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チャイナ・プライス  ~潜入取材で見た中国の製造現場の裏側~

世の中、インテリのリベラリストってタチ悪いですよね・・・
これまた、面倒くさそうな人が目をつけたなって感じです


アレクサンドラ・ハーニー(ジャーナリスト)
香港在住のアメリカ人ジャーナリスト
1997年、米プリンストン大学卒業、東京大学留学などを経て
98年フィナンシャルタイムズに入社
東京支局、香港支局特派員として主に製造業をカバー
2007年にFT退社後、香港を拠点として中国本土で工場経営の実態を調査
著書「チャイナ・プライス」(邦訳「中国貧困絶望工場」)にまとめた
日本語、中国語も堪能。日本語版を出版後は、日本のテレビ番組にもコメンテーターとして出演している

という経歴の人が書いた本です

本の案内を見てみると

中国政府の監視の目から逃れて、中国の製造現場で起きている本当のことを取材するために新聞社を休職し、広東省の工場地帯に潜入したハーニー氏が見たものとは?中国の過酷な労働環境と、今後の中国のビジネスモデルについて考えます。

とあります

これは今月末、3月31日に六本木ヒルズで行われる、アカデミーヒルズの講演会の案内に載ってました


この本は読んでませんが、本の案内からおおよその事は想像できます・・・
本も読まないで批評するのはいけないとは思いますが、その前に気になったんで・・・

多分、言いたい事はわかりますね・・・きっと・・・

G7とかG8とか、機能してない会議に集まる先進国って言われている国の一部の階級から見た場合
中国の工場なんてツッコミ所満載ですよ・・・
一部の国の労働局等に告発すれば、その劣悪な環境と生活は告訴してもいい位だとは思います・・・

でも、そのツッコミは中国政府に対して・・・?
それとも工場の経営者に対して・・・?
それとも中国の労働者を救済するため・・・?


この人、一体、労働者の立場から工場での労働をみているのか疑問です

私見です
あくまで自分の見た中国です

中国の闇工場や闇会社の環境など知ることはありません・・・
一般的な中国の工場の話しです・・・


中国の縫製工場の場合、縫い子さんはほとんど地方の農家出身の人たち・・・
安い賃金でひたすら働いています
経営者に聞くと入所したての縫い子さんで月給10,000円から15,000円・・・

四人一部屋から20人くらい一部屋のドミトリーの寮があたえられます
労働時間は朝8時から夜12時まで
昼休みは1時間半から2時間、夕方の食事の時間にも1時間半から2時間程度の休みがあります
三食のご飯は工場から支給されます・・・

この条件だとヒドい所だと思いますよね・・・

でも、その労働者のほとんどがスゴくいい笑顔で働いているのは何故なんでしょう・・・

給与の額も先進国から搾取しているような金額です
でも、農村にいるよりも三食ベッド付きの工場で働いた方が貯金できるのが現実だと言うことです!


また、労働者は自由がなく拘束されて仕事していると想像しますが・・・
中国の雇用者と被雇用者の関係はものスゴくドライです!

隣の工場のご飯が美味しければ次の日には隣の工場に行ってしまいますし・・・
ご飯の盛りが少なければ暴動が起きてすぐにストライキです・・・
電子関係の工場が儲かるとなれば、皆、そちらに行ってしまいます・・・
中国の旧正月に長期の休みがありますが、工場で働くのが嫌になると帰省したまま帰って来ません・・・

人間関係とか、その仕事に憧れて、丁稚奉公でもいいから何が何でもやっていきたいとか、
そういう精神論は一切通用しない雇用形態です

結局、自分で選択した上でその工場にいる訳なんです!

中国の労働者にはこれだけの自由があるんです・・・
それを分かった上で雇われているんです・・・

たしかに劣悪な条件で働いている事実は否めません・・・
僕の知っている中国はほんの一部・・・
もっとヒドい工場や会社もあると思います

でも、この本ってその闇工場の劣悪な労働環境を告発した本なのか、ちょっと疑問です
読まないで言うのは本当に何なんですけど・・・

これ・・・その講演会の案内です
興味のある方はどうぞ


http://www.academyhills.com/school/detail/tqe2it000005xdbg.html



中国を語る時は資本主義のイデオロギーや自由主義のモラルで語れません・・・
格差が激し過ぎます!
ラーメン(正確には日本のラーメンとは違いますけど・・・)1杯の値段の比較も出来ません・・・
道路端にある食堂では50円・・・高級レストランでは2,000円ですしね・・・

