COLORweb学生編集部 -438ページ目

The story of your hands.~働く人の手を大調査!~


 

あなたはどんな手をしていますか?
傷だらけの手、ごつごつした手、すらっとした手、やわらかい手、力強い手。
人の手は、そこに、その人の生き方が現れてくる。

人の手から、その人の暮らしやこだわり、内面までも探る連載企画「The story of your hands.」
記念すべき1回目の「手」は宮城県白石市を拠点にイスやテーブルなど生活用品を作るワタナベケイタさん。
モノづくりを営むワタナベさんの手は、はたしてどんな手なのでしょうか。

たんちゃんのレポートでお楽しみください!

 


■思った以上に、きれいな手

白石市を拠点にモノづくりを行うワタナベケイタさん。
24歳のころからモノづくりを始めたワタナベさんは、平日は不動産の仕事をしながら、週末や夜の時間を使って、イスやテーブルなど木工を中心にモノづくりを行っています。
木を素材に制作を行う方なので、手も傷だらけなんじゃないかな、なんて思っていましたが、実際にお会いして手を見せていただくと、意外にもきれいなすらっとした手。
もっと傷だらけの手かと思っていました、と伺うと「特に気にしているわけではないんですが、あまり怪我はしませんね」とワタナベさん。
「丁寧なモノづくりは心掛けているので、あまり怪我などもしないのかもしれません。お客様からの注文品であったり、使う人のことを考えると、制作途中に怪我なんかしていられませんよね」


■人が興味を持たないものに、興味を持つ
「小さい頃から、古木や石、捨てられた小瓶など、人が興味を持たないものに興味を持つ子供でした」モノづくりの原点を語ってくれたワタナベさん。取材で伺った自宅には今でも拾った小瓶や流木を磨いたものなどが置かれていました。
「子供の頃から変わらず、今でもそういったものが好きなんですよね。先日も庭を掃除していたら古い薬瓶が落ちていて」と、つい最近拾った瓶を見せてくれました。
ワタナベさんのこだわりは“道具としてシンプルな形にして、作りたいものを作る”こと。
人に必要とされるもの、欲しいと思われるものを作っているそう。
小さい頃からの、独特の視点が制作にも活かされているように感じました。

 



■モノを作る人、というこだわり
ワタナベさんは木工職人さんなんですか?と伺いました。
「今は木工をメインにしていますが、木工職人ではないですね。木工に囚われず自分が欲しいと思う“モノ”を作っています。自分が良いと感じるものは、木工職人の世界で良いとされるものとは限らない。木工という言葉に囚われずものを作りたいという気持ちと、木工職人に対する敬意の気持ちがあるので、自分のことは木工職人だとは思っていません」
ワタナベさんは、木工職人への敬意をはらい、自身のこだわりをしっかりと考えて、モノを作る人であることにこだわっていらっしゃいました。





■築100年の民家を自らリフォーム
ワタナベさんは今、自らリフォームを手がけた、築100年を超えた民家に暮らしています。
築100年とは言っても、いわゆる古民家ではなく、あくまでも普通の平屋住宅。
「古民家をリフォームしている方達はたくさんいらっしゃいますが、僕が手がけたいのは古い普通の住宅をリフォームして、暮らせるようにすることなんです」
そんなワタナベさんの家は、自分で内装のデザインなどを行い、本職の大工や友人達の力を借りながらも、2年をかけてリフォーム。キッチンの引き出しや戸棚は、ワタナベさんが手作りしたものなんです。

 

 

ワタナベさんの家は6月にオープンハウスとして一般開放するそうです。
詳しくはhttp://tripinterior.blog73.fc2.com/をご覧ください。
リフォームの様子なども見ることができます。


モノづくりをする人の手には、沢山のストーリーが詰まっていましたね。
手には1人1人の生き方が表れているのだと、改めて実感しました。

これからも働く人の手を調査していきますので、乞うご期待!

リノベーションプロジェクトを大調査!

 

こんにちは!早く春服が着たいCOLORWeb学生編集部の黒田です。
今回東北芸術工科大学の建築・環境デザイン学科と株式会社デザインホームが協力し、仙台市内に立ちあげたというリノベーションプロジェクトを学院大コンビ丹ちゃん&黒田で調査してきました!




