妄想癖のある人には向いていると思います(笑)
沖山:いいですよね、詩。僕も好きです。今回のアルバムの歌詞カードも、縦書きで、パッと見た感じ詩集みたいなんですよ。
飯田:活版印刷の雰囲気も相まってね
沖山:だから、曲を聴くのと、詩だけ眺めるのとで結構イメージが違うと思うので、ぜひそういう風にも楽しんで頂けると面白いと思います。


<「光のたてがみ」の裏話?>

—それでは、そのアルバムの話に戻りまして、3曲目の、「光のたてがみ」という曲についてお聞きしたいのですが、今、わたしは大学三年生で、就職活動とかがそろそろ始まるという時期で。そういときに、この曲を聴いて、すごい、分岐点に立っている人が聞いて、勇気とか元気が涌く曲だと思ったんですね。これは、実際に真夏さん自身が何か分岐点に差し掛かったときに作った曲なんですか?

真夏:うーん……どうしようかなーって思う時って、たとえば中学から高校、高校から大学、とか、そういう時期だけなのかなって思っていたんです。だけど、この曲を作ったときは、近所でごはんを食べていて。そしたら隣に、バリバリのキャリアウーマンらしい女性が座ったんですね。その人が、友達に、「わたし将来どうしたらいいかわからない!」とか悩みを語り始めて。でもその人、それこそカードキーを首から提げてクリアファイル持って携帯も二台持って……みたいな人なんですよ。その人が、「上司から、お前は現場でやっていくのか、上に行くのかとか言われて、もうどうしたらいいかわからない!」とか、悩みを相談してて。それを見て、あー、これからも悩み続けるのか!って思ったんですよね。今までは、会社に入ったらそこで終わりだと思っていたんですよ、今思うと安易だなと思うんですけど。例えば、会社に入ったらそこでもう達成されて、その後は、目の前にある仕事とかを、どんどんどんどんやっていくっていう、黙々とした作業になっていくんだろうって、そう思ってて。だけどそれは違って、会社に入ってからも、自分はこれからどっちに行くんだろう、どうするんだろう、って悩みは尽きないんだなって。中学から高校にあがるときに、わたしどうしようかな、どっちに行こうかなって悩んでいた自分とずーっと変わらないんだなって。そういう悩みはずっと続いていくものなのかなって。そう思って作った曲です。

—そうなんですね!それはちょっと、びっくりしました!今、仙台で就職活動に励んでいる学生とか、わたしの周りがそうなんですけど、就職とか、将来の話になるとすごく暗―くなるんですよね。だけど、この曲を聴いて、何になろう?っていうことが、すごくわくわくすることというか、プラスなイメージが持てるなって思って。だからCOLORwebの読者である、大学生とかに、もっといっぱい聞いて欲しいなって思ったんですけど。でも今の話を聞いて、そのわくわくっていうのは、分岐点がどこまでも続いていくからこそのものなのかなって思いました。本当にもっとたくさんの人たちに聞いてほしいです!この曲は!

真夏:ありがとうございます。職業以外でも、女性だったらね。将来的に、結婚とか母親になるとか、それとも私一生ひとりの女として生きよううかしら、とか、いろいろありますからね。(笑)