奥深く、したたかで、泥臭い国です

この国を資本主義のイデオロギーと自由主義のモラルに近づけようとするそのやり方は無駄です
4000年の歴史を抱える世界で一番の民族と国家だと思っているのですから・・・

でも、中国へ行くたびに中国の都市のスモッグのかかった空に大きなエネルギーが渦になってうごめいているのを感じない訳にはいかないです・・・
金融危機の影響を受け、受注が減り、破綻する工場も増えていますが、生きるエネルギーは日本の比ではありません・・・

中国人以上に朝から夜中まで働いてどうにか家族を養っているこの僕はG7に加入している先進国で生活しているんですけどね・・・

中国をかばう訳ではありません・・・・
こちらも中国の工場にかなり迷惑かけられていますので・・・・


これはかなりキレイな工場です

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OLIVE des OLIVEの前社長の逮捕について

自分の仕事はファション関係ではありませんが、一応、流行りはおさえておかないと・・・とは思っています
なので「OLIVE des OLIVE」くらい名前は知ってる訳です・・・

で、目に飛び込んできた
「オリーブ・デ・オリーブ前社長を逮捕=タグ虚偽表示事件-滋賀県警」
判決次第だとは思いますが、これっていかほどの刑になるんでしょうか・・・

しかも、これはアパレル関係の仕事をしている方ならご存知と思いますが
非常に身近で非常に誘惑の高い問題ですね・・・・

台湾は日本のファッションやカルチャーに敏感でとても親近感を持ってくれる国です
最近は欧米の一部の国も日本のファッションやカルチャーに興味を持ってくれていますが
台湾は相当前から日本を向いてくれている唯一の国です
(台湾が独立国家かどうかは・・・非常に政治的で繊細な問題なので僕にはわかりませんけど・・・)

で、日本製のモノや日本のブランドは人気が高いのです

ご存知のように日本のアパレルメーカーは製品のほとんどを中国生産しています
日本に輸入するには何も問題ありませんし、中国から第三国へ輸出する三国間貿易もほとんどの国では
問題ありません
(ただし、中国製の貿易品に対する関税はほとんどの国は日本よりも高く設定されています・・・)
(これって保護主義貿易で批判も出てますけどね・・・)

台湾は中国との国交上の問題か・・・中国製品に対して規制があるのです

以下、JETROのホームページからの抜粋



輸入地域規制

[1]輸入規制地区、[2]輸入品目の地域別規制、[3]中国からの輸入

[1]輸入規制地区:キューバ・イラクからの如何なる貨物輸入も全て経済部国際貿易局の

事前許可を要する。

[2] 輸入品目の地域別規制:現在の輸入管理制度上は、[3]にあるとおり一部品目について中国からの輸入が認められていないものの他は、品目別の地域規制は特に明示されていない。ただし、輸入規定代号の一部に、モントリオール議定書加盟国や行政院環境保護署の認めた国または地域からの輸入のみ認められる化学薬品、スコッチウイスキーのように原産地国政府による原産地証明を要するものなどがある。

[3]中国からの輸入については「台湾地区および大陸地区貿易許可弁法」(1993年4月より実施)に従い、「台湾地区」と「大陸地区」の貿易を間接方式より直接貿易に変更された。但し、現在のところ売り側が大陸地区の業者であるものについて、係る貨物の輸送は第三地区或いは域外港運センターを経由しなければならないという段階的な輸入開放政策を採っている(同弁法第5条)。経済部の「両岸貿易情勢分析」(2008年2月27日時点)及び関連貿易統計によると、2007年度中国からの輸入額は USD280.2億に至る。2008年2月現在、輸入できる品目は全農工産品10,936項目中8,721項目(シェア79.75%)を占める。うち、工業製品は8,690項目中7,306項目(84.07%)である。


最近は少々規制も緩くなって来て中国から製品を直接輸入する事も可能だそうです
が、原産地表示のタグを付け替えれば、そこには大金が待っているのが確実なら・・・
少々、法律を犯しても・・・
と誘惑にかられますね・・・

アパレル製品の原産地表示の付け替えなんて簡単です
内職の方にお願いすればタグは一つ20円ほどで付け替えてくれます・・・
しかもこの手の商品を取り扱う台湾の商社も簡単に「タグを付け替えれば大丈夫・・・すぐに売れます」と誘惑の言葉をかけて来ます