▼リノベーションプロジェクトとは?
リノベーションとは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりするものです。リノベーションプロジェクトは、仙台でリノベーション事業を行っているデザインホームが「若者たちのアイディアでリノベーションの魅力をさらに高めたい」という想いから、東北芸術大学の学生と共同で行いました。
今回のプロジェクトでは、学生の考えた模型を企業側ではなく、一般の人に審査してもらう投票方式を取り入れました。学生たちが考えた5つのプランをWEB上で公開し、一般ユーザー向けに人気投票を行い、得票数の多いものを実際に設計するという方式は、リノベーション従来の考えに縛られない新たな方式なんです!


       



実際に投票が行なわれたHPがこちら →
仙台リノベーションスタイルHP:http://www.designhome.co.jp/tuad/

そして総得票数290票の中から栄えある!1位の投票数を獲得したプランが「二人暮らしの家」です。実際に部屋を見てみたい!と、いうことで学生のプランから実現した「二人暮らしの家」のオープンハウスに潜入してきました!



▼こんな部屋に住んでみたい!
 2月10日~12日の三日間に渡って行なわれた完成記念オープンハウスには、家族連れやこれからリノベーションを考えている方など沢山の方で賑わっていました。玄関に足を踏み入れた途端にびっくり!築34年ということを全く感じさせない、新築の部屋にしか見えません。あまり広さがない部屋だからこそ、生活感が出ない様すっきりとした収納、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるようにと吸音・断熱を兼ねた断熱材等、デザインの完成度の高さに驚きます!普段は二人でゆったりと過ごし、時々友人を呼んでリビングでちょっとしたパーティーをする……そんな風景が頭に浮かぶ、まさに「二人暮らしの家」だと感じました。私もこんな素敵な部屋で二人暮らしがしたいなぁ、なんてついつい妄想してしまいました……。

 
 開放感あふれるリビングスペース        床には吸音・断熱材が使用されています

  
家電が外に見えないよう裏には収納スペースがありました



同じ学生としてこんな部屋を考えられるなんて本当に尊敬してしまいますが、いったいこの部屋が出来るまでにどんな楽しさ、苦労、そして喜びがあったのでしょうか?

▼リノベーション実現までの苦労と喜び!
オープンハウスを案内してくれたのは、今回「二人暮らしの家」を考案した、東北芸工科大学の大学院1年の青山亮平さん。このプロジェクトは7か月前、東北芸工科大学の建築・環境デザイン学科准教授の馬場正尊さんがデザインホームとつながりがあり、「学生ならではの新しい発想を取り入れたい」という企業側の思いがきっかけで始まったとのこと。馬場教授の募集で、プロジェクトの参加者は大学1年から大学院2年までの約20人で活動していたそうです。
「初めはどんな家にしていくのか、参加者みんなでディスカッションを重ね、面白そうなイメージが固まってきたところで、グループを5つに分け活動するようになりました。グループは考えが似た人が集まっているため、時間も合わせやすい学年同士で活動する人が多かったですね。ちなみに『二人暮らし』の家に関わっていたのは大学院生が中心でした」。やはり学業と両立しながらだと、時間を合わせやすい人たちで活動するようになってしまいますよね。学生のプロジェクトと違い、企業と連携して進めていかなくてはいけないため、責任感をとても感じていたそう。また、学業との両立やメンバー同士のスケジュール管理も大変だったそうです。
模型を実際の空間として形にしてくときの問題点は、狭い空間をどれだけ楽しく暮らしやすくできるかだったそう。馬場教授のゼミに所属していたこともあり、教授には悩んだとき相談に乗ってもらうことが多かったようです。「実際に投票結果が出て、二人暮らしの家をオープンハウスとして起用すると決まってからは、“人が住むために快適な空間とは何か”をもう一度メンバー同士で詰め直しました。その際、教授にもアドバイスを沢山いただいて、よりイメージに近い形に仕上げることができました」。

 



▼イメージ以上の空間が完成
Web投票が終わった後は、学生のアイディアをデザインホームが実現!実際に内装や設備を無くし、壁や柱・天井をコンクリートだけにして、スケルトン状態にすることで分かる変更点がいくつか出てきました。その結果、作業に時間がかかり、予定よりも2カ月ほど完成に時間がかかってしまったそうです。しかし、時間をかけた空間は予想以上の出来上がりで学生の皆もびっくり!「出来上がりを見て、イメージ以上の空間が出来上がっているのにとても感動しました。全体像が見えた時の高揚感はとても大きかったですね。」自分たちがデザインしたものが形になる喜びは、どんな苦労も吹き飛んでしまうくらい達成感が大きいですよね!
「このプロジェクトはこれからも続いていくもの。次の世代につなげていくことが必要だと思います。これからは後輩のサポートとして全力を尽くしていきたい」と語ってくれた青山さん。学生の活躍が、これからの仙台のリノベーションを発展させていく大きな原動力になっていくと感じました!

