Colly's Camp -430ページ目

どちら様でしょうか?


野菜

飛騨に住み始めてから早や9年。

よくあることなのだけれど、朝仕事に行く時に玄関を開けると、大量の野菜がおいてあることがある。

これが、夏になると頻繁で、うちはとてもありがたいのだけれど、一体どこの誰がくれたのだかわからない。


みんな野菜を作っているし、名前が書いてあるわけじゃなし、チュルの散歩中に人に会うたびに、聞くことになる。


「野菜置いてくれましたか?」


なんだかとても変な会話だ。

当たりならいいけれど、違った場合は、とりようによっては、なんだか催促しているみたいに聞こえる。


そして、今朝。

こんな状態で玄関に、名無しの野菜が置かれていた。


もう、朝からチュルがクンクンクンクン匂いをかいでは、尻尾をブンブン振る。

チュルはナスとピーマンは食べないはずなのに、こりゃまたどうしてだろう?なんて思っていたら、今度は何も言って無いのに「おすわり」までする。


野菜2

何でだろう?

確かにチュルは野菜大好きのビーグルだけれど、さすがにナスとピーマンは…

そんなことを考えているうちに、チュルもじれったくなってきて、思わず手でこの野菜の山を壊してしまった。

すると…



野菜3

いましたいました。ナスとピーマンの下から、真っ赤な桃太郎トマトが出現。

うちのチュルは、何よりもトマトが大好きなのです。


凄いですね、犬の嗅覚。



野菜の送り主は前のおうちのおばあちゃんでした。

ありがとう。美味しくいただきます。

軌跡~パスカル通信


2008夏号

僕が今の職場に責任者として赴任した時、経営は最悪の状況だった。

その上、前任者との引継ぎも一切なく、そこにある現状を受け止めて、広大な敷地を持つ道の駅と宿泊施設を運営していかなければならない。

前任者の退職と同時に、彼を支持する何人かのスタッフも一緒に辞めていった。


よその部署から人を借りてこなければ営業もできない状態の上に、僕は28歳にして本部から送り込まれた責任者だったから、完全に敵視されていた。



その時の僕を支えていたのは、自分が今まで歩いてきた軌跡と、「お客さんが喜ぶ最高の環境教育もできる施設にしたい!」という夢だった。



この時ほど、自分がその時までにしてきた、させてもらってきたチャレンジや冒険をありがたく思ったことはない。

東京の実家にいた頃にしてきた数々のバイトや、小さい頃に連れて行ってもらった家族旅行。僕の通ってきた道の記憶を総動員して、今の職場で、どのセクションでもトップになることを決めた。


それはそんなに難しい事ではなかった。

要するに、僕が今までしてきた一番苦しかった状況を常に頭において、その状況を乗り越えてきた自信と、技術を発揮すればいいだけだ。

それに、一番大切なのは、「そう思える」ということ。


そう思えたことで、僕の心はいつも座っていられた。



あれから5年。僕は今、最高のスタッフに囲まれている。


今から3年前に、前任者も出していた「パスカル通信」という季刊購読紙を復活させることを決めた。

僕が責任者になってから、約2年間、パスカル通信はお休みしていたのだ。


これは、僕にとってはチャンスだった。

「出版社に勤めたい、本を作りたい、編集したい、物書きにになりたい!」そんな夢を持っていたから、これはまたとないチャンスだ。


もちろん、お金もそんなにかけられないから、全ての構成から編集、文章、写真まで、自分で作った。そして、印刷だけを印刷会社に任せて、5000部を刷った。



創刊号から1年間。 とても稚拙だった。

2年目は、年間計画の中でテーマを決めて、毎回チャレンジをした紙面構成だった。

お客様から、「毎回楽しみにしています」と言っていただいた。


そして、3年目。

ページを増やして、表紙のテーマを「季節の弁当」にして、自分の思いを100%綴った。



2008 春号


今日、チェックインのお客様からこう言われた。


「パスカル通信。あれ良いよ。あれを読んだから泊まりに来たんだよ。」




涙が出そうだった。





僕の5年間を、今の悩みを、母親にそっと頭をなでられた子供のように、すっと肯定してくれた気分だ。

そして、こうも言ってくれた。


「次も送ってよ」



この一言が、きっと僕をもっと強くしてくれる。

いつか、次のチャレンジの時に、僕を支えてくれる大切な一瞬の一言だった。





どれが本物かわかるかな?


ニホントカゲ

今朝職場のロビーに珍客が来ていることを教えてくれたのは、うちのフロントスタッフ(女子)だった。


ロビーから掌を丸めて大切そうに僕の目の前まで、何かをもってやってきた。

こういう時、あまり気持ちのいいものを持ってきてくれたことがないので、少し警戒して手の中を覗くと、今回は涼しげでかわいいものが入っていた。


さて、ここで問題。

上の写真の中で本物が一つあります。

二つはチョコエッグの景品です。

さて、本物はどれでしょうか?



彼女が大切そうに持ってきたのは、体長4センチほどの生まれたばかりのトカゲの幼体だった。

とても小さい。


うちのスタッフは殆どが自然系の専門学校の卒業生で、昆虫や爬虫類の分類はお手の物だ。

まるで歩く生き物図鑑のよう。


僕が「これは何?」と聞くと、

「ニホントカゲの幼体です。尻尾が青いのは幼体だからです。」


うーむ。素晴らしい。



ニホントカゲ3 ニホントカゲ2

そんなわけで、これがそのニホントカゲ(幼体)


海洋堂もびっくりのこの「オモチャ感」。止まっていると本当にわからない。

でも、動き始めると、ゆらゆら揺れる青い尻尾がとても涼しげなのだ。


朝の夏の珍客に、癒された夏の一日でした。