その誘惑はわからないでも無いですが、あとはモラルの問題・・・
守銭奴にならないと経営はやっていけないと思いますが、虚偽の表示を付けてまで・・・と思いますよ

台湾の人たちも日本製と書いてあっても中国製である事もわかっていて買ってくれてると思いますが・・・

原産地表示の法律も良くわかりません
ほとんどを中国で作って最後にワッペン等を日本でつければ「日本製」と表示をしても良かったりしますからね・・・


売れるから原産地表示を偽装する・・・・
これは本当にモラルの問題・・・
僕の会社はこういう誘惑に負けないようにしなければ・・・その前に「売れる商品作れ」って感じですけど




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合成繊維が身近になったのはここ50年なんです

たまには真面目に仕事に近い話を書いてもいいかも知れないですね・・・

僕の会社は基本的には機能性の高いアパレルのデザイン・生産を生業としてます
多分、大義ではアパレル、狭義ではスポーツウェア、アウトドアウェアの部類に入ると思います
もともとアパレルとは纏(まと)うモノの意味なので、やっぱりデザインしているのはアパレル・・・
その中でファッションと呼ばれる部類のモノとは違います

デザインしているモノのほとんどは合成繊維で出来ているモノばかりです

自分にとって非常に身近な繊維であり生地であるけれど、その歴史や製造過程などはほとんど知られていません
昨今のエコブームや一時期の原油価格の高騰で忌避される存在だったと思いますが、石油から作られている合成繊維はほとんどバッシングを受けていないですね・・・
それほど身近になっていて無くてはならないモノになっていると思います
なんせ、合成繊維のほとんどは自然に返る事はなく、半永久的に存在し続けます
でも燃やせば何にもなくなってしまうんですけどね・・・

で、その合成繊維の歴史ですが、1935年、アメリカ人化学者ウォーレス・カローザスによって発明されたとなっています
その後、アメリカ、Du pont・デュポン社が1938年に正式にナイロンと言う名前で発表しています
このウォーレス・カローザス・・・サーファー達が着ている「ネオプレン」という合成ゴムの生みの親でもあります
そして合成繊維が発明された時代は周知のごとく世界大戦中・・・これらの製品は軍事産業として発展していきます

ナイロンは発表当時「空気と水と石炭から作られ、鉄より固く、くもの糸より細く、絹のようにしなやかである」と宣伝されていたのです

第二次世界大戦当時、日本陸軍の落下傘部隊のパラシュートは絹で出来ていました
当時は薄く軽く強い素材は絹しかなかったのです
現在のパラシュートやパラグライダーの生地はナイロン製
これにポリウレタン系のコーティングを施し、合成繊維をさらに強くしています
もし、スカイダイビングするといたら、絹のパラシュートとナイロンのパラシュートどちらを選ぶでしょうか・・・
大戦当時、日本とアメリカはこういう点でも差があったのです

敗戦、そして日本の復興をこの合成繊維は助けてもくれました
東レ、帝人、カネボウなど、ナイロン、ポリエステルを生産し、アメリカに輸出してその規模を拡大していきました
まさに明治の絹の輸出と同じです
特にポリエステルは日本が得意としている合成繊維です
生産が始まったのが1958年
高度経済成長のまっただ中です

しかし最新技術を用いた製品でも世間に行き渡れば、次は価格競争になってきます
日本はバブルの時代を境にアパレル産業やそれに付随するモノを海外に委託するようになってきます

合成繊維もその中のひとつ
次第に価格競争から脱落し、その生産をアジアの国に譲っていくのです

そして、今は台湾と台湾資本の中国工場が合成繊維の一大生産地として合成繊維を世界に供給しています
が、これは普及品レベルの繊維の話しです
日本はいまだにレベルの高い合成繊維を生産しています
結局、合成繊維を作るのは工作機械であり、その工作機械の生産は日本の得意技でもあります
高密度の繊維やアラミド系(これもナイロン系の派生製品)の繊維を得意としているのです
しかし、こちらは主に工業用や建築材として使用されています

こんな歴史をたどってきた合成繊維は生まれてからまだ70年ほどしか経っていないのです
普及してからは50年も経っていません

便利であったり、利益を生み出すモノであれば普及するのも早いのでしょうね・・・

しかし大義の着るモノとしたら天然素材の肌触りや風合いには遠く及びません・・・
タイトフィットのTシャツや女の子のキャミソールなんてほとんど合成繊維で出来ています
けど、コットン100%のTシャツの方がなんて肌触りの良い事か・・・

天然素材と合成繊維、それぞれ役割が違う訳です!




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