東北生活文化大学FASHION SHOWを大調査!

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こんにちは。
最近トマトが好物になってきた矢澤です。
みなさんは学生が自分たちで企画したファッションショーを見に行ったことがありますか?
実は仙台にも学生自らが企画・演出を手掛けるファッションショーがあったんです!


今回僕たちが調査したのは、2月24日に開催された東北生活文化大学の学生たちによるファッションショーについて。
会場は三越定禅寺通り館6Fエルパーク仙台ギャラリーホールで、全3回のショーが行われました。
僕たちはその中でも2回目に行われた17:30からの回に参加してきましたので、このファッションショーのテーマやその歴史とともに様子をお伝えしていきたいと思います!


■最高の輪を目指して
東北生活文化大学の学生たちが手がけているファッションショーは、2001年から毎年開催され、今年で11回目を迎えました。
毎年テーマは変わっており、今年のテーマは「One ~それぞれのメッセージ~」となっています。
このテーマは、ファッションショーに関わるデザイナー、モデル、スタッフというそれぞれの立場からショーを通して伝えられるメッセージや思いがあり、それらの思いが一つになった時、最高のOneになり、一つの大きなメッセージとしてお客様に伝わるようなショーにしたいという思いから付けられたそうです。
また、ショーは2部構成となっており、第1部では課題制作、第2部では自由制作といったスタイルでデザイナーが服や演出で自分を表現していました。






■個性溢れるファッションショー

会場中央にはランウェイが設置されており、その周りを囲むようにイスが設置されていました。
僕たちCOLORweb学生編集部メンバーもそのイスに座りわくわくしながら待っていると、会場内の明かりが消え、いよいよショーのスタート!
周りが静まり返り、会場両端にあるスクリーンにファッションショーのテーマや意味が映し出され、ファーストルックモデルが登場しました。
その後もデザインや演出はもちろんのこと、デザイナーそれぞれの感性で選ばれた音楽とともにモデルさんたちが登場していきました。





このショー
では学生自身が考えたオリジナルブランド毎にモデルさんたちが登場していきます。
どのブランドもデザイナーの個性が強く出ており、ホラーテイストの衣装やアニマル柄を取り入れた衣装などがあり、学生ならではの発想や感覚が表現されているなと思えました。





 

学生モデルさんはポージングから表情まで、全ての演出において練習を何度も重ねてきたそうで、同じ学生としても努力してきたことが伝わってきました。
今回のショーでは学生が考えた6つのブランドが披露されましたが、流行にインスパイアされたものからオリジナル性のものもあり、僕自身非常に楽しむことができました!

その後も続々とモデルさんたちが登場していきついにフィナーレへ!
フィナーレではデザイナーさんが手掛けたブランド名が呼びあげられ、モデルさん、デザイナーさん共に総登場。デザイナーさんとモデルさんたちの生き生きとした表情がとても印象的なフィナーレでした。

そのままショーは幕を閉じ一歩会場から外に出ると、先ほどまでランウェイにいたモデルさんたちがお客さんをお見送りしていました!モデルさんたちが最後まで送ってくれたおかげで僕もいい気分で会場を後にすることが出来ました。



今回のファッションショーは学生ならではの手作り感があり、とても楽しむことができました。
このような企画から運営までのトータルプロデュースを学生が行っているファッションショーはそんなに多くは無いと思います。
もしみなさんに機会がありましたら是非とも次回のファッションショーに足を運んでみて下さい。フレッシュなエネルギーをもらえること間違いありませんよ!
今後も僕たちCOLORweb学生編集部員も同じ学生として負けぬよう若さとパワーで色々なことに挑戦していくので、応援よろしくお願いします!